遺品整理や実家じまいの際に、処分に困る物の一つとして、亡くなった方の写真・アルバムが挙げられます。
親族はもちろん、親しかった人の写真を勝手に捨てて良いものか、躊躇してしまうことも多々あるでしょう。
中には「捨てたら呪われるのではないか?」という恐怖心から、手をつけられず放置してしまっている方も少なくありません。
本記事では、亡くなった方の写真・アルバムの処分を検討している方に向けて、処分方法と整理のコツ、保管方法を詳しく解説します。
故人の写真・アルバムを処分したい。
でも、ゴミとして捨てるのは罪悪感がある…
そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、写真を神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
✅ 写真1枚〜OK!アルバムもそのまま送れる
✅ お守り・御札・遺品など、写真以外の物もまとめてお焚き上げ可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
亡くなった方の写真・アルバムの処分にお困りの方は、ぜひ利用を検討してみてください。
亡くなった人の写真・アルバムを整理・処分する手順
写真・アルバムの量を確認する
亡くなった人の写真を処分する際は、はじめに遺された写真やアルバムを一箇所にまとめ、どの程度の量があるか確認しましょう。
一般的に、写真はアルバムに入れて本棚や押入れに保管されていますが、中には現像した状態で袋に入れたままになっているケースもあります。
そのほか、引き出しの中や本の間も探しておく必要があるでしょう。
写真の保管場所・方法は人によって異なるため、写真が入っていそうな場所は全てチェックした上で、一度にまとめて整理するようにしましょう。
残しておく写真を選別・仕分ける
写真やアルバムを1ヶ所に集めたら、処分するものと保管するものに選別しましょう。
この時、自分一人で選別作業を行うと、後になって親族間のトラブルになる可能性も否めません。
大切な写真を間違えて捨ててしまわないように、親族の了承を得た上で整理することをおすすめします。
写真を親族で形見分けする場合
親族や同僚、友人など、故人と一緒に写真に写っている人がご存命の場合は、「形見分け」として本人に渡すこともできます。
故人と親しかった人に渡せば喜んでもらえるでしょう。
ただし、突然渡しても相手を困らせてしまう場合があるため、必要かどうか事前に確認しましょう。
写真の形見分けをする場合は、故人との関係性を踏まえた上で、相手の負担にならないよう配慮が必要です。
不要な写真を処分する
写真は自治体のごみ収集に出すことができます。
その場合は、必ず自治体のルールに従って分別してください。
多くの自治体では、写真は「可燃ゴミ」に分類されます。
古紙回収には出すことができないため、注意が必要です。
個人情報の漏洩を防ぐためにも、シュレッダーにかけるなど、事前に処理してから処分しましょう。
捨てられない写真は「お焚き上げ」がおすすめ
写真・アルバムはゴミとして捨てることができますが、中には遺影やエコー写真など、ゴミとして捨てるのが憚られる写真もあるかと思います。
そんな時には、神社やお寺に写真・アルバムのお焚き上げを依頼することをおすすめします。
お焚き上げとは、遺品や思い入れのある品を火で燃やし、天にお還しする宗教儀式です。
亡くなった方の写真をお焚き上げすることで、故人の元に返し、罪悪感なく手放すことができます。
全国には、お守りや御札だけでなく、遺品や思い入れのある品のお焚き上げを行なっている神社・お寺があり、写真・アルバムのお焚き上げを受け付けている寺社もあります。
供養代は、数枚程度であれば3,000〜5,000円程度。ダンボール1箱あたり5,000〜3万円が目安となります。
ただし、全ての寺社で供養を行なっているわけではなく、アルバムは受け付けていない寺社もあるため、持ち込む前に必ず対象品を確認してください。
写真・アルバムを送るだけ!「神社のお焚き上げ」
- 近くにお焚き上げを依頼できる神社・お寺がない
- 故人の写真・アルバムを今すぐお焚き上げしたい
