「お焚き上げ」とは、お守り・御札をはじめとする縁起物や、特別な思い入れのある品を神社・お寺の境内で燃やし、浄化・供養する日本古来の宗教儀式です。
毎年小正月の時期に全国各地で開催される「どんど焼き」など、伝統行事としても根付いているお焚き上げですが、近年は環境負荷への配慮や少子高齢化により、その開催数は減少傾向にあります。
本記事では、お焚き上げの意味と由来、お焚き上げを依頼できる場所と依頼手順・費用について詳しくご紹介します。
古いお守り・御札を処分したい。
でも、近くに返納できる神社・お寺がない!
そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、お品を封筒や箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
✅ プラスチックなど不燃物も受付可能
✅ 個数制限なし、規定サイズ内なら何点でも受付可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
古いお守り・御札の処分にお困りの方、今すぐ手放したいものがある方はぜひ活用してみてください。
「お焚き上げ」とは?
「お焚き上げ」とは、
- 神仏に関係するもの
- 縁起物
- 亡くなられた方の遺品
- 特別な思い入れのある品
などを、神社やお寺の境内で供養・焼納する、古くから受け継がれてきた宗教儀式です。
仏教と神道では、お焚き上げの解釈が少し異なります。
仏教 | 思い出の品を焚き上げ”故人に返す”儀式 |
神道 | 火の神の力を借りて、お守りや御札を焚き上げ”天界に還す”儀式 |
一番身近なお焚き上げは、お正月の風物詩とも言える、神社やお寺に前年のお守りやお札を持ち寄って浄火してもらう「どんど焼き」です。
お焚き上げの対象となる物の範囲は広く、不要になった雛人形や節句人形を供養していただく「人形供養」もお焚き上げの一種になります。
お焚き上げの起源・由来
お焚き上げの起源は古く、平安時代にまで遡ります。
宮中での神事の際に、場の浄化や神を招く意味を込めて焚かれた「庭燎」という特別なかがり火が由来とされ、特に陰陽師によって国家安泰を願って行われた「左義長」という火祭りがお焚き上げの起源とされています。
この神事が、仏教の火を焚いて供物をして御祈祷する「護摩法要」と結びつき、今日のお焚き上げ供養となったとされています。
古くから日本では、「物には気持ちが宿る」と言われてきました。そして「火は、穢れを清めて魂を天に返す力や、神仏に祈りを届ける力がある、神聖なもの」と考えられてきました。
そのため、大切なお品を感謝の気持ちとともに火で燃やすことで浄化・供養するという風習が受け継がれてきたのです。
お焚き上げをしてもらえる場所と費用
神社・お寺
お焚き上げは神社・お寺の境内で行われるのが一般的です。
私たちの生活で最も身近なお焚き上げは、お守り・御札のお焚き上げでしょう。
境内に設置されている「古札納所」に納められた古いお守り・御札は、後日境内にてご祈祷、供養されたのち、お焚き上げされます。
全国には、お守り・御札以外にも、故人の遺品や節句人形、思い入れのある品のお焚き上げを通年で受け付けている神社・お寺があります。
菩提寺がある方は、お焚き上げを行なっているか問い合わせてみると良いでしょう。
中には郵送で受け付けている寺社もあり、持ち込みなしで依頼することできます。
しかし、近年では環境負荷への配慮からお焚き上げを行なっている寺社は減少傾向にあります。
多くの寺社では不燃物を受け付けていないため、お焚き上げを依頼する際には、必ず対象物を確認するようにしましょう。
メリット | ◯近隣の寺社でお焚き上げしてもらえる |
デメリット | ×お焚き上げを行なっている寺社が少ない ×金額が不明瞭な寺社が多い ×不燃物を受け付けていない寺社が殆ど ×事前に電話での問い合わせが必要 ×持ち込み当日にお焚き上げしてもらえない可能性がある |
神社・お寺のお焚き上げ費用
費用は寺社や物の種類・サイズにより異なりますが、1点あたり3,000〜5,000円、1箱あたり5,000〜3万円が相場となります。
お焚き上げには、複数の依頼主の物を一緒にご祈祷する「合同供養」と、1人の依頼主のお品を個別にご祈祷する「個別供養」の2種類あり、個別供養の場合、費用は1〜3万円程度が相場となります。
主な種類と金額は以下になります。
お守り・御札 | 1点:お気持ち(無料) 複数:〜3,000円程度 |
人形・ぬいぐるみ | 1体:1,000〜5,000円程度 1箱:3,000〜1万円程度 |
神棚 | 5,000〜1万円程度 ※サイズにより異なる |
仏壇 | 2〜3万円程度 ※サイズにより異なる |
神社・お寺でのお焚き上げの流れ
- お焚き上げ依頼の連絡をする
- 寺社にお焚き上げしたい物を持ち込む(郵送の場合は宅配便で送る)
- 費用を支払う(郵便の場合、事前に振込または現金書留で送金する)
- 神職・僧侶によるお焚き上げが行われる(郵送の場合、お焚き上げ終了後にハガキなどで通知が届く)
支払い方法、表書き
中には、費用が「御志納」や「お気持ち」となっている神社・お寺も多くあります。
その場合は、「白地のし袋」に1万円以上を包んで表書きを記し納めるのが一般的です。
神社・お寺によって表書きの書き方が異なります。
神社の場合 | 「玉串料」または「初穂料」 |
お寺の場合 | 「御布施」 |
「初穂料」は慶事に使われる印象が強いため「玉串料」とすることがおすすめです。または「御焚上料」と書くこともできます。
どんど焼き(左義長・どんと焼き)
「どんど焼き」とは、小正月の時期(1月15日頃)に、全国各地の神社やお寺、田んぼや土手などで、しめ縄やお正月飾りをお焚き上げする伝統行事です。
どんど焼きは、飾り終えた門松やしめ縄などの正月飾りを燃やすことで、正月にお迎えした歳神様を見送り、新年の無病息災や家内安全の願いをこめて一年の幸せを祈願するという意味があります。
地域によって名称が異なり、左義長(さぎちょう)、とんど焼きと呼ぶところもあります。
