七五三のお参りが終わり、いただいたお守りや御札、破魔矢を前にして「これはいつまで持っていればいいのだろう」と迷われる方は多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、七五三の授与品の期限は「授かってから1年」が目安です。
翌年の初詣に合わせて神社へお返しするのが、最も一般的な形です。
ただしこれは宗教上の決まりではなく慣習ですので、1年を過ぎてしまっても問題はありません。
本記事では、七五三のお守り・御札・破魔矢をいつまで持つのか、どのタイミングでどこへ返納するのか、飾り方までを分かりやすく解説します。
この記事の結論七五三のお守りはいつまで持っておく?期限はある?

七五三でいただいたお守り・御札・破魔矢は、授かってから1年を目安に役目を終えると考えられています。
これは「1年でご加護が切れてなくなる」という意味ではありません。
日本では古くから、稲の実りに合わせて一年ごとに区切りをつけ、新しい年に新しい神様のお力をいただき直すという考え方が受け継がれてきました。
お守りや御札を1年で新しくするのも、この考え方に基づくものです。
七五三のお参りは11月15日前後に行うご家庭が多いため、返納のタイミングは次の2つの数え方があります。
どちらが正しい・間違いということはありません。ご家庭の考え方に合わせて選んでいただいて問題ありません。
授与品(お守り・お札・破魔矢)によって処分・返納の時期は違う?
授与品の種類によって期限が変わることはなく、いずれも1年が目安です。
ただし、扱い方や飾る場所は少しずつ異なります。
| 授与品 | 期限の目安 | 扱い方 |
|---|---|---|
| お守り | 1年 | 身につけるのが基本。バッグやランドセルに付ける |
| お札(祈祷札) | 1年 | 神棚、または目線より高く清潔な場所に立てて祀る |
| 破魔矢(守護矢) | 1年 | 矢先を下、羽を上にして高い場所に飾る |
| 千歳飴・記念品 | ― | ご神徳が込められたものではないため、返納不要 |
千歳飴の袋や記念のフォトフレームなどは、神様の分身とされる授与品とは性質が異なります。
返納の必要はなく、通常のごみとして処分しても差し支えありません。
1年を過ぎたら効力がなくなる?
「1年で効力が切れる」と聞くと、期限を過ぎたお守りは意味がなくなってしまうように感じられるかもしれません。
しかし、1年という区切りは慣習であって、明確な有効期限が定められているわけではありません。
神社やお寺によっても考え方は異なります。
「次に新しい御札をお受けになるまで」と案内している神社もあり、期間を一律に定めていないのが実情です。
また、七五三の授与品には「子どもの健やかな成長を願う」という意味が込められています。
お子さまが節目を無事に迎えられたのであれば、その役目はすでに果たされていると考えることができます。
1年という数字に神経質になる必要はありません。
古いお守り・お札・破魔矢を持ち続けても大丈夫?