という方におすすめなのが、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)が行なっている「神社のお焚き上げ」サービスです。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送でのお焚き上げを受け付けており、スマホから「お焚き上げキット」を購入し、専用の封筒に写真を入れて送るだけ。
最短1ヶ月でお焚き上げしてもらうことができます。
申し込み・供養の手順は以下の通り。
- サイトからお焚き上げキットを購入する
- お焚き上げキットが自宅に届く
- 写真・アルバムを封筒(または箱)に詰めて神社に送る
- 神社で供養・お焚き上げが行われる
- 供養完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く
お焚き上げキットは物の種類やサイズに合わせて様々なタイプが用意されており、写真数枚であれば「レタータイプ」のキットで1,980円〜(送料無料)で供養を依頼できます。
アルバムをまとめて数冊供養したい場合は、「ボックスタイプ」のキット(7,480円〜)がおすすめ。写真をアルバムから出さずに、そのまま箱に入れて送ることができます。
いずれのキットも個数制限はなく、規定サイズ内であればいくつでも供養を依頼できます。
写真に限らず、様々な物の供養・お焚き上げを受け付けているので、処分に困っている遺品があれば一緒に送りましょう。
亡くなった方の写真・アルバムの処分にお困りの方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
写真・アルバム以外の整理も忘れずに
パソコン・スマホの写真(デジタル遺品)
亡くなった人の写真は、プリントしたものだけとは限りません。
近年ではパソコンやスマホに写真を保管している人も多く、遺された写真データの保管・処分方法に悩む方も少なくありません。
パソコンやスマホに遺された写真やデータのことを「デジタル遺品」といいます。
故人が管理していた端末のパスワードを把握していない場合は、専門家に依頼してデータを抜き出してもらうことも可能です。
しかし、パソコンやスマホを覗くのは故人のプライバシーに関わるため、遺言書や就活ノートに「デジタル遺品はそのまま処分してほしい」と指示がある場合は、データを消去しましょう。
パソコンやスマホには個人情報が多く含まれているため、そのまま処分するのは危険です。
消去方法がわからない場合は、専門家に依頼して完全に初期化してから処分することをおすすめします。
ビデオテープ・写真フィルム
現像されていない写真フィルムやビデオテープは、データ化してから処分することをおすすめします。
いつか現像しようと思って保管しておいても、フィルムは湿気に弱いため、カビが生えてしまったり劣化してボロボロになるリスクがあります。
現像できなくなる前に出来るだけ早いタイミングでデータ化し、データ化するまでは屋内のできるだけ風通しのよい場所、涼しい場所に保管しておきましょう。
亡くなった人の写真・アルバムを処分する際の注意点
遺言書、故人の希望があればそれに従う
写真の処分方法について、遺言書や終活ノートに指示が書かれている場合や、生前本人から直接伝えられている場合は、故人の希望に沿って処分する必要があります。
遺言書には故人の想いが込められているだけでなく、法的な効力もあるため注意しましょう。
万が一、遺言書とは異なる処分方法を選んだ場合、親族間のトラブルに発展する可能性もあります。
写真の整理をする前に遺言書や終活ノートを確認し、故人の希望を踏まえて処分するようにしましょう。
個人情報が漏れないよう処理する
写真を処分する上で重要なのが、個人情報の流出を防ぐことです。
写真には個人だけでなく、親族・友人など複数の個人情報が含まれている可能性が高いため、ゴミとして処分する場合は特に、ごみ収集の作業員や、悪意のある第三者に個人情報が渡らないよう、捨てる前に処理をしておく必要があります。
シュレッダーにかける、まとめてガムテープ等で包む、漂白剤に浸けるなど処理をしてから処分するようにしましょう。
亡くなった人の写真を仕分けるコツ
故人と親族・家族が写っている写真を残す
故人と一緒に親族や家族が写っている写真は、親族同士で集まって思い出話をするきっかけにもなるので、残しておくと良いでしょう。一緒に写っている親族に渡すのもおすすめです。