どんど焼きの費用は無料の場合が殆どですが、神社・お寺などお賽銭箱がある場所では、お賽銭を気持ちの額だけ入れるようにしましょう。
どんど焼きの主な対象品は、しめ縄や正月飾り、門松、書き初め、ダルマ、お守り・御札などですが、開催場所によっても異なります。
人形・ぬいぐるみ類をはじめ、不燃性の物は受付けていない場合が多く、自社以外の物を受け付けていない場合もあるため、必ず持ち込む前に対象品を確認してください。
事前郵送を受け付けているところもあるので、当日参加が難しい場合には、郵送可能などんど焼きを探してみると良いでしょう。
メリット | ◯近隣の寺社・場所でお焚き上げしてもらえる |
デメリット | ×開催日時に合わせて持ち込みが必要 ×不燃物を受付けていない場所が殆ど ×自社の物以外NGの場合もある |
(供養サービスを行っている)遺品整理業者・不用品回収業者
遺品整理・不用品回収業者の中には、寺社と提携し供養サービスを行っているところもあります。
不用品の処分と一緒に供養・お焚き上げをしたい場合は、こうした業者への依頼もおすすめです。
中には無料で供養サービスを行なっている業者もあり、不燃物や大きい家財道具なども供養・処分してもらえるので、物の処分とお焚き上げを同時に済ませることができます。
遺品整理・不用品回収の費用は業者により異なりますが、遺品整理の場合、1R・1Kあたり5〜8万円。不用品回収の場合、軽トラック1台あたり8,000〜1.5万円が相場となっており、お焚き上げしたい物の量が少ない場合は割高になります。
※遺品整理・処分費用とは別に、追加で供養料が設定されている場合があります
メリット | ◯不燃性の物・大型家財も処分してもらえる |
デメリット | ×処分費用・コストが高い |
郵送するだけでOK「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ
- 近くにお焚き上げを依頼できる寺社がない
- 今すぐお焚き上げしたい
という方におすすめなのが、祐徳稲荷神社が行っている「神社のお焚き上げ」サービスです。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)では、郵送でのお焚き上げを通年で受け付けており、自宅からお焚き上げしたい品を送るだけ。
最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらうことができます。
申し込み・お焚き上げの手順は以下の通り。
- サイトから「お焚き上げキット」を注文する
- 自宅にキットが届く
- お品を封筒(または箱)に詰めて神社に送る
- 神社で供養・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く(郵送も可)
お品を送る際の送料は神社が負担してくれるほか、支払いにはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用可能。
お焚き上げキットは物の種類・サイズごとに様々な種類が用意されており、お守り・御札など小さいお品であれば「レタータイプ」のキットで1,980円税込〜依頼できます。
神棚・正月飾り・節句人形など、大きめのお品には「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめです。
他にも、人形・ぬいぐるみ専用のお得な「人形供養キット」(14,900円税込〜)なども用意されています。
いずれのキットも個数制限はなく、規定サイズ内であれば何点でも送ることができます。
多くの寺社では不燃物を受け付けていない場合がほとんどですが、「神社のお焚き上げ」サービスでは、不燃物も受け付けてもらえるので、ガラスケース付きの人形や、プラスチック・金属・陶器製のお品をそのまま送れるのも嬉しいポイントです。
※不燃物はご祈祷後、産業廃棄物として処理されます
メリット | ◯郵送でいつでも依頼、最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらえる ◯祐徳稲荷神社で供養してもらえる ◯送料無料(神社が負担) ◯規定サイズ内なら個数制限なし ◯クレジット、オンライン決済可能 ◯不燃性の物も受付可能 |
デメリット | ×送るものが少ない場合、費用が割高 |
今すぐ手放したい物がある方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
お焚き上げの料金、費用相場
お焚き上げの費用は依頼先により異なりますが、1点あたり数千円、1箱あたり1万円が相場となります。
供養・お焚き上げの主な依頼先と主なお品ごとの費用相場をまとめてみました。
神社のお焚き上げ | どんど焼き | 神社・お寺 | |
お守り・御札 | 1,980円〜 | お気持ち | お気持ち |
人形・ぬいぐるみ | 1箱7,480円〜 | 不可 | 1体2,000〜5,000円 1箱5,000〜1万円程度 |
神棚 | 7,480円〜 | お気持ち | 5,000円〜1万円程度 ※サイズにより異なる |
仏壇 | × | × | 2〜3万円程度 ※サイズにより異なる |
開催頻度 | 通年(月1〜2回) | 年1回 | 通年 ※寺社により異なる |
受付方法 | 郵送 | 持ち込み | 持ち込み 郵送(一部) |
メリット | ◯クレジット・オンライン決済可能 ◯不燃物も受付可能 ◯個数制限なし ◯送料無料 |
◯費用が抑えられる | ◯近隣の寺社で供養してもらえる |
デメリット | 預ける物が少ない場合、費用が割高 | ×不燃物は受付不可 | ×不燃物は受付不可 |
どんど焼き、神社・お寺に直接持ち込む場合は、場所により開催日時が異なるため、必ず事前に確認しましょう。
いずれも不燃物を受け付けていない場合が多く、自社の物以外を受付けていないところもあるため、今すぐお焚き上げしたいものがある方は「神社のお焚き上げ」サービスを活用しましょう。
無料でお焚き上げする方法はある?
