「包丁供養」とは?包丁供養ができる神社・お寺、イベントをご紹介

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長年愛用してきた包丁や、故人が生前使っていた包丁など、古い包丁を処分する際に、ゴミとして捨てるのに抵抗がある方も多いのではないでしょうか?

大切に使ってきた包丁を捨てるのに罪悪感があるという方には、「包丁供養」がおすすめです。

本記事では、古い包丁の処分にお悩みの方に向けて、包丁供養を行なっている神社・お寺、イベントを詳しくご紹介します。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

古い包丁を供養したい
でも、近くに依頼できる神社・お寺がない…

そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、包丁を封筒や箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。

神社のお焚き上げ の特徴・メリット
 送料無料
まな板・ナイフなど包丁以外の物もまとめて受付可能
個数制限なし
、規定サイズ内なら何個でも受付可能
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クレジットカード、オンライン決済可

古い包丁・調理器具の処分にお困りの方はぜひ活用してみてください。

「包丁供養」とは?

お寺 菩提寺 お焚き上げ

「包丁供養」とは、長年愛用してきた包丁、劣化や刃こぼれなどで使えなくなった包丁などを、感謝の意味を込めて神社・お寺などで供養お焚き上げをしてもらうことです。

包丁は生活に欠かせない調理器具です。
料理人・職人さんは特に、毎日使ってきた道具をゴミとして捨てるのに罪悪感を感じることも多いでしょう。

包丁供養には主に以下のような意味・メリットがあります。

  • 包丁に感謝の気持ちを伝えられる
  • (包丁で捌いた)食材・生き物に感謝の気持ちを伝えられる
  • 故人(持ち主)へ届けることができる *仏教の考え方
  • 天に還すことができる *神道の考え方

一概に全ての包丁を供養する必要はありませんが、下記に当てはまる場合は供養を検討しましょう。

  • 長年愛用してきた包丁
  • 遺品、形見の包丁
  • 故人が愛用していた包丁

故人の使っていた包丁を処分したい、罪悪感なく包丁を手放したいといった場合におすすめです。

 

包丁供養の由来

包丁 供養

包丁供養の由来について正確な記録は残っていませんが、現存するもので最も古い包丁塚は昭和41年に建立された走水神社(神奈川県)もので、全国の神社・お寺に包丁塚が建立されています。

庖丁式

庖丁式 包丁式

包丁供養とセットで行われることの多い「庖丁式」は、平安時代に天皇や貴族、神仏の前で、宮廷料理人が包丁と菜箸のみで魚鳥を裁き、捧げる儀式として行われ、現代でも「四条流」「大草流」「生間流」など各流派の庖丁師によって受け継がれています。

11月8日は「刃物の日」

1996年には、岐阜県関市の岐阜県関刃物産業連合会を中心とした全国の刃物関連業者の発案により11月8日が「刃物の日」として定められました。

旧暦の11月8日が前述した「鞴祭」の開催日であったことや、11(いい)8(刃)の語呂合わせが由来となっています。

岐阜県関市では、毎年11月8日に「刃物祭り」が開催され、刃物への感謝と安全祈願を目的とした包丁供養や刃物に関連するイベントが行われます。

 

包丁供養ができる場所

走水神社「包丁供養祭」|神奈川県

神奈川県横須賀市にある走水神社は日本武尊をお祀りする神社で、その起源は、村民が日本武尊より賜った「冠」を石櫃(いしびつ)に納めて社殿を建て、日本武尊を祀ったことが始まりと伝えられています。

境内にある「包丁塚」は、走水の住人であった大伴黒主が、日本武尊にハマグリの料理を献上して喜ばれたという故事から、包丁への感謝と鳥獣魚介類の供養を目的として、昭和41年11月に、神奈川県調理師協会が発起人となり建立されました。

走水神社では毎年5月5日に「包丁供養祭」が開催されており、当日は居合剣舞も行われる他、参加者には甘酒も振る舞われます。

開催日時 毎年5月5日
受付方法 / 日時 当日持ち込み
※受付日時はお問い合わせください
供養料 3本まで:1,000円
特別祈祷(3本まで):3,000円
注意点 お問い合わせください

走水神社「包丁供養祭」
主催:一般社団法人 神奈川県調理師連合会
住所:〒239-0811 神奈川県横須賀市走水2丁目11−5
公式HP:http://www.kana-choren.or.jp/index.html

 

北海道神宮「庖丁塚供養祭」|北海道

北海道神宮は明治2年9月1日、明治天皇の詔により、東京で「北海道鎮座神祭」が斎行されたことをきっかけに、明治3年に仮社殿が建てられ、明治4年に現在の地に移設されました。
北海道の開拓・発展の守護神として、大国魂神・大那牟遅神・少彦名神をお祀りしています。

北海道神宮にある「庖丁塚記念碑」は昭和47年、北海道出身で元日本調理師会会長・渡邊孝四郎の発案により、北海道神宮第二鳥居下に建立されました。

以降毎年「庖丁塚供養祭」が開催され、現在は毎年7月に札幌市調理師団体連合会の主催で開催されています。

開催日時 毎年7月
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 札調連役員、議員、関係団体、関係企業、加盟団体が参加可能

北海道神宮「庖丁塚供養祭」
主催:札幌市調理師団体連合会
住所:〒064-0959 北海道札幌市中央区宮ケ丘
公式HP:https://www.sacchouren.jp/memorial/

