神様に昨年の感謝を伝え、新年の健康・祈願成就・平安をお祈りする初詣。
和歌山県には、県内トップの参拝者数を誇る熊野本宮大社をはじめ、日前神宮・國懸神宮、熊野速玉大社など、人気の初詣スポットが数多く存在し、他県からも参拝者が訪れます。
「真言密教の聖地」である高野山(金剛峯寺)や、「和歌の聖地」として知られる玉津島神社・鹽竃神社、小栗判官の伝説が残る救馬渓観音など、歴史ある寺社が多く点在しています。
本記事では、和歌山県内で初詣を検討している方に向けて、人気&穴場の初詣スポットを詳しくご紹介します。
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和歌山県内の初詣来場者数ランキング
1位 | 熊野本宮大社 | 約38万人 |
2位 | 日前神宮・國懸神宮 | 約35万人 |
3位 | 熊野速玉大社 | 約19万人 |
4位 | 紀州東照宮 救馬渓観音 |
約7万 |
5位 | 熊野那智大社 | 約6.5万人 |
※参拝者数は、各神社仏閣の発表や情報誌などからの推移値となります
「和歌山の三社参り」に挑戦しよう
三社参りとは、お正月の初詣として三つの神社を詣でることを言います。
九州地方・中国地方の一部の地域にはこの風習が根付いており、「和歌山の三社参り」では、
- 日前神宮・國懸神宮
- 竈山神社
- 伊太祁󠄀曽神社
の三社をお参りするのが慣わしとなっています。
いずれも社格の高い神社で、新年に三社を詣でることで運気アップが期待できます。
各神社の側には和歌山電鐵の駅があるので、電車を使って三社を巡るのもおすすめです。
初詣で人気!和歌山の神社・お寺
日前神宮・國懸神宮|和歌山市
日前神宮(ひのくまじんぐう)、國懸神宮(くにかかすじんぐう)は同じ境内に2つの神社があり、総称して「日前宮(にちぜんぐう)」とも呼ばれています。
どちらも神境を御神体としてお祀りする神社で、日前神宮の御神体である日像鏡(ひがたのかがみ)、國懸神宮の御神体である日矛鏡(ひぼこのかがみ)という神境は、天照大神が岩戸隠れした際に、石凝姥命が八咫鏡に先立って鋳造した鏡として『日本書紀』に記述されています。
御祭神である日前大神、國懸大神はいずれも天照大神の別称であり、かつては伊勢神宮と同等の力を持っていたと考えられています。
良縁や家内安全のご利益があり、和歌山県のパワースポットとしても知られていることから、初詣は例年約35万人もの参拝者が訪れます。
1月10日にある『えびす詣り』では、宵えびす・本えびす・のこり福の3日間に、参道が深紅の市戎のぼりで鮮やかに彩られます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | 約35万人(例年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日) 元始祭(1月3日) えびす詣り(1月9日〜11日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 大晦日から三が日は交通規制がかかるため、車でお越しの場合は交通状況をあらかじめご確認ください |
日前神宮・國懸神宮
住所:〒640-8322 和歌山市秋月365
公式HP:https://hinokuma-jingu.com/
紀州東照宮|和歌山市
紀州東照宮は、紀州藩初代藩主・徳川頼宣によって元和7年(1621年)に創建された、徳川家康をお祀りする神社です。
南海道の総鎮護として古くから信仰を集め、「権現さん」の愛称で地域の人々から親しまれてきました。
「侍坂」とよばれる108段の石段の上にある本殿は、左甚五郎の作とされる彫刻や、狩野探幽作の壁画があり、その豪華さから「関西日光」とも称され、国の重要文化財に指定されています。
境内にある楓の木は古い葉が落ちないことから、”落ちない木”として受験生に人気のパワースポットとなっています。
心願成就や病気平安といったご利益のほか、仕事運や勝負事にも強い神社として、お正月は例年約7万人以上の参拝者が訪れます。
楼門からは名勝・和歌浦の街並みを一望でき、初詣と合わせて境内の庭園散策も楽しむことができます。
初詣期間 | 1月1日〜3日(以降も参拝可能です) |
参拝者数 | 約7万人(例年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日) 浦安の舞奉納(1月2日) 浦安の舞奉納/元始祭(1月3日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 |
|
紀州東照宮
住所: 〒641-0024 和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20
公式HP:https://www.kishutoshogu.org/
和歌浦天満宮|和歌山市
