実家の片付け、何から始める?費用・進め方・注意点を詳しく解説

実家 片付け コラム

実家の片付けは、ご両親の死後、遺族の方にとって大きな負担となります。

  • 実家が不要になった
  • 両親が医療・介護施設に転居した

等のタイミングで始めるのが一般的ですが、ご両親の年齢に関わらず、早めに進めておく事が大切です。

長年両親が暮らしてきた家を片付けることは容易ではなく、中には、家族の協力が得られず、一人で片付け作業に追われている、という方も少なくありません。

本記事では、実家の片付けの進め方と費用、注意点を詳しく解説します。

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実家の片付けを始めるタイミング

実家が不要になった時

実家じまい

実家の片付けを始めるタイミングは人により異なりますが、

  • ご両親が亡くなり、実家が不要になった
  • 「実家じまい」を始めた

という理由で始める方が多いようです。

実家を空き家状態のまま放置しておくのは防犯・防災上のリスクが高いため、不要になった場合は「実家じまい」を検討しましょう。

立地や状態が良ければ、売却・賃貸に出す、といった選択肢もあります。

ご両親が病気・要介護になった時

介護

2番目に多いのが、ご両親が病気や要介護になったタイミングです。

特にご自宅でご両親の看護・介護をされる場合、実家に物が溢れた状態では、生活に支障が出るリスクもあるため、できるだけ不要なものを片付けましょう。

また、ご両親が医療施設や介護施設に転居し、実家に誰も住まなくなったことをきっかけに、少しずつ片付けを始める方も多くいらっしゃいます。

看護・介護と同時並行で片付けを進めるのは大変ですが、ご両親が元気なうちから片付けを進めることで、亡くなった後の負担を軽減することができます。

また、ご両親と意思疎通が取れるうちに、貴重品の保管場所を確認しておくことが大切です。

 

実家の片付けにかかる費用(業者に依頼する場合)

遺品整理 不用品回収

実家の片付けが広範囲にわたる場合、遺品整理・不用品回収業者への依頼を検討しましょう。

業者に依頼する場合、費用は家の広さ・物の量・作業内容により異なります。
以下に、それぞれの費用相場をご紹介します。

遺品整理業者の費用相場

間取り 作業人数 作業時間 費用相場
1R・1K 1〜2名 1〜3時間 5〜8万円
1DK・2K 2〜3名 2〜4時間 9〜12万円
1LDK・2DK 2〜5名 2〜6時間 13〜16万円
2LDK・3DK 3〜7名 3〜10時間 17〜20万円
3LDK・4DK 4〜8名 5〜12時間 21〜24万円
4LDK・5DK〜 4〜10名 6〜15時間 25万円〜

不用品回収の費用相場

トラックの大きさ 費用相場
軽トラック/1台あたり 8,000〜15,000円
2tトラック/1台あたり 25,000〜39,000円

汚損が酷く作業時間が長くなる場合、作業員の人数に応じて追加料金が発生することもあります。

業者選びの際は、複数の見積もりを取り、サービス内容や料金を比較することが大切です。

 

片付け費用を抑えるには?

できるだけ自分で片付ける

片付け

費用を抑えるには、できるだけ作業を自分で行うことが大切です。
ご家族で協力しながら、不要なものはなるべく自分たちで処分しましょう。

大型家具や家電など、移動が難しいものは必要に応じて、業者に撤去を依頼しましょう。

実家が遠方で頻繁に通うことが難しい場合は、遺品整理・不用品回収業者の利用を検討しましょう。

複数の業者に見積もり比較検討する

片付けを業者に依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼することで、相場を把握し、費用を抑えることができます。

特に下記のような特徴に該当する業者は悪徳業者であることが多いので、注意してください。

  • 見積書の作成がない
  • 評価や口コミが悪い
  • 強引な営業をされる

ぼったくり業者に騙されないためにも、費用・サービス内容をしっかりと確認しましょう。

 

実家の片付けの進め方

(ご両親が存命の場合)相談する

介護施設 老人ホーム

ご両親が存命の場合は、相談しながら片付けを進めることが大切です。

無断で片付けてしまうと、家族間のトラブルに発展する可能性もあるため、「反対されるから」といった理由で勝手に物を捨てるのはやめましょう。

片付けを嫌がる親を説得するには?