お守り・御札は神社・お寺の「古札納所」に納めるだけで、後日お焚き上げしていただけます。
費用は無料ですが、お賽銭を入れて感謝の気持ちを示すようにしましょう。
お守り・御札の個数によっては数千円費用がかかる場合もあるため、古いお守りをまとめてお焚き上げしたい場合は「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。
「どんど焼き」も無料で受け付けているところが殆どですが、賽銭箱がある場合は、気持ちの額だけお賽銭を入れてください。
個数やサイズによっては追加費用がかかる場合もあるため、必ず事前に対象品や注意事項を確認しましょう。
通年でお焚き上げを依頼できる全国の有名な神社・お寺
ここからは、通年でお焚き上げを受け付けている全国の主な神社・お寺をご紹介します。
処分にお困りのものがあれば、ぜひお近くの寺社に相談してみてください。
宗教法人浄土真宗|北海道
札幌市にある宗教法人 浄土真宗は、日本で初めて誕生した全天候型屋内霊園をもつ会館式のお寺です。
宗教法人 浄土真宗では、様々な品の供養及びお焚き上げを通年で受け付けています。
● 主な対象品
- 仏壇、仏具、神棚
- 位牌、塔婆
- 写真、アルバム
- 衣類、布団
- 印鑑、表札
- 人形、ぬいぐるみ
- 念珠、数珠、お札、お守り
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 |
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供養料 | 仏壇(1m以内):11,000円 神棚:5,000円 布団一式:11,000円 衣類・人形等(45ℓビニール袋またはダンボール):5,500円 印鑑・表札・お札・お守り数珠・位牌・写真など:3,000円 |
注意点 |
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宗教法人浄土真宗
住所:〒062-0039 北海道札幌市豊平区西岡509
公式HP:https://jyodo-co.jp
結城諏訪神社|茨城県
結城諏訪神社は、旧下総国結城の城下町であった結城市に鎮座する平安時代から続く古社です。
慶三年(940年)に、平将門討伐の勅命を受けた武将・藤原秀郷が、諏訪大社より諏訪大明神の御霊を招き、必勝祈願の祈祷を行ったのが創建の由来と伝えられており、様々な勝負事にご利益のある「万事必勝の神」として信仰を集めています。
結城諏訪神社では「人形・もの供養」として、通年でお焚き上げを受け付けています。
● 主な対象品
人形、破魔矢、羽子板、アルバム、写真、手紙、名刺、絵画、掛け軸、おもちゃ、ランドセル、衣服、印鑑、アクセサリー、電化製品、こいのぼり、はく製、盆提灯、しめ縄、神棚、仏壇、位牌、千羽鶴、だるま、お守り、御札(他の寺社のものも可)
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み/ 9:00〜16:00(事前連絡不要) 東京出張所(東京都足立区綾瀬)へ持ち込み/ 事前予約制(持ち込み希望日の3日前まで) 郵送/ 随時 |
供養料 | 箱(3辺合計200cm以下):2,000円〜25,000円 3辺合計200cm以上の場合:10cm毎に2,000円追加 |
注意点 |
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結城諏訪神社
住所:〒307-0021 茨城県結城市上山川161
公式HP:https://suwa-jinja.jp
国上寺|新潟県
国上寺は、飛鳥時代の末期和銅2年(709年)の創建と伝わる越後最古の名刹です。
御本尊は、行基菩薩の作品として伝わる阿弥陀如来で、12年に1度開帳されます。
戦国時代には上杉謙信の庇護により祈願寺として七堂伽藍が建立されました。
国上寺では、毎年3月最終日曜日及び9月4日に「人形供養祭」を開催しており、その他にも、通年で「人形・もの供養・お焚き上げ」を行っています。
● 主な対象品
人形、ぬいぐるみ、こいのぼり、はく製、盆提灯、結納品、こけし、おもちゃ、しめ飾り、御守り、だるま、羽子板、提灯、土産物、お札、陶器、金物等
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 9:30~16:30 郵送 / 随時 |
供養料 | 人形2体まで:5,000円 人形3体以上:10,000円 3辺110cmの箱:20,000円 |
0,0注意点 |
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国上寺
住所:〒959-0136 新潟県燕市国上1407
公式HP:https://kokujouji.com
大本山成田山仙台分院|宮城県
大本山成田山仙台分院は、千葉県の大本山成田山の仙台分院です。
仙台市内を見下ろすことのできる高台にあり、日本一の高さを誇る不動明王像があることでも有名です。
「人形供養」で有名な成田山仙台分院ですが、人形以外のお焚き上げも通年で受け付けています。
● 主な対象品
- 個人的なもの:印鑑、アクセサリー・貴金属、写真、ネガ、手紙、ダイアリー、薬入、鑑賞石、電報、心付袋、祝儀袋。また、剥製、絵画、古い品々等
- 寺社仏閣にまつわるもの
- 婚礼、結納にまつわるもの
- 葬儀にまつわるもの
- 和服・呉服・着物・洋服など
- 神事に関するもの(神棚、札宮、御霊舎等の神棚一式)
- 仏事に関するもの
- ご家族を安置された布団
人形供養は、火・水曜日以外の毎日10時30分・11時30分・13時30分・14時30分・15時30分に開催されています。
開催日時 | 通年随時(修養日を除く) |