和歌浦天神山(標高約93m)の中腹に鎮座する和歌浦天満宮は、学問の神様である菅原道真公をお祀りしている神社で、和歌浦一円の氏神として古くから信仰を集めてきました。
道真公が太宰府に向かう途中、海上の風波を避けるために和歌浦に船を停泊させ、この地で2首の和歌を詠んだと言われており、太宰府天満宮、北野天満と並んで「日本三菅廟」の一つに数えられています。
道真公が訪れた際に敷物がなく、漁師が船の艫綱を敷物(円座)にして迎えたという逸話から、別名「綱敷天神」とも称されています。
慶長10年(1605年)に再建された楼門は、一間一戸門としては日本最大級の門で、国の重要文化財に指定されています。
お正月は学業成就・合格を祈る学生が県内外から訪れ、小中学生を対象とした書き初め大会や、必勝合格祈願の特別祈願が行われます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日) 書き初め大会(1月2日) 必勝合格祈願 特別祈願(1月3日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 渋滞や混雑が見込まれますので、時間に余裕を持って参拝へ向かいましょう |
和歌浦天満宮
住所:〒641-0024 和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-24
和歌山県公式観光サイト HP:https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/detail_1000.html
玉津島神社・鹽竃神社|和歌山市
玉津島神社の創建は神代に遡り、奈良時代の歌人山部赤人がこの地で詠んだ、
若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺をさして 鶴(たづ)鳴き渡る
という歌が『万葉集』に記されています。
稚日女尊、息長足姫尊、衣通姫尊を御祭神としてお祀りし、芸能和歌上達・学業成就などのご利益があります。
衣通姫尊(そとおりひめのみこと)は第十九代允恭天皇の妃で、和歌の才に秀でた絶世の美女として知られており、住吉大神・柿本大神とともに「和歌三神」の1柱に数えられています。
古くから「和歌の聖地」として信仰を集め、小野小町や松尾芭蕉、夏目漱石など多くの文人がこの地を訪れました。
境内には奠供山と鏡山への登り口があり、5分ほど登ると和歌浦湾と片男波の美しい風景を一望できます。
かつて「輿の窟」と呼ばれた境内にある岩穴は、元々は玉津島社の祓所で、現在は鹽竃神社が鎮座しています。
鹽槌翁尊を御祭神としてお祀りし、安産守護・子授けの神、不老長寿・漁業豊穰・航海安全などのご利益があります。
お正月は多くの参拝者で賑わい、元日の9時から「歳旦祭」が行われます。
3日に行われる「新年献詠歌会」には一般の参拝者も参加することができ、9日には「新春かるた大会」が開催されます。
初詣期間 | 1月1日〜 |
参拝者数 | 約6,000人(例年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日) 新年献詠歌会(1月3日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 過去に交通規制はありませんが、混雑する可能性があります |
玉津島神社・鹽竃神社
住所:〒641-0025 和歌山県和歌山市和歌浦中3-4-26
公式HP:https://tamatsushimajinja.jp/
紀三井寺(金剛宝寺)|和歌山市
名草山(標高228.7m)の中腹に鎮座する紀三井寺(きみいでら)は、宝亀元年(770年)に創建された救世観音宗の総本山で、西国三十三所の第二番札所です。
正式名は紀三井山金剛宝寺といい、唐の僧・為光が日本各地を行脚していた際に、この地に立ち寄り十一面観音像を彫刻し、草堂を造って安置したのが始まりとされています。
境内には約500本の桜が植えられており、早咲き桜の名所としても知られているほか、清浄水・楊柳水・吉祥水の3つの湧泉があり、「日本の名水百選」に認定されています。
秘仏・十一面観音菩薩を御本尊とし、厄除け・開運・良縁成就・安産・子授けなどのご利益があります。
三が日には「新春大祈祷」が行われ、多くの参拝者で賑わいます。
授与品の中でも、枚数限定も世界遺産20周年記念特別御朱印が特に人気です。
参拝にはケーブルカーを利用でき、三が日は特別料金で臨時運行されます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 新春大祈祷(1月1日〜3日) 初観音(1月18日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 |
|
紀三井寺(金剛宝寺)
住所:〒641-0012 和歌山市紀三井寺1201
公式HP:https://www.kimiidera.com/
伊太祁曽神社|和歌山市
