絵馬とは?絵馬の由来と書き方【例文付き】奉納する際の注意点を解説

絵馬 神社仏閣

神社やお寺を参拝する際に、合格祈願や恋愛成就、安産祈願など、願い事を書いて奉納する「絵馬」。

しかし、いざ絵馬を書こうとすると、どうやって書いて良いものか不安になる方も多いのではないでしょうか?

本記事では、絵馬の由来や種類、正しい書き方、奉納する際の作法と注意点を詳しく解説します。

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「絵馬」とは?

絵馬

絵馬とは、絵が描かれた木製の札で、祈願する際や願いごとを叶えていただいた感謝の気持ちを込めて奉納します。
絵馬の表面には、その名のとおり馬の絵が描かれていることが多いです。

現代では、様々なデザインやイラストが用いられることも増え、願いごとに応じた絵が描かれており、例えば、学業成就を祈願する絵馬には、学問の神様や勉強道具などが描かれています。

絵馬には合格祈願や健康祈願、安産祈願、恋愛成就など、様々な願いごとをすることができますので、願いごとに合った寺社と絵馬を選ぶとよいでしょう。

絵馬の裏面に願いごとや感謝の気持ちを書き、絵馬掛けと呼ばれる専用の場所に掛けて奉納することが一般的です。
また、絵馬に書いた願いごとが叶ったら、お礼参りに行くことも大切です。

 

絵馬の起源・由来

神馬 白馬

絵馬の起源は、古代日本にさかのぼります。

当時、馬は「神馬(しんめ)」と呼ばれ、神様が下界に降りてくる際の神聖な乗り物とされていました。

神聖な生き物として馬を献上する風習がありましたが、馬は高価であったため、すべての人が献上できるわけではありませんでした。

そのため、土で作った馬形や木で作った板立馬が代用されるようになり、奈良時代には木の板に馬の絵を描いた「絵馬」が誕生しました。

室町時代には、有力者によって大型の「大絵馬」が作られるようになり、絵の題材も馬だけでなく、狐や菩薩など多様化しました。

その後、江戸時代になると、庶民の間で小型の「小絵馬」が普及しました。
これにより、個人的な願いごとを書く風習が定着し、家内安全や商売繁盛など身近な願いが絵馬に込められるようになりました。

絵馬は、古代から続く神聖な儀式の一部として、そして日本文化の一端を担う重要な存在として、今も多くの人々に利用されています。

 

絵馬の種類

絵馬には様々な種類があり、願いごとに応じて選ぶことができます。
一般的な絵馬には以下のような種類があります。

絵馬の種類 絵馬の内容 願いごとの内容
合格祈願 学問の神様が描かれた絵馬 試験合格や学問の向上を祈願する
安産祈願 母子の絵が描かれた絵馬 無事に元気な赤ちゃんが生まれることを祈る
子宝祈願 赤ちゃんや子供が描かれた絵馬 子供を授かることを祈願する
お宮参り・七五三 赤ちゃんの健やかな成長を祈るお宮参りや、子供の成長を祝う七五三に関連する絵馬 子供の健やかな成長や幸せを祈願する
家内安全 家庭の安全と平和を祈る絵馬 家族全員が健康で幸せに暮らせるよう願う
恋愛成就・縁結び 人同士や夫婦の絵が描かれた絵馬 恋愛に関する願いごとを記載する
健康祈願 病気平癒や家内安全の願いが込められた絵馬 健康に関する願いごとを記載する

これらの他にも、特定の神社でしか手に入らないオリジナルの絵馬や、地域特有のデザインが施された絵馬も存在します。

 