受付方法 / 日時 | 持ち込み/ 10時~16時(火・水曜は除く) 郵送/ 随時 ※12月24日~1月5日は持ち込み、郵送・宅配受付不可 |
お布施 | 人形供養:3,000円/箱(3辺100cm以内) 参列する場合:5,000円/箱 個人的なもの:5,000円/箱(3辺100cm以内) 衣類:5,000円/箱(引越し用中型箱程度) 神事に関するもの:7,000円/箱 仏事に関するもの:10,000円〜20,000円 布団:10,000円 |
注意点 |
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大本山成田山仙台分院
住所:〒980–0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉33-2
公式HP:https://www.naritasan.co.jp
梅照院|東京都
梅照院は、東京都中野区にある新井薬師として知られる真言宗のお寺です。
江戸幕府2代将軍徳川秀忠の五女で後水尾天皇中宮の和子(東福門院)が、薬師如来に眼病平癒を祈願したところすぐに回復したという逸話から、「治願薬師」とも呼ばれ人々の信仰を集めてきました。
ご本尊は空海作と伝承される二仏一体の像です。
表が薬師如来、裏が如意輪観音となっている秘仏で、12年に一度、寅年に開帳されます。
梅照院では、毎年正月1月1日から8日に「梵焼会」と呼ばれるお焚き上げ法要が催されます。
梵焼会では、持ち込んだものを本人が直接火の中に投げ入れ、お焚き上げすることができます。
梵焼会の他の時期にも通年で「お焚き上げ」のための品物を受付けており、後日法要を行った後、お焚き上げして頂けます。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込みのみ / 9:00~16:00 *梵焼会期間中の受付は15時まで |
志納料 |
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注意点 |
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新井山 梅照院 薬王寺
住所:〒165-0026 東京都中野区新井5-3-5
公式HP:https://araiyakushi.or.jp/
本寿院|東京都
東京都大田区にある本寿院は、天台宗系単立の歴史あるお不動様を祀る会館形式のお寺です。
毎月合同の「人形法要」を行っていることで有名で、マスコミなどでも取り上げられています。
本寿院では、人形の他にも遺品・仏壇、自身で処分できないものなど、様々な物の供養を受け付けています。
● 主な対象品
- お雛様、五月人形、日本人形、ぬいぐるみなどの人形及び玩具
- こけし、こけし、だるま、剥製、民芸品
- 亡くなった方の身に着けていたご遺品
- 仏壇、位牌、神棚
- 銅像、胸像など処分できないもの
- 思い出の品
- 捨ててしまって手元にないぬいぐるみや人形
本寿院の合同法要は供養のみで、お焚き上げは年に一度、千葉の大福院で行われます。
開催日時 | 毎月第二日曜日 9:00 ~ |
受付方法 / 日時 | 当日持ち込み / 8:30 まで 事前持ち込み / 9:00~18:00 郵送 / 随時 |
料金 |
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注意点 |
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本寿院
住所:〒143-0025 東京都大田区南馬込1丁目16-2
公式HP:https://honjyuin.com/
出雲大社埼玉分院|埼玉県
出雲大社埼玉分院は、縁結びの神様で有名な出雲大社の埼玉分院です。
通称「朝霞の出雲大社」と呼ばれており、島根県の出雲大社神楽殿と同様に、大しめ縄が社殿に飾られています。
出雲大社埼玉分院では、「だいこくさまのお焚き上げ」として様々な物のお焚き上げを通年で受け付けています。
● 主な対象品
- 人形
- 社寺関係:御神札・お守り(他の寺社のものも)・神棚
- 縁起物:正月飾り・しめ縄・破魔矢・千羽鶴・だるま・鯉のぼりなど
- 供養品:仏壇・仏具・遺影・盆提灯など
- 思い出の品:結納品・アルバム・写真・手紙・名刺・おもちゃ・ランドセル
- その他:剝製・衣服・印鑑・アクセサリー・絵画・掛け軸など
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 9:00〜17:00(予約不要) 郵送 / 随時(オンラインで事前申込み) |
料金 | 持ち込み:1,000円 (レターサイズ)、5,000円 (45リットル用袋) 郵送:1,300円(レターサイズ)〜 15,000円(3辺200cm) お焚き上げ祈祷 :12,000円〜 (祈祷料7,000円~+お焚き上げ代5,000円~) |
注意点 |
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出雲大社埼玉分院
住所:〒351-0011 埼玉県朝霞市本町2-20-18
公式HP:https://izumotaisha-saitama.com
出雲大社相模分祠|神奈川県
出雲大社相模分祀は、明治21年に出雲大社よりご祭神、大国主大神の御分霊を賜り建立された、神奈川県の秦野に鎮座する分祠です。
「関東のいづもさん」と呼ばれており、本殿には大きなしめ縄が飾られています。
出雲大社相模分祀では、「お焚き上げ」の祈祷を通年で受け付けており、予約なしで持ち込み依頼することができます。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 8:40~16:30(予約不要) |