伊太祁曽 (いたきそ)神社の創建は明らかになっていませんが、702年に編纂された『日本書紀』に社名が記されている由緒ある神社です。
御祭神である五十猛命(いたけるのみこと)は、日本中に樹木を植えてまわり、緑豊な国土を形成した日本神話の神様です。
左右の脇殿には大屋都比賣命、都麻津比賣命をお祀りしており、素戔嗚尊の子である3神はともに九州から日本中に種を蒔き始め、国土を緑豊かにした後、木の国(紀伊国)に降り立ったと言われています。
境内には樹齢1000年のご神木でできた「木の俣くぐりの木」があり、潜ることで厄除けのご利益が得られると言われています。
お正月は多くの参拝者で賑わい、境内には屋台も立ち並びます。
1月15日に開催される「卯杖祭(うづえのまつり)」では、その時の豊作物の作柄を占う粥占いが行われます。
祭典終了後は粥占神事で炊かれた小豆粥が参拝者に振る舞われ、長寿粥として人気があります。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日8時〜) 元始祭(1月3日8時〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 初詣期間は、臨時駐車場が開放されます |
伊太祁曽神社
住所:〒640-0361 和歌山県和歌山市伊太祈曽558
公式HP:https://itakiso-jinja.net/
竈山神社|和歌山市
竈山神社は、神武天皇(初代)長兄の彦五瀬命(ひこいつせのみこと)をお祀りする神社です。
『古事記』『日本書紀』には、この地に彦五瀬命が葬られたと記されており、本殿の背後には彦五瀬命の墓とされる竈山墓(宮内庁治定墓)があります。
「赤ちゃんの名付け」で有名な神社としても知られており、地元では古くから神社で名前を授かり、成長を祈るのが慣わしとなっています。
初詣は地元の人々で賑わい、例年約6万人の参拝者が訪れます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | 約6万人(例年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日8:00〜) 元始祭(1月3日10:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用を推奨 |
竈山神社
住所:〒641-0004 和歌山県和歌山市和田438
公式HP:https://www.kamayama-jinja.com/
淡島神社|和歌山市
淡島神社は全国に約1000社ある淡島神社・粟島神社・淡路神社の総本社です。
創建は神代に遡り、神功皇后が三韓出兵から帰還する途中、友ヶ島に少彦名命と大己貴命をお祀りしたのが始まりとされ、その数年後に神功皇后の孫・仁徳天皇によってこの地に遷座されたと言われています。
少彦名命は医薬の神様で、女性の病気回復や安産・子授けなどのご利益があります。
古くから「人形供養の神社」として信仰を集め、紀州徳川家も代々人形を納めてきました。
毎年3月3日には、雛人形を白船に乗せ加太の海に流す「雛流し」の神事が執り行われ、日本全国から女性の参拝者が集まり、人形に願い事を書いて船に乗せ海へと送り出します。
お正月は地元の参拝者で賑わい、特に女性の健康守りや安産・子授けのお守りが人気です。
子どものお守りとして、ウサギやパンダ、リラックマのお守りも授与しています。
参道には名物のつぼ焼きやよもぎ餅、海産物を販売する屋台も立ち並び、参拝後に食べ歩きも楽しめます。
初詣期間 | – |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | – |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 車で参拝をする際は渋滞や混雑が予想されるため、時間に余裕を持って向かいましょう |
加太淡島神社
住所:〒640-0103 和歌山県和歌山市加太
公式HP:https://www.kada.jp/awashima/
刺田比古神社|和歌山市片岡町
刺田比古神社は、1,000年以上の歴史を持つ由緒ある神社で、通称「岡の宮」と呼ばれています。
創建は明らかになっていませんが、927年に編纂された『延喜式』にも社名が記されており、古くから信仰を集めてきました。
江戸時代に入ると、紀伊藩初代藩主・徳川頼宣によって再興され、和歌山城鎮護の神として歴代藩主の崇敬を受けました。
徳川吉宗公御誕生の折、当時の神主であった岡本周防守長諄が仮親となったことから吉宗公とゆかりの深い神社として知られており、八代将軍になった吉宗公にあやかり出世・開運のご利益があると言われています。
初詣には地元の参拝者で賑わい、元日には元旦祭、3日には元始祭が行われます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 元旦祭(1月1日) 元始祭(1月3日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 渋滞を避けるため、公共交通機関の利用を推奨 |