絵馬の正しい書き方

絵馬

絵馬に願いごとを書く際の基本的な手順を説明します。

  1. 絵馬を購入する
    神社・お寺で絵馬を購入します。デザインや大きさを選びましょう
  2. 願いごとを書く
    絵馬の裏面に油性ペンで願いごとを書きます
  3. 名前と住所を書く
    誰の願いごとかわかるように自分の名前と住所を書きます。個人情報保護の観点から記入を禁止している神社もあるようです。簡単な住所やイニシャルの記載にしたり、保護シールなどを持参するといった対応をするとよいでしょう
  4. 奉納
    願いごとを書き終えたら、絵馬掛けという専用の場所に絵馬を奉納します。

また、記入する願いごとは、どんな文面でも構いません。
例えば、安産祈願の場合、「安産祈願」と記載しても「無事に赤ちゃんが生まれますように」と記載してもどちらでも良く、丁寧に心を込めて書くことが大切です。

願い事の書き方・文体

絵馬の書き方には決まりはありません。
神様へのお願いごとや感謝の気持ちを自由に書きましょう。

書く内容としては「お願い事(もしくはお礼)」「名前」「住所」「日付」などが一般的です。
ただし、絵馬は多くの人の目に触れるものなので、個人情報を書く場合は注意をしましょう。

文体についても、決まりはありません。
例えば、合格祈願をお願いする場合に「合格祈願」と単語で簡単に書いても良いですし、「○○大学○○学部に合格しますように」と具体的に書いても構いません。

神様は祈願者の気持ちを見通しているとされるので、詳しく書かなくても願いは伝わります。

1つの絵馬に複数の願い事を書いても良い?

お願いごとが複数ある場合は、一枚の絵馬に複数のお願いごとを書いても問題ないとされています。

ただし、安産祈願専用の絵馬や合格祈願専用の絵馬がある場合は、目的に応じた絵馬を選ぶことが重要です。

また、複数の願いごとを書く際は、関連性のある願いごとをまとめて書くと良いでしょう。
例えば、安産祈願の場合に、赤ちゃんが無事に生まれてくることとお母さんが健康に出産することを一緒に願うことなどです。

名前・住所の書き方

絵馬には「名前」「住所」「日付」を書くのが一般的ですが、個人情報の取り扱いに注意が必要です。

多くの人の目に触れるため、詳しい住所やフルネームを書くことに抵抗がある場合は、イニシャルや都道府県名、市町村名だけを書く方法もあります。

名前や住所が書かれていないからといって、神様に願いが伝わらないわけではありません。
心を込めてお参りすることが大切です。

絵馬に適した筆記具

絵馬に願いごとを書く際には、雨風にさらされても消えにくい油性ペンやマジックペンを使うのがおすすめです。

絵馬は、屋外に掛けられることが多いため、天候に左右されやすく、ボールペンや鉛筆で記載することは避けた方が良いでしょう。

また、寺社によっては、絵馬を記入する場所に筆記具が用意されていたり、絵馬を購入したときに筆記具を貸し出ししてくれるところもあります。

 

絵馬の書き方例文

合格祈願

合格祈願は、学校の入試・受験、他にも就職試験や資格試験の合格を願うものです。

  • 「合格祈願!」
  • 「○○大学○○学部に合格できますように。」
  • 「○○の試験で合格点が取れますように。」
  • 「第一志望の○○会社の内定が出ますように。最後まで頑張ります!」
  • 「○月○日の中学校の受験が成功しますように。受験の日まで風邪をひきませんように。」

安産祈願

安産祈願は、母子ともに健康で無事な出産を願うものです。

  • 「安産祈願!」
  • 「無事に元気な赤ちゃんが生まれますように。」
  • 「母子ともに健康で過ごせますようお願いいたします。」
  • 「予定日まで無事に過ごせますように。」
  • 「出産が安全に終わり、元気な赤ちゃんが生まれますように。」

お宮まいり・七五三

お宮まいりや七五三は、子供が健康に育ってきたことに感謝し、今後も健やかに育つようお願いするものです。

  • 「○○(子供の名前)が無事に七五三を迎えました。お見守りくださりありがとうございます。」
  • 「○○(子供の名前)が健やかに成長し、健康で幸せな人生を送れますように。」
  • 「○○(子供の名前)がこれからもすくすく健康で元気に育ちますように。」
  • 「お宮まいりを無事に迎えて、赤ちゃんが健やかに成長しますように。」