反対に、交流の少ない親族や知人との写真は、処分対象としても良いでしょう。
このように、故人との親交度合いを踏まえて写真を仕分けると、スムーズに作業が進みます。
節目や記念日の写真を残す
どの写真を残しておくか困った場合は、故人の人生を振り返りやすいように、節目や記念日に撮影された写真を残しておくと良いでしょう。
人生の節目、記念日には以下のようなものがあります。
- 誕生日
- 七五三
- 入園式・入学式
- (学校・習い事などの)発表会
- 卒園式・卒業式
- (体育祭・文化祭などの)学校行事
- 成人式
- 結婚式
- 出産
各場面の写真は1枚だけ残す
人生の節目や記念日、各イベントごとに写真の仕分けができたら、各場面で残す写真を出来るだけ1枚に絞りましょう。
故人が目を瞑っている写真や綺麗に写っていない写真は処分することをおすすめします。
似たような人物が写っている、時系列や背景が同じ写真は、どれか1枚だけ良いものを選別することで、保管する写真の量を抑えることができます。
写真の保管・保存方法
新しいアルバムに保存する
紙の写真にこだわりたい方にはアルバムでの保管がおすすめです。
古いアルバムは、劣化が進み破損しやすくなっているため、写真の整理・断捨離が終わったら、なるべく新しいアルバムに移し替えましょう。
写真を整理する前に、保管するアルバムの冊数を事前に決めておくと、手元に残す写真の枚数が決めやすく、断捨離する際の良い指標になります。
写真データ化して保存する
保管スペースの確保が難しい方には、写真をデータ化して保存する方法がおすすめです。
データは保管スペースが必要ないので、何枚でも故人の写真を保管することができ、写真の劣化や紛失リスクもないので安心です。
クラウドサービスやアプリを使えば遠く離れた親族にも写真を共有でき、スマホやパソコンからいつでも写真を見返すことができます。
ここからは、写真・アルバムをデータ化する方法をご紹介します。
プリンターでスキャンする
自宅のプリンターがある場合、スキャン機能を使って写真をデータ化することができます。
写真のサイズにもよりますが、一度に4〜5枚程度まとめてスキャンできるので、比較的スピーディーに作業できます。
ただし、大量の写真を保管する場合はそれなりに手間がかかるため、アルバム数冊分をデータ化する場合は、データ化サービスを行なっている業者に依頼を検討しましょう。
※プリンターによってはスキャン機能がついていないものもあるため、作業を行う前に機能を確認しましょう
Googleのフォトスキャンアプリ
自宅にプリンターがない方には、Googleの「フォトスキャン」アプリがおすすめです。
写真をスキャンすることに特化したアプリなので、光の反射を防ぐことができ、原本に近いクオリティで写真を簡単にデータ化できます。
スキャンした写真はGoogleフォトに保管されるので、親族にも簡単に共有できます。
ただし、一枚ずつスキャンする必要があるため、大量の写真をデータ化したい場合は、プリンターでスキャンするか、データ化サービスの利用を検討しましょう。
写真・アルバムのデータ化サービスを利用する
残しておきたい故人の写真がアルバム数冊分ある場合は、写真・アルバムのデータ化サービスを行なっている業者に依頼しましょう。
アルバムから写真を出さなくても、一冊まとめてデータ化してもらえるサービスもあり、写真・アルバムをまとめて送るだけでデータ化を依頼できます。
写真をデジタル化できる主なサービス・業者をご紹介します。
サービス名 | 料金(アルバム1冊) | 料金(写真バラ) | 納品形態 |
節目写真館 | ¥3,300〜(200枚まで) | ¥70〜 | DVD USBメモリ SDカード |
富士フイルム | × アルバムは対応不可 | ¥,420〜(100枚パック) | DVD |
カメラのキタムラ | ¥2,980〜(40ページまで) | ¥110/1枚 +基本料金 ¥550 |
DVD Blu-ray CD |
フエルスキャンサービス | ¥2,750〜 | ¥66〜 | DVD クラウドアプリ |
そのままスキャン | ¥5,800〜 | ¥29〜 | DVD USBメモリ ダウンロード |
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