刺田比古神社
住所:〒640-8139 和歌山県和歌山市片岡町2丁目9
公式HP:https://okanomiya.com/
金剛峯寺(高野山)|伊都郡
高野山真言宗の総本山として知られる金剛峯寺は、平安時代のはじめに弘法大師(空海)によって開かれた真言密教の聖地です。
かつては女人禁制とされていましたが、現在は全ての人に高野山新豪州を伝える場所として開かれています。
2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として世界遺産に登録され、国内外から参拝者を迎えています。
金剛峯寺は高野山全体を境内とする「一山境内地」で、その総面積は48,295坪にも及びます。
境内には塔頭寺院(たっちゅうじいん)と呼ばれる子院が117ヶ寺が存在し、うち51ヶ寺は宿坊として参詣者に宿を提供しており、精進料理や写経などの宿坊体験をすることができます。
初詣期間中は多くの参拝者で賑わい、特に大晦日から三が日は参道に長い列ができます。
参拝者には、先着順でお守りと福杖が授与されます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 修正会(1月1日〜3日9:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 |
|
金剛峯寺
住所:〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山132
公式HP:https://www.koyasan.or.jp/
熊野那智大社|東牟婁郡
「熊野詣」で有名な熊野那智大社は全国に約4,000社ある熊野神社の総本宮で、熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに「熊野三山」の一つに数えられています。
もともとこの地には那智の滝を神として崇める自然信仰があり、滝に祠をたて熊野の神々をお祀りしていましたが、仁徳天皇5年(317年)に現在の場所に遷座し、12柱の神々をお祀りしています。
主祭神である熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)は、万物の生成、育成を司る女神で、諸々の願いを結ぶという御神徳から「結宮(むすびのみや)」とも称され、三山の中で最後にお参りすると願いを結んでくれると言われています。
境内には、神武天皇を大和に導いた八咫烏(やたがらす)が大任を終えて石になったといわれる「烏石」があります。
また、樹齢850年の大樟を御神木としてお祀りしており、空洞化した幹の中を潜ることができます。
例年初詣には約6.5万人の参拝者が訪れます。
12月31日の日没から1月1日の日の出まで、那智の滝がライトアップされ幻想的な景色を楽しむことができます。
初詣期間 | 1月1日〜7日 |
参拝者数 | 約6.5万人(例年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日3:00/6:00) 迎水秘事(1月1日3:30) 初祈願(1月1日4:00〜) ニ夜三日特別大祈祷(1月1〜3日) 牛王神璽摺初式(1月2日6:00〜) 牛王神璽祭(1月2日〜7日4:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 大門坂駐車場から大門坂・那智山・大門坂駐車場に戻るまで約2〜3時間かかるので、歩きやすい靴で参拝しましょう |
熊野那智大社
住所:〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
公式HP:https://kumanonachitaisha.or.jp/
熊野本宮大社|田辺市
熊野本宮大社は、崇神天皇65年の創建と伝えられる由緒ある神社で、熊野速玉大社、熊野那智大社とともに「熊野三山」の一つに数えられています。
かつては熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲に熊野の神々をお祀りしていましたが、明治22年に洪水で流され、流出を免れた上四社3棟が明治24年(1891)に現在の地に遷座されました。
大斎原には本殿から徒歩10分ほどで行くことができ、現在この場所には日本一の高さを誇る34mの大鳥居が設置されています。
御祭神である家津御子大神(けつみみこのおおかみ)は、造船術を伝えた神であり、別名「船玉大明神」とも称され、古くから船頭・水主たちの崇敬を受けてきました。
お正月は元旦から熊野詣をする参拝者が多く訪れ、参道に長い列ができます。
道が混雑するため、車での参拝は避けた方が良いでしょう。
境内には「八咫烏ポスト」という黒い郵便ポストがあり、授与所で販売している「八咫烏ポスト絵馬」をそのままポストに投函することができます。