 

高家神社「庖丁供養祭」|千葉県

千葉県にある高家神社は、全国でも珍しい料理の神様「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」をお祀りする神社です。

毎年、5月17日、10月17日(旧神嘗祭)、11月23日(旧新嘗祭)に、四條流の庖丁師による「庖丁式」の奉納が執り行われています。

拝殿の左右にある庖丁塚では、毎月17日に「包丁供養祭」が行われており、調理師などの関係者が供養に訪れ、食生活の安全・守護を祈願しています。

開催日時 毎月17日
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

高家神社「庖丁供養祭」
住所:〒295-0012 千葉県南房総市千倉町南朝夷164
公式HP:https://takabejinja.com/

 

刃物神社「例祭・ふいご祭(刃物神社祭)」|京都府

八坂神社の境内には、刃物の神様「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」を祀る「刃物神社」が末社として建立されています。

刃物供養の他に「悪縁を断ち切る、未来を切り開く」といったご利益があると言われており、近年では女性の参拝者に人気があるそうです。

刃物神社では、毎年11月8日に「例祭・ふいご祭」が開催されており、刃物供養のほか、無料で包丁を研いでもらえるイベントも行われています。

開催日時 毎年11月8日 午前11時
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

刃物神社「例祭・ふいご祭(刃物神社祭)」
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
公式HP:https://www.yasaka-jinja.or.jp

 

鵜森神社「庖丁供養祭」|三重県

三重県四日市にある鵜森神社は、かつてこの地を治めていた田原氏が築城した浜田城の跡地にある神社で、古くから地域の信仰を集めてきました。
境内にある「包刀塚」は、昭和43年に四日市日本料理研究会泗友会により建立されました。

鵜森神社では、四日市地区調理師協会の主催により毎年11月8日に「庖丁供養祭」が開催されおり、調理関係団体だけでなく、一般の方も参加可能となっているので、お近くの方はぜひ参加してみてください。

開催日時 毎年11月8日
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

鵜森神社「庖丁供養祭」
主催:四日市地区調理師協会
住所:〒510-0074 三重県四日市市鵜の森1丁目13−6

 

関鍛冶伝承館「刃物供養祭」|岐阜県

刃物で有名な岐阜県関市では、毎年11月8日に岐阜県関刃物産業連合会の主催により「刃物供養祭」が開催されています。

供養は通年で受け付けており、包丁を持参する必要はなく、全国各地に設置された「刃物回収ボックス」に刃物を入れることで依頼できます。
められた刃物は供養された後、大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼㈱」の協力のもと、新しい鋼材へとリサイクルされます。

同日には、関市役所内をはじめ市内各地で「刃物祭り」が開催され、刃物市や古式日本刀鍛錬の一般公開、包丁研ぎコーナーなど、刃物関連のイベントが行われるので、刃物・刀剣好きの方はぜひ一度足を運んでみて下さい。

開催日時 毎年11月8日 午前10時
受付方法 / 日時 全国各地の回収箱に投函/随時
供養料 基本無料(郵送の場合送料負担)
注意点
  • 関鍛冶伝承館 刃物塚前で開催
  • 当日、関鍛冶伝承館は入館無料

「刃物供養祭」
主催:岐阜県関刃物産業連合会
住所:〒501-3857 岐阜県関市南春日町9−1 関鍛冶伝承館 刃物塚前
公式HP:http://seki-japan.com/recycle/

 

包丁を送るだけ「神社のお焚き上げ」がおすすめ

神社のお焚き上げ

包丁供養を行なっている神社・お寺、イベントをご紹介してきましたが、中には一般参加不可のところもあり、開催日に合わせて持ち込むことが難しい方もいらっしゃるかと思います。

そんな時には、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社が行なっている「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。

「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送でのお焚き上げを受け付けており、包丁を神社に送るだけ。
最短1.5ヶ月で供養お焚き上げしていただくことができます。

包丁供養の申し込み手順は以下の通り。

  1. サイトから「お焚き上げキット」を購入する
  2. キットが自宅に届く
  3. 包丁を封筒または箱に入れて神社に送る
  4. 神社で供養お焚き上げが行われる
  5. お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く

キットの購入にはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が使える他、送料も全て神社が負担してくれるので、お金・時間をかけずに包丁供養を依頼することができます。

「お焚き上げキット」は物の種類やサイズに合わせて様々なタイプがあり、3丁程度であれば「レター普通」キットで2,980円税込〜依頼可能です。

供養したい包丁がたくさんある場合は、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめ。
いずれのキットも個数制限はなく、規定サイズ内であれば何点でも受け付けてもらえます。

包丁に限らず様々な物の供養を依頼できるので、古いお守り・御札など、お焚き上げしたいものが他にもある場合は一緒に送りましょう。

お焚き上げを通年で受け付けている神社・お寺の多くは「不燃物NG」のところがほとんどですが、「神社のお焚き上げ」サービスでは不燃物も受け付けているので、包丁以外の刃物、愛用していた調理器具なども一緒に供養してもらえます。
※不燃物はご祈祷後、産業廃棄物として処理されます

供養を依頼する際のマナーとして、神道では「血の穢れ」を嫌うため、包丁は綺麗な状態にしてから送るようにしましょう。

古い包丁の処分にお困りの方はぜひ「神社のお焚き上げ」サービスを活用してみてください。

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