子宝祈願

子宝祈願は、子宝に恵まれるように願うものです。

  • 「どうか私たち夫婦に元気な赤ちゃんを授けてください。幸せな家庭を築きます。」
  • 「赤ちゃんを授かり、家族がさらに幸せになりますように。」
  • 「子供を授かりたいという私たちの願いを叶えてください。」
  • 「子宝に恵まれますように。」

恋愛成就・縁結び

恋愛成就・縁結びは、恋人ができることを願ったり、素敵な恋愛ができるように願うものです。

  • 「素敵なご縁に恵まれ、幸せな恋愛ができますように。」
  • 「良きパートナーと出会えますように。」
  • 「恋愛が成就し、素晴らしい人と出会えますように。」
  • 「大切な人との縁が結ばれ、幸せな関係を築けますように。」
  • 「彼とこれからも仲良く過ごせますように。」

健康祈願・病気平癒・家内安全

健康祈願・病気平癒は、健康や病気が治るよう願うものです。また、家内安全は、家族全員が病気や災害から守られ、円満で平穏な日々を送れるよう願うものです。

  • 「家族全員が健康で幸せに過ごせますように。」
  • 「病気が治り、再び元気に過ごせるよう、お守りください。」
  • 「私の病気が早く治り、元気な生活を取り戻せますように。」
  • 「家族の健康が守られ、毎日笑顔で過ごせますように。家内安全をお祈りします。」

 

絵馬を奉納する際の作法・注意点

絵馬

絵馬を奉納する際には、いくつかの作法と注意点があります。

まず、神社に言ったら、最初にお参りをしましょう。
神様にお参りせずに絵馬を奉納するのはよくありません。お参りをして、神様にご挨拶した後、授与所で絵馬を受け取り記載しましょう。

また、絵馬を奉納する際には、専用の絵馬掛けに掛けます。
願いごとが書かれた面が見えるようにして掛けるのが本来の作法です。

絵馬を掛ける際には、他の人の絵馬を落とさないよう注意し、余裕のある場所を選んで丁寧に掛けましょう。

最後に、願いごとが叶ったら、感謝の気持ちを伝えるためにお礼参りをしましょう。
お礼参りは、願いごとが叶ったらすぐ行くことが理想ですが、遅くとも1年以内に行くと良いとされています。

 

絵馬を持ち帰っても良い?

絵馬は基本的に神社や寺院に奉納するためのものですが、持ち帰ることもできます。

ただし、絵馬は奉納することが本来の目的ですので、願いごとを書いたらできるだけその場で奉納することが望ましいです。

持ち帰った場合は、神棚にお供えするのが一般的ですが、神棚がない場合は、目線よりも高い場所にお供えすると良いでしょう。
絵馬を置く場所はこまめに掃除をし、きれいな状態に保つことが大切です。

願いごとが叶ったタイミングや、授かってから1年経過したタイミングで、絵馬を授かった寺社に返納しましょう。

また、願いごとを書かずに記念品として持ち帰りたい場合や、一度持ち帰ってじっくりと願いごとを書きたい場合でも、持ち帰っても問題ありません。
その場合も、神棚や目線より高い場所にお供えするようにしましょう。

 

願いが叶ったらお礼参りを忘れずに

神社 お参り 参拝

願いごとが叶った場合には、忘れずに神社へお礼参りに行くことが大切です。
願いごとをして叶えていただいたのにそのまま放置しておくことはよくありません。

お礼参りでは、きちんと神様に報告し感謝の気持ちを伝え、絵馬を返納します。

お礼参りの方法は、手を合わせてお参りをしたり、再度、絵馬にお礼を書いても良いです。
また、お礼参りのご祈祷をするとより丁寧とされています。

 

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