また、社務所で「出発の地より心をこめて 熊野本宮」と書かれたスタンプを押していただけるので、旅の思い出に熊野から手紙を出すのもおすすめです。
初詣期間 | 1月1日〜7日 |
参拝者数 | 約38万人(2023年) |
主な行事/イベント | 開寅祭(1月1日) 八咫烏交通安全祈願祭(1月2日) 八咫烏神事(1月7日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 |
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熊野本宮大社
住所:〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110
公式HP:https://www.hongutaisha.jp/
熊野速玉大社|新宮市
熊野速玉大社は、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の夫婦神を祀る神社で、熊野本宮大社、熊野那智大社とともに「熊野三山」の一つに数えられています。
もともとは神倉山(現在の権現山)にゴトビキ岩という磐座を祀ったのが始まりとされ、景行天皇58年に現在の地に遷座されました。
境内にある樹齢1000年のナギの木は御神木として祀られており、熊野詣では、道中安全を祈りこの葉を懐に納めてお参りするのが古くからの習わしとなっています。
初詣期間中は約19万人の参拝者が訪れ、元日の午前0時に太鼓の音とともに神門が開かれます。
初詣期間 | 1月1日〜 |
参拝者数 | 約19万人(2022年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日6:00〜) 元始祭(1月2日10:00〜) 釿始祭(1月4日10:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 駐車場は臨時駐車場が用意されます |
熊野速玉大社
住所:〒647-0081 和歌山県新宮市新宮1番地
公式HP:https://kumanohayatama.jp/
神倉神社|新宮市
神倉神社は、先述した熊野速玉大社の元となったゴロビキ岩を御神体とする摂社です。
538段の険しい石段を登った山上にゴロビキ岩と社殿をお祀りしています。
境内は断崖絶壁の上にあり、新宮市街地と熊野灘を一望できる絶景スポットでもあります。
創建年代は128年頃とされていますが、『古事記』や『日本書紀』では神倉山は神武天皇が東征の際に登った天磐盾(あまのいわたて)の山とされており、古くからこの地に磐座信仰があったことが伺えます。
毎年2月6日に行われる「御燈祭り」は、白装束に荒縄を締めた約2000人の「上り子(のぼりこ)」と呼ばれる男子が、御神火を移した松明を持ち、神倉山山頂から538段の石段を駆け下りるという奇祭で、県の無形民俗文化財に指定されています。
社殿までの石段は急勾配かつ足場が悪いため、歩きやすい運動靴で参拝しましょう。
ご高齢の方は下の鳥居での参拝をおすすめします。
初詣期間 | 1月1日〜4日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日6:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 急な石段があるため、長時間歩きやすい服装/靴での参拝を推奨 |
神倉神社
住所:〒647-0081 和歌山県新宮市神倉1丁目13-8
公式HP(熊野速玉大社):https://kumanohayatama.jp/?page_id=18
根来寺|岩出市
根来寺は、平安時代後期に高野山の僧・覚鑁が創建した新義真言宗の総本山です。
室町時代から戦国時代にかけて宗教都市として大きく発展し、最盛期には450もの坊舎があったと言われています。
1585年に秀吉の雑賀攻め(紀州征伐)によって多くの僧坊が焼失しましたが、大師堂、大塔などいくつかの建造物は焼失を免れ、江戸時代には紀州徳川家の庇護のもと主要な伽藍が再建されました。
高さ40メートル、幅15メートルの大塔は、木造では日本最大の多宝塔で、国宝に指定されています。
その他、境内の多くの建造物が重要文化財に指定されています。
家内安全・身体健全や交通安全・商売繁盛など、さまざまなご利益があり、初詣は地元の人々で賑わいます。
大晦日は23:50頃から先着108名まで除夜の鐘をつくことができます。
また、1月1日〜2月3日の間、数量限定で「宝船恵方守」を授与しています。
初詣期間 | 1月1日〜5日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 修正会(1月1日0:00) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 駐車場はありますが毎年渋滞がありますので、時間に余裕を持って参拝へ向かいましょう |
