「どんど焼き」はお正月に使った門松やしめ縄、昨年に授かったお守り・御札を、神社・お寺の境内などでお焚き上げする伝統行事です。
地域によって名称が異なり、京都ではどんど焼きのほかに、「とんど祭」「左義長(さぎちょう)」といった名称で親しまれています。
本記事では、石清水八幡宮の「厄除大祭」、花山稲荷神社の「小正月祭」など、京都府内のどんど焼き開催情報をご紹介します。
※お焚き上げは、自社のもののみ受け付ける場合と自社以外のものも受け付ける場合とがあるので事前に確認してください
※悪天候等の理由により中止・延期となる場合がございます。開催有無・日時を公式HPからご確認ください
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京都府内のどんど焼き開催情報
開催場所/イベント名 | 日時 | 参加方法 |
新熊野神社 | 毎年1月15日 午前11時〜 | お問い合わせください |
松尾大社 | 毎年1月15日 午前9時半〜 | 納札所に納める |
長岡天満宮 | 毎年1月15日 9時過ぎ~ | 納札所に納める |
離宮八幡宮 | 毎年1月13日 午後2時頃〜 | 納札所に納める |
吉祥院天満宮 | 毎年1月15日 午前6時〜 | 納札所に納める |
花山稲荷神社 | 毎年1月15日15時30分頃〜 | 納札所に納める |
石清水八幡宮 | 毎年1月19日 | 納札所に納める |
三千院 | 毎年1月15日 午前10時〜 | お問い合わせください |
※開催日時・参加方法・最新情報は公式HPをご確認ください
新熊野神社「左義長神事」|京都市東山区
新熊野神社は、熊野信仰が盛んだった平安時代末期、永暦元年(1160年)に、後白河法皇により創建された「京都三熊野神社」の一つに数えられる神社です。
新熊野神社では、毎年1月15日午前11時から「左義長神事」が開催されます。
青竹を束ねて立て、しめ縄を巻き付けた左義長を神火で炊き上げ、その燃え方でその年の吉凶を占います。
神主によるご祈祷が行われた後、山伏たちによる儀式が執り行われ、境内に法螺貝の音が張り響きます。
開催日時 | 毎年1月15日午前11時〜 |
受付方法 | お問い合わせください |
注意点 | お問い合わせください |
新熊野神社「左義長神事」
〒605-0971 京都府京都市東山区今熊野畑ノ森町42
公式HP:http://imakumanojinja.or.jp/
松尾大社「古神札焼納祭」|京都市西京区
嵐山にある松尾大社は、渡来人秦氏が一族の氏神として信仰した古い社が起源とされ、大宝元年(701年)の社殿創設以来、1,300余年の歴史を誇る京都最古の神社と言われています。
境内には霊亀ノ滝(れいきのたき)、亀ノ井の名水があり、醸造の祖神として全国の醸造家、味噌・醤油・酢の醸造及び販売者の信仰を集めています。
松尾大社では、毎年1月15日の午前9時半から「古神札焼納祭」が開催され、新年に返納されたお守り・御札がお焚き上げされます。
開催日時 | 毎年1月15日の午前9時半〜 |
受付方法 | 古神札収納所に納める |
注意点 |
|
松尾大社「古神札焼納祭」
〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3
公式HP:https://www.matsunoo.or.jp/
長岡天満宮「とんど(左義長)」|長岡京市
菅原道真公を祀る長岡天満宮には、毎年多くの受験生が参拝に訪れます。
菅原道真公が太宰府へ左遷されたとき、長岡の地に立ち寄り「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残惜しんだ縁によって、菅原道真公自作の木像を祀ったのが創立の由来と言われています。
創立年月日は不明ですが、応仁の乱で社殿が消失し、明応7年(1498年)に再建した記録が残っています。
寛永15年(1638年)には、八条宮智忠親王によって「八条ヶ池」が築造され、花の季節には多くの観光客が訪れる場所となりました。
長岡天満宮では、毎年1月15日に「とんど(左義長)」が開催され、年始に納められたお守りや御札、お正月飾りなどがお焚き上げされます。
開催日時 | 毎年1月15日 9時過ぎ~夕刻まで(小雨決行) |
受付方法 | 納札所に納める |
注意点 | 陶器、金属等燃えない物は持込をお断りしております |
長岡天満宮「とんど(左義長)」
〒617-0824 京都府長岡京市天神2丁目15
公式HP:https://nagaokatenmangu.or.jp/
離宮八幡宮「どんど祭・左義長」|乙訓郡山崎町
離宮八幡宮は、荏胡麻(えごま)油の発祥地であり、油の製造・販売を生業とする「油座」が栄えたことから、「油の神様」として親しまれている神社です。
貞観元年(859年)建設された当初は「石清水八幡宮」と名付けられますが、蘇我天皇の離宮である「河陽宮」の跡地に建てられたという背景から、後に社号を「離宮八幡宮」と改称しました。
離宮八幡宮では、毎年1月13日午後2時頃から「どんど祭」が開催され、年始に納められたお守り・御札・書き初めなどがお焚き上げされます。
開催日時 | 毎年1月13日午後2時頃〜 |
受付方法 | 納札所に納める |