料金 | 3,000円(祈祷料)+段ボール(概ね60cm四方)1箱につき1,000 円(処分代) |
注意点 |
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出雲大社相模分祠
住所:〒257-0015 神奈川県秦野市平沢1221
公式HP:https://www.izumosan.com
仙光院|神奈川県
神奈川県の葉山にある仙光院は、室町時代の1504~1520年頃に長覺阿闍梨が開基したと伝えられる高山山真言宗の寺院です。
本尊の十一面観音の他、大日如来・毘沙門天・不動明王・弘法大師像、畠山地蔵などをお祀りしています。
仙光院では、通年で「人形供養・お焚き上げ」及び「遺品供養」を受け付けており、本堂での立ち会いの供養(30分程度)や、遺品の出張回収なども行っています。
● 主な対象品
- 仏壇 ・位牌 ・仏具・ 神棚
- 写真
- 人形・ ぬいぐるみ
- 衣類 ・装飾品類・ 愛用品
- 故人の作品 ・趣味の品
- 玩具 ・コレクション品
- 日用品
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 9:00〜17:00 郵送 / 随時 出張回収 / お問い合わせください |
志納料 | 80cmのサイズまで:3,000円 100cmのサイズまで:4,000円 120cmのサイズまで:5,000円 140cmのサイズまで:6,000円 以降20cmごとに+1,000円 仏壇・神棚:+10,000円 遺品回収:+5,000円(葉山・逗子・横須賀・三浦・鎌倉) *その他の地域は要問合せ 本堂での立会い供養:+25,000円 |
注意点 |
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長谷山真福寺 仙光院
住所:〒240-0113 神奈川県三浦郡葉山町長柄1439
公式HP:https://senkouin.jp
真如寺|愛知県
真如寺は、愛知県蒲郡市にある浄土宗西山深草派のお寺です。
元は三河湾に浮かぶ佐久島にあった天台宗の寺院として創建され、江戸時代・正保年中(1644~1648)に現在の場所に移築されました。
三河地方で有数の大伽藍を持つ由緒あるお寺です。
真如寺では、「人形供養」「遺品供養」「思い出供養」の他に、お札・木札・お守りの「お焚き上げ」を通年で受け付けています。
各種供養は所定日に合同供養祭で行われます。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込みまたは郵送 |
供養料 | レターパック:3,000円 80cmのサイズまで:5,000円 140cmのサイズまで:10,000円 170cmのサイズまで:15,000円 *170cm以上の場合は相談要 不燃物(陶器、ガラス、金属、家電等)がある場合:+2,000円 (レターバックを除く) |
注意点 |
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海性山 真如寺
住所:〒443-0104 愛知県蒲郡市形原町石橋11
公式HP:https://shinnyoji.com
真善寺|三重県
真善寺は、1173年の創建と伝えられる浄土真宗のお寺です。
真善寺は、「人形供養」「遺品供養」「思い出供養」として通年でお焚き上げ供養を受け付けており、出張回収や、ご自宅への訪問供養も行っています。
● 主な対象品
- 寺社のお守り、お札、木札
- 正月飾り
- ひな人形、五月人形、ぬいぐるみ
- 遺品(眼鏡、装飾品、写真、絵、衣類他)
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 要事前申し込み要 郵送 / 随時 出張回収 / お問い合わせください |
お焚き上げ供養料 | レターパック:3,000円〜志納 80cmのサイズまで:6,000円〜志納 120cmのサイズまで:10,000円〜志納 140cmのサイズまで:12,000円〜志納 出張引き受け料:3,000円〜志納(寺院より約50km圏内) 出張引受の際に読経供養:10,000円〜志納 |
注意点 |
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旭曜山 真善寺
住所:〒519-0167 三重県亀山市小野町307
公式HP:https://shinzenji.org
聖宝寺|三重県
聖宝寺は、三重県いなべ市にある臨済宗妙心寺派の禅寺です。
平安初期(大同2年)に天台宗の開祖・最澄によって開かれ、御本尊は開祖・伝教大師最澄大和上の作と伝えられる秘仏の十一面千手観世音菩薩です。
藤原期の造庭と推測される回遊式の池のある庭園は紅葉で有名で、毎年多くの人が訪れます。
聖宝寺では、「人形供養」及び「遺品供養」を合同で月1回開催しています。
供養会には参加可能となっており、お勤め30分(英語の読経を含む)、お話20分、その後にお焚き上げが行われます。
開催日時 | 通常:毎月第3土曜日 10:00〜 (1時間程度) |
受付方法 / 日時 | 持ち込みまたは送付 |
お布施 | お布施の目安 人形供養:持ち込み 5,000円/箱、郵送 7,000円/箱 遺品供養:持ち込み 3,000円/レターサイズ、6,000円/箱 仏壇供養:30,000円〜 郵送:3,000円/レターサイズ、8,000円/箱 *箱のサイズ目安:3辺合計120cm以下 |
注意点 |
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鳴谷山 聖宝寺
住所:〒511-0518 三重県いなべ市藤原町坂本981
公式HP:https://www.shoubouji.com
正暦寺|奈良県
正暦寺は、奈良市と天理市の間の山間部に位置している菩提山真言宗の大本山の寺院です。