実家の片付けを親御さんが嫌がる場合は、片付けの必要性を具体的に説明しましょう。

将来、自宅でご両親を看護・介護する場合は、物が溢れた環境で暮らすのは困難でしょう。
ご両親に万一の事があってからでは、手遅れの状況になっている可能性があります。

また、実家が賃貸で、ご両親の死後使う予定がない場合も、親御さんが亡くなってからでは退去日に片付けが間に合わない可能性があります。

特に、通帳や印鑑などの貴重品は、認知症により保管場所が分からなくなる。といったリスクがあります。
片付けがすぐにできない場合も、貴重品は必ず確認するようにしましょう。

業者への依頼を検討する

  • 実家から離れた場所に住んでいる
  • 片付けの時間が確保できない
  • 一刻も早く実家を片付けたい

という場合は、業者の利用を検討しましょう。

中には、自分以外の家族の協力が得られず、心身ともに疲弊してしまった。という方も少なくありません。

ご自身の身を守るためにも、実家の片付けは家族全員で取り組むべき問題です。
早めに周囲の家族にSOSを伝え、業者への依頼を検討しましょう。

スケジュール・依頼先を決める

実家を片付けることが決まったら、具体的なスケジュール決めと、業者への見積もり依頼を開始しましょう。

いつまでに片付けるのか、作業日と場所(部屋)、担当者を決めておくことで、目標が具体的になりスムーズに作業を進めることができます。

大切なのは、なるべく大人数で一度に作業することです。
一人で行うよりも作業が進めやすく、効率的に片付けることができるので、できるだけ人員を確保しましょう。

費用の捻出方法を親族と相談する

物量が多い場合や、汚損が激しい場合、片付け費用が高額になる可能性があります。

コストが膨大になる場合、誰が費用を負担するか親族間で話し合いが必要になることもあるでしょう。

費用に関する揉め事を避けるためにも、自分たちで片付ける場合と、業者に依頼する場合とで、どちらが効率的か作業時間・コストを比較し、業者に依頼する必要性を家族と話し合いましょう。

必要なものを分別・移動する

断捨離 片付け

実家を片付ける作業を行う場合は、まず必要なものを選り分け、別の場所に移動しましょう。

ご両親がご存命の場合は、一緒に作業することで、貴重品・売却できるもの・思い出の品など、保管が必要な物を見つけやすくなります。

ご両親が入院中や施設に転居済みの場合も、意思疎通が可能であれば、必要な物があるか確認しましょう。

時には、判断に迷うものもあるかと思います。
その場合は、判断がつかない物を一箇所にまとめて保管し、後日選別することで、より片付けをスムーズに進めることができます。

不要なものを売却・破棄する

リサイクルショップ 本 買取

必要な物の選別が済んだら、不要なものを処分しましょう。

貴金属や骨董品、希少価値が高い物であれば、高額で売れる可能性があります。
形見分けの対象となる可能性もあるため、貴重品は捨てないように注意しましょう。

貴重品以外も、状態が良く再利用できる物であれば、フリマアプリやオークションサイト、リサイクルショップなどで売れる可能性があります。
まとめて売却したい場合は、査定に来てもらうのも良いでしょう。

再利用できるものはなるべく売却し、片付け費用を節約しましょう。

 

実家の片付けをスムーズに進めるコツ

ご両親が健在な頃から始める

家族 老夫婦

実家の片付けは、ご両親が健在な内から始めることが理想的です。
ご自身で片付けをしてくれるのが理想ですが、難しい場合は一緒に確認しながら少しずつ断捨離を始めましょう。

ご両親が医療・介護施設に転居してからでは、看護・介護などの負担もあり、片付けを両立するのは困難になります。

実家が賃貸の場合は、ご両親の転居・死後すぐに片付ける必要性が出てくるため、なるべくご両親が元気なうちにから、自分たちで片付けてもらうよう説得しましょう。

持ち家であればそのまま放置しても問題ないと思われるかもしれませんが、物を置いたままで空き家を放置するのは、空き巣や火災などのリスクもあり危険です。

実家が不要になった場合は、なるべく速やかに片付けましょう。

無理のないスケジュールで少しずつ進める

片付けのスケジュールは状況により異なりますが、なるべく早めに家族と相談し、余裕を持って進めることが大切です。

賃貸など、物件を明け渡す必要がある場合、状況次第では業者の利用を余儀なくされる可能性もあります。

そうしたリスクを未然に防ぐためにも、なるべくご両親がご存命なうちから、実家の片付けを進めましょう。

 

実家を片付ける際の注意点(両親がご存命の場合)

許可なく捨てない

ご両親が存命の場合、無断で片付けを始めたり、親御さんの許可なく捨てることはやめましょう。

親御さんの物を勝手に捨ててしまうと、家族間のトラブルになる可能性があります。

あなたの実家には変わりありませんが、家主はあくまでも親御さんです。
親御さんの意思を尊重し、一緒に片付けを進めるようにしましょう。

貴重品の保管場所を確認しておく

生前整理 片付け 処分

親御さんと意思疎通が取れるうちに、通帳や印鑑など、貴重品の保管場所を確認しましょう。

認知症の発症などにより、親御さん自身が保管場所を忘れてしまったり、急な病気で意思疎通が取れなくなる可能性があります。

親御さんの年齢に関わらず、万一の場合に備え、貴重品の保管場所を共有しておくことが大切です。

 

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