包丁供養とは?有名な供養祭、通年・郵送で依頼できる神社お寺をご紹介

包丁供養 とは 意味 供養 お焚き上げ

長年愛用してきた包丁や、故人が生前使っていた包丁など、古い包丁を処分する際に、ゴミとして捨てるのに抵抗がある方も多いのではないでしょうか?

そんな方には、感謝を込めて神社やお寺で供養してもらう「包丁供養」がおすすめです。

ただし、包丁は金属でできた「燃えない品」のため、お焚き上げを受け付けている神社・お寺でも対象外とされることが少なくありません。

また、各地の包丁供養祭は年に1回だけの開催が多く、調理師会などの関係者向けに行われるものもあります。

本記事では、包丁供養の意味と由来をおさらいしたうえで、全国の有名な包丁供養祭と、通年で包丁供養を依頼できる場所を分けてご紹介します。

\ 迷ったらここ! /
包丁供養の依頼先
タイプ おすすめ依頼先 供養料 受付期間 受付日時
持ち込み 総持寺
大阪府茨木市
要問い合わせ
公式サイトに料金の記載なし
通年
境内の庖丁塚に奉納
開門6:00〜17:00
家庭の包丁も奉納できると公式に明記
郵送 神社のお焚き上げ
佐賀県・祐徳稲荷神社
レタータイプ 1,980円〜
ボックスタイプ7,480円〜/送料無料
通年
Webからの申し込みは24時間
いつでも発送できる
まな板・調理器具もまとめて/個数制限なし

 

  1. 包丁供養とは?意味と由来
    1. 包丁塚と庖丁式
    2. 11月8日は「刃物の日」
  2. 有名な包丁供養祭
    1. 高家神社「庖丁供養祭」|千葉県南房総市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    2. 走水神社「包丁供養祭」|神奈川県横須賀市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    3. 北海道神宮「庖丁塚供養祭」|北海道札幌市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    4. 八坂神社 刃物神社「例祭・ふいご祭」|京都府京都市東山区
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    5. 鵜森神社「庖丁供養祭」|三重県四日市市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    6. 関鍛冶伝承館「刃物供養祭」|岐阜県関市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
  3. 通年で包丁供養を依頼できる場所
    1. 総持寺|大阪府茨木市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    2. 堺刃物商工業協同組合連合会(堺伝統産業会館)|大阪府堺市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    3. 實光刃物(じっこう)|大阪府堺市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
  4. 包丁を供養に出す前に確認したいこと
    1. 包丁は「燃えない品」なので受付不可の寺社が多い
    2. 郵送・持ち込み時の梱包方法
    3. 汚れや錆を落としてから出す
  5. 包丁供養に関するよくある質問
    1. 包丁供養の費用相場はどのくらいですか?
    2. 錆びた包丁や刃こぼれした包丁も供養できますか?
    3. ハサミやナイフ、まな板も一緒に供養できますか?
    4. 故人が使っていた包丁を供養したいときはどうすればいいですか?
    5. 一般の人でも包丁供養祭に参加できますか?

包丁供養とは?意味と由来

包丁供養とは 意味

「包丁供養」とは、長年愛用してきた包丁や、刃こぼれ・劣化で使えなくなった包丁を、感謝の気持ちを込めて神社・お寺などで供養する儀式です。

包丁は、毎日の食事を支えてきた道具です。
料理人や職人にとっては仕事の相棒でもあり、ゴミとして捨てることに罪悪感を覚える方も少なくありません。

包丁供養には、主に以下のような意味があります。

  • 役目を終えた包丁に感謝の気持ちを伝える
  • 包丁でさばいてきた食材・生き物の命に感謝する
  • 故人(持ち主)の愛用品を丁寧に送り出す

すべての包丁を供養する必要はありませんが、下記に当てはまる場合は検討してみてください。

  • 長年愛用してきた包丁
  • 遺品・形見として出てきた包丁
  • 料理人・職人として使い込んできた包丁

 