一条天皇の発願により992年(平安時代)に創建され、かつては伽藍が並び建つ大寺でしたが、今は本堂・鐘楼・福寿院を残すのみとなっており、本尊の薬師如来倚像は重要文化財に指定されています。
3千本以上の楓が境内を赤く染め上がる紅葉の名所としても知られており、紅葉シーズンには秋の特別公開として秘仏がご開帳されます。
正暦寺では、毎年3月9日に開催される「人形供養法要」の他にも、通年で人形供養・結納品の供養・遺品の供養・礼拝対象物の供養を受け付けています。
直接持ち込みの場合、受付後すぐに15分程度の供養をしていただけます。(秋季特別公開中は夕方にまとめて供養されます)
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 正暦寺内の福寿院へ持ち込み / 9:00~15:00 郵送 / 随時 ※秋の特別公開中は、持ち込みは16:00まで |
供養料 | 1口(150cmダンボール箱またはビニール袋45〜60Lのビニール袋1):5,000円 仏像・仏壇・お社・神棚など:10.000円/1体 |
注意点 |
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菩提山大本山 正暦寺
住所:〒630-8413 奈良市菩提山町157
公式HP:http://shoryakuji.jp/
霊明神社|京都府
霊明神社は、仏教全盛の江戸時代1809年に神道葬祭場として京都に創設された神社です。
現在も神道葬祭を行い、神道墓地を持つ珍しい神社です。
幕末に、坂本龍馬や中岡慎太郎をはじめとする勤王攘夷の志士の埋葬・弔祭を執行した神社として知られています。
霊明神社では、遺品供養と人形供養を常時受け付けており、お祓いとお焚き上げをしていただけます。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込みまたは郵送 |
祈祷料 | 3,000円〜 |
注意点 |
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霊明神社
住所:〒605-0861 京都府京都市東山区清閑寺霊山町25
公式HP:https://www.reimeijinja.org/
玉圓寺|大阪府
玉圓寺は、安土桃山時代の天正4年(1576年)に創建された堺市にある浄土宗のお寺です。
お寺の垣根をなくした親しみのある町のお寺として、様々な供養を催している玉圓寺では、遺品・人形のお焚き上げ供養を通年で受け付けています。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込みまたは送付(事前電話連絡要) |
お焚き上げ供養料 | 3,000円〜 ※大きさ、数によって異なります |
注意点 |
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徳清山 証誠院 玉圓寺
住所:〒590-0953 大阪府堺市堺区甲斐町東5-2-10
公式HP:https://www.gyokuenji.or.jp/
有間神社|兵庫県
有間神社は、摂津国有馬郡の一の宮として人々に厚く崇敬されてきた神社です。
創建年代は不詳ですが、舒明天皇が631年に有馬温泉に行幸された際に参拝された記録があることから、それ以前に創建された歴史のある神社です。
有間神社では、人形、結納品、神棚、アルバム、ランドセル、遺品などのお祓い・お焚きあげを通年で受け付けています。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 9:00〜16:00 (事前予約必要) 郵送 / 随時(事前連絡必要) |
初穂料 | 2,000円〜(2キロまで) *2キロ以上の場合は1キロ超過ごとに500円追加 |
注意点 |
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有間神社
住所:〒651-1312 兵庫県神戸市北区有野町有野4435
公式HP:https://arimajinja.com
一宮寺|香川県
一宮寺は、高松市一宮町にある真言宗の寺院です。
お遍路で知られる四国霊場八十八ヶ所の第83番の霊場です。
飛鳥時代の大宝年間(701-704年)の建立と伝えられており、本尊の聖観音菩薩は、弘法大師が四国八十八ヶ所建立のため、一宮寺を訪れた際に彫刻したものと伝えられています。
一宮寺では、毎年2月の節分明けの時期のほか、年に数回不定期で古いお札・お守り、縁起物等の「お焚き上げ」を行っています。
また、お焚き上げできない故人の遺品については、個別に読経供養を行なっています。
開催日時 | 不定期 |
受付方法 / 日時 | 納経所/大師堂へ持ち込み:通年 7:00〜17:00 ※お焚き上げできない遺品個別供養は事前連絡の上、大師堂へ持ちこみ |
料金 | 基本:無料 他寺院のものの場合:お気持ち 個別遺品供養読経料:7,000円 |
注意点 |
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神毫山 大宝院 一宮寺
住所:〒761-8084 香川県高松市一宮町607
公式HP:https://www.sanuki-ichinomiyaji.or.jp
倉留寺|島根県
倉留寺は、島根県出雲市にある高野山真言宗の寺院です。
人形供養寺として有名な倉留寺では、人形の他にも、結納品、盆提灯、おもちゃ、しめ飾り、お守り、だるま、羽子板、提灯、土産物、お札、写真、そして遺品供養、位牌、神棚の供養も行なっています。
基本はお焚き上げされますが、環境への配慮によりお焚き上げ出来ない物もあります。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み、または送付(年中受付) |