注意点 | お問い合わせください |
離宮八幡宮「どんと祭(左義長)」
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町山崎西谷21-1
公式HP:http://rikyuhachiman.org/
吉祥院天満宮「大とんど祭」|京都市南区
地元の人々から「吉祥院の天神さん」の愛称で親しまれている吉祥院天満宮は、菅原道真公の没後31年目に当たる承平4年(934年)、朱雀天皇の勅命により道真公誕生の地に創建された最初の天満宮です。
その歴史は古く、道真の祖父である菅原清公が邸宅内に氏寺として吉祥院を建立したのが始まりと言われています。
吉祥院天満宮では、毎年1月15日に「大とんど祭」(別名:爆竹祭)が開催され、古いお守りや御札、正月に飾った門松やしめ縄などがお焚き上げされます。
「爆竹祭」という名称は、竹を燃やすと爆竹のような音がすることに由来しているそうです。
開催日時 | 毎年1月15日 午前6時〜午後3時 |
受付方法 | 納札所に納める |
注意点 | 御神符などは前日までにお納めください |
吉祥院天満宮「大とんど祭(爆竹祭)」
〒601-8331 京都府京都市南区吉祥院政所町3
花山稲荷神社「小正月祭(どんど焼き)」|京都市山科区
花山稲荷神社は、醍醐天皇の勅命により建立されたのが始まりとされ、永延二年(西暦988年)に一条天皇の勅命より再建。
高倉天皇の御世には、平重盛が参詣の後に神託を受け、社殿を復興したと伝えられています。
平安時代には三条小鍛冶宗近(刀鍛冶師)が参詣し、稲荷大明神の御神助を得て、名刀「小狐丸」を鍛え上げたことで有名になり、諸国の刀鍛冶・金物師達が参詣し技の向上を祈願しました。
花山稲荷神社では毎年1月15日に「小正月祭」が開催され、古いお守り・御札を焚き上げしていただけます。
また、この日には伊勢太神楽佐々木金大夫中御奉仕による獅子舞が奉納され、祭典後は参拝者に鏡餅を使ったぜんざいが振る舞われます。
開催日時 | 毎年1月15日15時30分頃 |
受付方法 | 納札所に納める |
注意点 | お問い合わせください |
花山稲荷神社「小正月祭(どんど焼き)」
〒607-8302 京都府京都市山科区西野山欠ノ上町65
公式HP:https://kwazan-inari.jp/
石清水八幡宮「厄除大祭」|八幡市
地元の人々から「やわたの八幡さん」の名称で親しまれている石清水八幡宮は、貞観元年(859年)、南都大安寺の僧・行教和尚が男山の峯に御神霊を祀ったのが始まりと伝えられています。
現存する八幡造の本殿の中では最古かつ最大規模となり、2016年2月9日には、本社10棟、棟札3枚が国宝に指定されました。
「日本三大八幡」の一つに数えられ、古くから皇室の御崇敬厚く、伊勢神宮とともに「二所宗廟」(=皇室が先祖に対して祭祀を行う二つの廟)と称されています。
石清水八幡宮では毎年1月15日〜19日の5日間、厄除開運祈願を行う「厄除大祭」が開催されます。
最終日の19日に行われる焼納行事では、返納された古いお守り・御札が焚き上げられ、その炎で清められた特製の「厄除餅」が先着1,500名に振る舞われます。
開催日時 | 厄除大祭:毎年1月15〜19日 焼納神事:毎年1月19日 |
受付方法 | 納札所に納める |
注意点 | お問い合わせください |
石清水八幡宮「厄除大祭」
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
公式HP:https://iwashimizu.or.jp/event/schedule_detail.html?m=1
三千院「左義長」|京都市左京区
三千院は、延暦年間(782‐806年)に最澄が比叡山東塔南谷にあった山梨の大木の下に一宇を構えたのが始まりと伝えられており、平安後期以降には皇子皇族が住持する宮門跡となりました。
比叡山内から近江坂本に寺地を移し、その後も火災や応仁の乱などにより洛中で移転を繰り返し、寺名も円融房、梨本坊、梨本門跡、梶井宮と変化していきました。
明治維新後は現在の大原の地に移り、明治4年には寺名を「三千院」と改称。
創建以来1,200年の歴史を紡いでいます。
三千院では毎年1月15日に「左義長」が開催されます。
お正月飾りや古いお守り・御札などが焚き上げられ、参拝者には餅の入った福餅ぜんざいが振る舞われます。
開催日時 | 毎年1月15日午前10時〜 *古札のお焚き上げは15時頃まで |
受付方法 | お問い合わせください |
注意点 | 参拝料が別途700円かかります |
三千院「左義長」
〒601-1242 京都府京都市左京区大原来迎院町540
公式HP:http://www.sanzenin.or.jp/guide/index.html
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貞享4年(1678)に創建された祐徳稲荷神社は、藤原家の一つ、花山院家の萬子姫が、肥前鹿島藩主の鍋島直朝に嫁ぐ際、花山院家が信奉していた稲荷大神の分霊を祀ったのが起源と伝えられており、京都とも縁のある神社です。
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