根来寺
住所:〒649-6202 和歌山県岩出市根来2286
公式HP:https://www.negoroji.org/
救馬渓観音|西牟婁郡
救馬渓(すくまだに)観音は、紀南最大の開運・厄除の霊場として知られるお寺です。
飛鳥時代に修験道の開祖・役行者によって開山されたお寺で、後天暦7年(953年)に空也上人が観音像を彫刻・安置し、後に熊野詣でこの地を訪れた鳥羽天皇が堂宇を建立したと伝えられています。
浄瑠璃・歌舞伎の演目で知られる「小栗判官と照手姫伝説」のモデルとなった小栗小次郎助重ともゆかりの深いお寺で、小栗判官が妻の照手姫と紀州湯の峯温泉へ湯治に向かう途中、突然愛馬が病で動けなくなってしまい、当山に参拝し祈願したところ、馬の病が忽ち治り、無事湯の峯に辿り着くことができたと言われています。
祈願成就のお礼として小栗判官は応永33年(1426年)に堂宇を再建し、そうした経緯から、「救馬溪観音」と名付けられたそうです。
御本尊の馬頭観世音菩薩は快慶の作と伝えられ、午年の旧暦初午日・1日にのみ御開帳されます。
約3万坪の境内は、桜、紫陽花、紅葉など四季折々の植物で彩られ、一年を通して多くの参拝者が訪れます。
初詣には例年約7万人の参拝者が訪れ、境内には屋台が立ち並びます。
12月31日は17時から中門〜本堂前広場までの階段に祈願ローソクが灯され、境内は幻想的な空気に包まれます。
大晦日の23:45頃から先着108名で除夜の鐘をつくことができ、参加者には「除夜の鐘参加証明書」が配布されます。
また、元日と2日、4・5日には、境内で「奉納猿まわし」が随時行われます。
初詣期間 | 1月1日〜15日 |
参拝者数 | 約7万人(例年) |
主な行事/イベント | 奉納猿まわし(1月1日~2日、4日~5日各10:00〜) 奉納獅子舞(1月2日10:00〜) 乗馬写真会(1月3日) 奉納清姫太鼓(11:00〜) 十日戎(1月9日〜11日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 |
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救馬渓観音
住所:〒649-2103 和歌山県西牟婁郡上富田町生馬313
公式HP:https://www.sukuma.jp/
粉河寺|紀ノ川市
粉河寺(こがわでら)は、宝亀元年(770年)に大伴孔子古によって創建された粉河観音宗の総本山です。
平安時代から観音霊場として朝廷・貴族の崇敬を受け、鎌倉時代には広大な境内に七堂伽藍と550もの坊舎があったと言われています。
1585年に秀吉の雑賀攻め(紀州征伐)によってその多くが焼失してしまいましたが、江戸時代中期〜後期にかけて、紀州徳川家の庇護を受け諸堂が再建されました。
江戸時代に再建された4棟の建造物が重要文化財に指定されている他、粉河寺の本尊にまつわる縁起を描いた「粉河寺縁起」は国宝に指定されています。
本堂前の枯山水庭園は国の名勝に指定されており、桜の名所としても知られています。
初詣期間中は地元の人々が多く参拝し、境内には屋台が立ち並びます。
初詣期間 | 1月1日~14日 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 修正会(1月1日0:00) 元三大師会(1月3日9:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | 渋滞になることが予想されるため、時間に余裕を持って参拝へ向かいましょう |
粉河寺
住所:〒649-6531 和歌山県紀の川市粉河2787
公式HP:https://www.kokawadera.org/
闘鶏神社|田辺市
闘鶏(とうけい)神社は、允恭天皇8年(419年)に熊野権現を勧請し、「田辺の宮」と称し祀ったのが始まりとされています。
熊野三山の別宮的存在で古くから信仰を集め、地元では「権現さん」の愛称で親しまれています。
この地には古くから龍神信仰があり、田辺湾の神島に神光が現れ、仮庵山(社殿南側にある山)にしばらく留まったのち、龍仙山(現在の龍神山)へ移り天に上っていったという言い伝えが残されています。
鬪雞神社の社名は平家物語の壇ノ浦合戦の鶏合せの故事に由来しており、境内には鶏合神事の様子を再現した「湛増・弁慶の像」があります。
初詣は例年約5万人の参拝者が訪れます。
1月15日にはどんど焼き行事が行われ、古いお守りやお正月飾りをお焚き上げしていただけます。
初詣期間 | 1月1日〜3日 |
参拝者数 | 約5万人(例年) |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日8:00〜) 元始祭(1月3日8:00〜) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | ご祈祷は原則予約制です |
闘鶏神社