結論として、期限を過ぎたお守りを持ち続けることに問題はありません。
返納しなかったからといって、バチが当たったり運気が下がったりすることはないとされています。
七五三の授与品は、お子さまの成長の記録そのものです。
そのため、あえて返納せずに手元に残しておくご家庭も少なくありません。
ただし、保管を続ける場合は置きっぱなし・ホコリを被った状態にしないことが大切です。
神様の分身と考えられているものですから、清潔な布や紙に包み、なるべく高く清潔な場所にしまいましょう。
「返納するつもりだったのに、気づけば何年も引き出しの奥に入れたままだった」
という状態が続いているのであれば、感謝を伝えてお返しするか、きちんと保管し直すかを一度整理してみるとよいでしょう。
古いお守りの扱いについて、以下の記事で詳しく解説しています。
七五三のお守りを返納するおすすめのタイミング3つ
「1年が目安」と言われても、実際にいつ足を運べばよいのか迷ってしまうものです。
返納しやすい代表的な3つのタイミングを紹介します。
| タイミング | 時期 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ① 翌年の初詣 | 1月上旬 | 最も一般的。参拝のついでに済む | 混雑する。納札所の場所を事前確認 |
| ② どんど焼き | 1月15日前後 | その場でお焚き上げ。多くは無料 | 年1回のみ。不燃パーツは対象外 |
| ③ 翌年の七五三 | 11月 | 丸1年。兄弟の七五三と合わせられる | 1年後まで覚えておく必要がある |
① 翌年の初詣(最も一般的)
最も多く選ばれているのが、翌年の初詣に合わせて返納する方法です。
11月に七五三詣を済ませてから約2ヶ月後にあたるため、期間を空けすぎることなく手放すことができます。
年末年始は神社側も古神札納め所を大きく設けているため、迷わず納められるのも利点です。
参拝の際は、納札所に納めて終わりにせず、ご社殿にお参りをして「一年間ありがとうございました」と感謝を伝えてから帰るようにしましょう。
② 年末年始のどんど焼き(左義長)
「どんど焼き」とは、毎年1月15日前後の小正月に、神社やお寺、河川敷などで正月飾りや古いお守り・御札をお焚き上げする伝統行事です。
地域によって「左義長(さぎちょう)」「どんと祭」「鬼火焚き」など、さまざまな呼び方があります。
多くの会場では無料でお焚き上げしてもらえます(数百円程度の費用がかかる場合もあります)。
目の前で火にお還しする様子を見られるため、お子さまと一緒に区切りをつける機会にもなります。
ただし、会場によっては自社で授与したもの以外を受け付けていない場合があります。
また、破魔矢の矢先やお守りの鈴など、金属・プラスチックの不燃パーツはほぼ確実に対象外ですので、あらかじめ外した状態で持ち込みましょう。
③ 思い立ったとき・翌年の七五三シーズン
上の2つのタイミングを逃してしまっても、慌てる必要はありません。
神社・お寺の納札所は一年を通して設置されているところが多く、いつお返ししても失礼にはあたりません。「気づいたときにお返しする」で十分です。
また、下のお子さまの七五三詣がある場合は、そのタイミングでまとめてお返しするのも合理的です。
新しいお守りを授かる前に古いものを納めれば、一巡の流れがきれいに整います。
七五三のお守りはどこに返納する?授かった神社が基本
返納先は、七五三詣で授かった神社・お寺が基本です。
授与品は、その寺社にお祀りされている神様・仏様のご加護そのものと考えられています。
役目を終えたら、お迎えした場所へお還しするのが最も丁寧な形になります。
神社では「納札所」「古神札納め所」、お寺では「納札所」などと呼ばれる場所が境内に設けられています。
納められた授与品は、後日まとめてご祈祷・ご供養のうえ、お焚き上げされます。
違う神社・お寺に返してもいい?

引っ越しをした、遠方の神社でお参りをした、といった事情がある場合は、授かった寺社とは別の場所にお返ししても差し支えありません。
ただし、次の2点には注意してください。
遠方の神社で授かった場合は?
里帰り出産をされたご家庭や、旅行を兼ねて有名な神社で七五三詣をされた場合など、授かった寺社まで足を運ぶのが難しいこともあります。
その場合は、次の方法を検討しましょう。
返納の手順と初穂料の目安
納札所での返納は、次の流れで行います。


返さないまま/自分で捨てるのはNG?
「返しに行く時間がない」「いまさら持っていくのは気まずい」
という場合、ご自宅で処分してもよいのか気になるところです。
まず、返さないまま持ち続けることに問題はありません。
バチが当たることもありません。
一方で、何の手順も踏まずにお守りや御札をごみ箱へ入れてしまうのは、望ましい扱い方とは言えません。
神様の分身と考えられているものですから、他のごみと一緒に無造作に捨ててしまうのは避けたいところです。
どうしてもご自宅で処分される場合は、次の手順を踏むことで丁寧に手放すことができます。
お清めの手順は以下の記事で詳しく説明しています。
なお、ご自宅の庭で燃やす(野焼き)のは避けてください。
廃棄物処理法により家庭ごみの野外焼却は原則として禁止されており、近隣トラブルや火災の危険も伴います。
また、破魔矢の金属製の矢先や鈴、御札のプラスチックケースなどは可燃ごみに出せません。
本体(布・紙・木)と切り離し、お住まいの自治体のルールに従って分別してください。
七五三のお守り・御札・破魔矢はどこに飾る・つける?
返納するまでの1年間、授与品はどこに置いておけばよいか迷う方の多いのではないでしょうか?
種類ごとに見ていきます。
お守りはバッグやランドセルにつける