供養料 |
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注意点 |
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出雲高野山 倉留寺
住所:〒691-0076 島根県出雲市園町136
公式HP:http://www.soryuji.jp/
和布刈神社|福岡県
和布刈神社は、神功皇后が三韓征伐で勝利した際の西暦200年に創建されたと伝わる古社です。
創建から今日まで関門海峡の守護神として崇敬されてきました。
御祭神は、天照大神の荒魂「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」、別称を「瀬織津姫」という月の女神で、潮の満ち引きを司る神「導きの神様」です。
和布刈神社では、大切に使ってきたものや家族の遺品などを供養する「思物供養」を通年で受け付けています。
開催日時 | 通年随時 |
受付方法 / 日時 | 持ち込み / 9:30〜17:00 郵送 / 随時 |
供養料 | 小(3辺合計100cm未満):3,000円 中(3辺合計150cm未満):5,000円 大(3辺合計200cm未満):7,000円 仏壇・仏具:200cm未満 7,000円、200cm以上 20,000円 |
注意点 |
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和布刈神社
住所:〒801-0855福岡県北九州市門司区門司3492
公式HP:https://www.mekarijinja.com
お焚き上げができないもの
近年では環境負荷への配慮から、不燃性の物を受け付けていない神社・お寺が多く、受け付けている場所であっても、お焚き上げはせず「産業廃棄物」として処理されるか、依頼者自身で処分する必要があります。
その場合も神職・僧侶によるご祈祷、供養はきちんと行われるので、遺品など処分に抵抗のあるもの、気持ちの整理が必要なものは供養・お焚き上げを依頼すると良いでしょう。
お焚き上げできない物の例
- パソコンや家電などの電子機器
- ビニール、プラスチック製品
- ガラス製品
- 引火性があるもの(お酒やアルコール)
- 有害物質が発生するもの
処分する前にお焚き上げが必要なもの
お守り・御札
お守り・御札のご利益は、1年間を目処にその効果が薄れてしまうと言われています。
初詣などで授かったお守り・御札は、翌年の初詣で返納するようにしましょう。
お守り・御札には神仏のご神体が宿っていると考えれており、お焚き上げをすることで元の場所に戻って頂くという意味があります。
神社・お寺にある「納札所」に、または寺社で開催される「どんど焼き」に持ち込む形で返納・お焚き上げすることができます。
費用は無料(お気持ち)としている場合が殆どですが、賽銭箱がある場合は、感謝の気持ちをお賽銭で示すようにしましょう。返納する数によっては数千円費用がかかる場合があります。
人形類(雛人形・五月人形・日本人形)
雛人形・五月人形・日本人形など、子供の成長を見守ってきた大切な人形には、様々な人の思いが込められています。
平安時代に幼児の厄除けとして「天児」や「這子」などの人形を作る風習として始まったのが、雛人形のルーツと言われています。
現代でも厄除けとしての役割が引き継がれているため、節句人形を手放す際には「人形供養」を行うことが一般的です。
費用は場所により異なりますが、1体あたり3,000〜5,000円前後。1箱あたり5,000〜1万円前後が相場となっています。
ぬいぐるみ
節句人形・日本人形以外にも、テディベアなどのぬいぐるみのお焚き上げを受け付けている神社・お寺は多くあります。
幼少期から大切にしてきたぬいぐるみなど、捨てるのに抵抗がある場合は、人形供養を依頼しましょう。
費用は雛人形などと同じ料金で、人形供養として受け付けている場合が殆どです。
仏壇・仏具
仏壇を処分する際には、菩提寺(先祖のお寺)で供養・お焚き上げを行うのが一般的です。
菩提寺がない場合は、仏壇・仏具店に供養を依頼するか、別のお寺を紹介してもらうこともできます。
費用は仏壇のサイズにより異なり、小さめの仏壇は5,000円程度。大きめの仏壇は3〜4万円程度が相場になります。
仏壇・御位牌・仏像を処分する際は、閉眼供養・魂抜きを忘れずに
仏壇を購入する際には、「魂入れ(開眼供養)」という儀式を行い、ご先祖様の魂を宿します。
そのため仏壇を処理する際には、ご先祖様の魂を抜き取る「魂抜き(閉眼供養)」の儀式が必要となります。
「魂抜き(閉眼供養)」とは、お坊様にお経をあげていただき、仏壇やお墓に宿った魂を抜くための供養です。宗派によって考え方や儀式の違いがあります。
費用(お布施)は「お気持ち」としているお寺が殆どですが、1〜5万円程度が相場となります。
神棚
神棚の処分や交換の時期・頻度に特別な決まりはありませんが、神様をお祀りする場所ですので、汚れや傷みが出てきたタイミングで古い神棚を処分し、新しい神棚に買い替えることが一般的です。
神棚は木製のため、5〜10年を目処に買い替えを検討すると良いでしょう。
神棚のお焚き上げは、ご自身が暮らしている地域の氏神神社にお任せするのが一般的です。
買い替えの場合は、販売店に依頼・相談することもできます。
費用は神棚のサイズにより異なり、小さいものであれば3,000〜5,000円程度。大きめのもので1〜2万円程度が目安となります。
神棚を処分する際には、御札も忘れずに返納しましょう。
だるま
だるまは1年の始まりや祈願の際に左目を墨で描き、その願いが成就したタイミングで右目を描きます。
ご利益は1年とされているため、祈願成就の有無にかかわらず、購入から1年が経ったタイミングで処分することが一般的です。