住所:〒646-0029 和歌山県田辺市東陽1-1
公式HP:https://www.toukeijinja.or.jp/
隅田八幡神社|橋本市
隅田八幡神社は、「すだのはちまんさん」の愛称で古くから信仰を集めてきました。
創建は明らかになっていませんが、今の境内がある場所は、神功皇后が三韓征伐を終え大和に帰還する途中で滞在した旧跡であり、欽明天皇の詔によって貞観年間(859-877年)に八幡宮を勧請したのが始まりとされています。
当社が所蔵する銅鏡・人物画像鏡は、日本最古の金石文の一つとして国宝に指定されています。
初詣は地元の人々で賑わい、参拝者にお神酒が振る舞われます。
元日には、居合道試し切りの奉納が披露されるほか、2日には書き初め会が開催されます。
初詣期間 | 1月1日〜 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 歳旦祭(1月1日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | なし |
隅田八幡神社
住所:〒648-0018 和歌山県橋本市隅田町垂井622
公式HP:https://sudahachimanjinjya.org/
丹生官省符神社|伊都郡
丹生官省符神社は、弘仁七年(816)に弘法大師(空海)によって創建された神社です。
真言密教修法の道場の根本地を求めて各地を行脚していた弘法大師を高野山に導いた狩場明神と、その母である丹生都比売大神をお祀りしています。
本殿は国の重要文化財に指定されており、境内は「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として世界遺産に登録され愛知ます。
家内安全・試験合格・商売繁盛・交通安全・病気平癒などのご利益があり、お正月は地元の人々で賑わいます。
初詣期間 | 1月1日〜 |
参拝者数 | – |
主な行事/イベント | 元旦祭/新年祈願祭/新年初祈祷(1月1日) |
駐車場の有無 | あり |
注意事項 | かなり急な石段があるので、歩きやすい靴で参拝してください |
丹生官省符神社
住所:〒648-0151 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院835
公式HP:https://niujinja.sakura.ne.jp/
お守り・御札の返納に「神社のお焚き上げ」サービス
- 古いお守り・御札を返納しそびれた
- お正月飾り、しめ縄をお焚き上げしたい
という方におすすめなのが、祐徳稲荷神社が行っている「神社のお焚き上げ」サービスです。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)では、お焚き上げを通年で全国から受け付けており、公式サイトから「お焚き上げキット」を購入し、お焚き上げしたいものを送るだけ。
最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしていただけます。
お焚き上げの依頼手順は以下の通り。
- 公式サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- キットが自宅に届く
- お品を封筒(または箱)に入れて送る
- 神社で供養・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く(郵送も可)
キットの購入にはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用できます。
また、送料も全て神社が負担してくれるので、自宅から簡単にお焚き上げを依頼できます。
「お焚き上げキット」は物の種類・サイズに応じて様々なタイプがあり、A5サイズ以下の小さめのお品であれば「レタータイプ」のキットで1,980円税込〜依頼可能です。
御札やしめ縄、破魔矢など長いお品には、「ロングタイプ」のキット(3,980円税込〜)がおすすめ。
神棚・正月飾り・人形・ダルマなど、大きいものをまとめてお焚き上げしたい場合には、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめです。
いずれのキットも個数制限は無く、規定サイズ内であれば何点でも受け付けてもらえるので、遺品など他にもお焚き上げしたいものがあれば一緒に箱に詰めて送りましょう。
多くの寺社では不燃物は受け付けておらず、事前に分別する必要がありますが、「神社のお焚き上げ」サービスでは、プラスチック・金属・陶器など不燃物も受け付けており、分別せずにそのまま送れるのも嬉しいポイントです。
お焚き上げしたい物がある方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
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