お守りは、身につけるのが最もご利益が得られると言われています。
七五三のお守りはお子さまの安全と健康を願うものですので、日常的に持ち歩けるようにするのが理想です。
保育園・幼稚園で使うバッグや、小学校のランドセルに付ける方法がおすすめです。
3歳のお参りで授かったお守りであれば、お子さま用のバッグに付けて保護者が代わりに持ち歩くスタイルでも構いません。
持ち歩くのが難しい場合は、家の中でなるべく目につきやすく、高く清潔な場所に置きましょう。
引き出しの奥にしまい込んでしまうのは避けたいところです。
お守りの持ち方については、以下の記事で詳しく説明しています。
お札は目線より高く清潔な場所に
お札(祈祷札)は、神棚があれば神棚にお祀りします。
神棚がないご家庭でも問題ありません。
飾る際のポイントは、次の3つです。
トイレや浴室の近く、人の出入りが激しいドアの真上などは避けましょう。
家族が集まるリビングの棚の上などが適しています。
破魔矢は矢先を下、羽を上にして飾る
破魔矢(守護矢)は、神棚があれば神棚に、ない場合は棚の上などなるべく目につきやすい高い場所に飾ります。
向きには決まりがあります。
矢先を下に向け、羽が上になるように飾ってください。
矢先を上に向けると、天に向かって矢を放つ形になってしまうためです。
さらに丁寧に飾る場合は、矢先をその年の凶の方角に向けます。
破魔矢が魔を射てくれる、という意味が込められた飾り方です。
凶の方角が分からない場合は、明るい南向き、または日の昇る東向きにしておけば問題ありません。
七五三のお守りに関するよくある質問
七五三でもらったお守りはいつ返せばいいですか?
授かってから1年が目安です。
最も一般的なのは翌年の初詣に合わせて返納する方法で、1月15日前後のどんど焼きに持ち込む形でも構いません。
1年を過ぎてしまっても失礼にはあたりませんので、気づいたときにお返しすれば十分です。
七五三の祈祷札(御札)はいつまで飾っておくべきですか?
御札もお守りと同じく1年が目安です。
神社によっては「次に新しい御札をお受けになるまで」と案内しているところもあります。
七五三の御札は、翌年の初詣で返納し、そのタイミングで新しい御札やお守りを授かる流れがきれいです。
七五三の守護矢(破魔矢)はいつまで飾るのですか?
破魔矢も1年が目安です。
正月に授かる破魔矢と同様、翌年の初詣やどんど焼きでお返しするのが一般的です。
返納する際は、金属製の矢先や飾りが外せる場合は外しておきましょう。
どんど焼きでは不燃物が受け付けられないことがほとんどです。
七五三は11月じゃないとダメですか?
11月15日が七五三の日とされていますが、この日でなければならないという決まりはありません。
近年は混雑を避けて、9月〜12月の都合の良い日にお参りするご家庭が増えています。
お参りの時期が11月からずれた場合も、授与品の期限の数え方は同じで、お参りした日から1年が目安になります。
お守り・御札・破魔矢はまとめて返せますか?
同じ寺社で授かったものであれば、まとめて納札所にお納めして問題ありません。
複数の寺社のものが混ざっている場合は、神社のものは神社へ、お寺のものはお寺へと分けてお返しします。
授かった場所ごとに包み分けておくと丁寧です。
返納の初穂料はいくら包めばいいですか?
返納自体は無料の寺社が多く、お参りをして賽銭箱に気持ちの分を納める形で構いません。
金額が定められている場合や、数が多い場合は2,000〜3,000円程度が目安です。
事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
雨の日でも返納できますか?
問題ありません。
ただし納札所は屋外に設置されていることが多いため、授与品が濡れないよう紙袋ではなくビニール袋などに入れて持参するとよいでしょう。
その場合も、納める際は袋から出して納札所へお納めしてください。
返さないとバチが当たりますか?
返納しなかったことで罰が下る、という考え方はありません。
七五三の授与品はお子さまの成長の記録でもありますので、記念として保管を続けるご家庭も多くあります。
ただし、ホコリを被ったまま放置している状態は望ましくありません。
大切に保管を続けるか、感謝を伝えて手放すかを一度整理してみましょう。