願いが叶った場合は特に、感謝の気持ちを込めて供養・お焚き上げすると良いでしょう。
願いが叶わなかった場合も、右目を書いてから供養・お焚き上げするのが良いと言われています。
だるまはお寺だけでなく、神仏混合の考え方から、神社でもお焚き上げを受け付けている場合があります。
また、「どんど焼き」や「だるま市」への持ち込みでもお焚き上げできます。
費用は1体にあたり1,500〜3,000円程度が相場となります。
縁起物(破魔矢・熊手など)
商売繁盛や翌年の幸福を願う縁起物として、毎年神社の酉の市で売られる熊手。お正月や初節句の際に神社で授かる厄除けの破魔矢などの「縁起物」もお焚き上げの対象となります。
処分・交換のタイミングに決まりはありませんが、購入から1年を目処に新しいものに買い換えることが一般的です。
熊手・破魔矢は、購入した神社で返納するのが良いとされています。神社の境内に「納札所」が設けられているのでそこに返納し、気持ちを示す額を賽銭箱に入れましょう。
正月飾り
お正月は、その年の豊穣を司る年神様をお迎えする行事です。
お正月飾りは古くから、年神様をお迎えするための目印として、そして神様に滞在していただくための「依り代」として飾られてきました。
そのため、お正月が終わり役目を終えた、しめ縄、門松、鏡餅などの「お正月飾り」はお焚き上げするのが良いと言われています。
お正月飾りは、神社・お寺に設けられた「納札所」に返納できるほか、毎年小正月の時期(1月15日頃)に全国各地の神社・お寺、田んぼや土手などで開催される、「どんど焼き」に持ち込み、お焚き上げするのが一般的です。
短冊・七夕飾り
短冊に願いを書き笹に結びつける「七夕飾り」は、七夕の日が過ぎたら処分するのが一般的です。
短冊には人の願いが込められていますので、「願いを天に届ける」という意味でも、神社でお焚き上げするのが良いと言われています。
全国には「短冊奉納」という形でお焚き上げを受け付けている神社があります。
近くに奉納できる神社がない場合は、短冊を郵送するだけで依頼できる「神社のお焚き上げ」サービスの利用をおすすめします。
アルバム・写真・手紙
亡くなった人の写真や、様々な理由で捨てるのに抵抗がある写真・アルバムは、お焚き上げすることで罪悪感なく手放すことができます。
全国には、写真の供養を受け付けている神社・お寺があります。費用は寺社により異なりますが、ダンボール1箱あたり5,000〜1万円程度が相場になります。
近くに写真供養を受け付けている神社・お寺がない場合は、写真を郵送するだけで依頼できる「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。
お焚き上げにはどんな効果がある?
捨てることへの罪悪感を軽減できる
日本では古くから「物には気持ちや魂が宿る」と考えられおり、大切に使ってきた道具や愛着のある物、思い出が詰まった物を捨てるのに抵抗を感じる方も少なくありません。
お焚き上げによって物に宿った思いや魂を供養することで、罪悪感なく物を手放すことができます。
故人に遺品を届けられる
仏教では、お焚き上げを行うことで大切な物や物に宿った魂を、故人の元へ届けることができるとされています。
納棺の際に入れ忘れてしまった物がある場合や、遺品整理で故人が大切にしていた物や思い出の品が出てきた場合には、お焚き上げによって故人の元へ返すことができます。
神仏のご神体に元の場所に還っていただける
神棚・仏壇、神仏像・神仏画、お守り・御札などは、神仏のご神体であると考えられているため、それらを処分する際には、神仏に元の場所へ還っていただく儀式として、お焚き上げを行います。
「どんど焼き」も元は同じ考え方に基づいており、家に来てくださった歳神様を火の力を借りお還しすることで、一年の幸せを祈願するという意味があります。
悪い縁や未練を断ち切れる
日本では「物事はすべて繋がっている」という考えがあり、「縁」が大切にされてきました。
そのため、良くないことが起きたときには、関連する品物をお焚き上げすることで、悪い縁を切ることができ、良い縁が増えていくと考えられています。
例えば、悪い事が起こった日に身に付けていたものや、縁を切りたい相手との思い出の品などをお焚き上げすることで、悪い縁を浄化することができます。
ペットの供養ができる
近年では、人間だけでなく亡くなったペットの遺品の供養・お焚き上げを依頼できる神社・お寺もあります。
ペットの首輪やリード、おもちゃ、洋服など、普段身につけていたもの、思い出の品をお焚き上げすることで、ペットにその物を還すことができ、飼い主様自身も気持ちを整理することができます。
取り憑いたものをお祓いできる
古い人形や御札、人からもらった物などから不穏なオーラを感じる時や、ご自身によくないものが取り憑いたと感じた時には、その原因と考えられる品物をお焚き上げすることで、取り憑いたものを浄化することができます。
感謝の気持ちを伝えることができる
思い入れのある物、故人の物を手放す際、お焚き上げを行うことで物や人への感謝の気持ちを表すことができます。
お守り・御札をはじめ、お正月飾りや縁起物は、お焚き上げをすることで神仏へ感謝の気持ちを伝えることができます。
また、雛人形・五月人形などの節句人形も、子どもの厄除けとしての役割があることから、処分の際には供養を行い、これまでの感謝の気持ちを伝えるのが良いとされています。
故人からもらった物・形見の品を処分する際にも、お焚き上げすることで故人に感謝の気持ちを届け、罪悪感なく手放すことができます。
今すぐ手放したい物がある方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
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