包丁塚と庖丁式

包丁供養がいつ始まったのか、はっきりした記録は残っていません。

ただ、全国の神社・お寺には、役目を終えた包丁を納めるための「包丁塚(庖丁塚)」が建てられており、その多くは各地の調理師会や料理人の団体が中心となって建立したものです。

包丁供養とあわせて行われることが多いのが「庖丁式」です。

庖丁式は、烏帽子・直垂姿の庖丁師が、右手に包丁、左手に真魚箸(まなばし)を持ち、魚や鳥に直接手を触れずにさばいて神仏に捧げる儀式で、平安時代の宮中にさかのぼるとされています。
現在も「四條流」などの流派によって受け継がれています。

 

11月8日は「刃物の日」

11月8日は、岐阜県関市の岐阜県関刃物産業連合会を中心とした全国の刃物産地の関係者によって定められた「刃物の日」です。

かつて鍛冶職人たちが、旧暦の11月8日ごろに鞴(ふいご)を清めて火の神に感謝する「鞴祭(ふいごまつり)」を行っていたことに加え、「いい(11)刃(8)」の語呂合わせが由来とされています。

そのため、各地の包丁供養祭・刃物供養祭は11月8日に開催されるものが多くなっています。

 

有名な包丁供養祭

全国の神社・お寺では、包丁塚の前で神事や法要を行う「包丁供養祭」が開かれています。ここでは、一般の方も足を運びやすい有名な供養祭を6か所ご紹介します。

多くは年に1回だけの開催で、とくに11月8日の「刃物の日」に集中しています。毎月開催しているのは千葉県の高家神社のみです。

また、調理師会などが主催する供養祭のなかには、関係者向けの色合いが強く、一般の方の包丁受付を案内していないものもあります。下の表の「一般の持ち込み」の欄を先に確認してください。

※開催日時や受付方法は変わることがあるため、参加前に各公式サイトや主催団体へご確認ください

供養祭 開催日 供養料 受付方法 一般の持ち込み
高家神社
千葉県南房総市
毎月17日
月次祭とあわせて斎行
要問い合わせ 社務所へ事前に相談
庖丁式の奉納は年3回
△ 要確認
走水神社
神奈川県横須賀市
毎年5月5日 包丁納め 3本まで1,000円
特別祈祷は3本まで3,000円(過去の案内)
当日持参
供養祭の開始前までに受付
〇 可能
北海道神宮
北海道札幌市
例年7月
日程は主催団体が決定
案内なし 札幌市調理師団体連合会が主催
第二鳥居下の庖丁塚で斎行
× 案内なし
八坂神社 刃物神社
京都府京都市東山区
毎年11月8日
例祭・ふいご祭
要問い合わせ 当日持参
包丁研ぎが行われることも
△ 要確認
鵜森神社
三重県四日市市
毎年11月8日 要問い合わせ 四日市地区調理師協会が主催
家庭の包丁も供えられている
〇 可能
関鍛冶伝承館 刃物供養祭
岐阜県関市
毎年11月8日
刃物の回収は通年
無料
郵送の場合は送料のみ自己負担
回収ボックス・郵送・当日持参
全国に回収ボックスを設置
◎ 郵送も可

 

高家神社「庖丁供養祭」|千葉県南房総市

高家神社(たかべじんじゃ)は、料理の祖神「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」をお祀りする神社で、「日本で唯一の料理の神さま」として料理人や食品関係者から篤い信仰を集めています。

この神社を最初に挙げたい理由は、包丁供養祭を毎月17日に行っている点です。年に1回の供養祭が多いなか、日程を合わせやすいのは大きな魅力です。

拝殿の左右には包丁塚があり、調理師などの関係者が供養に訪れています。

また、5月17日の春季例祭、10月17日の秋季例祭、11月23日の新穀感謝祭には、四條流の各一門による「庖丁式」が奉納されます。烏帽子姿の庖丁師が手を触れずに魚をさばく様子は見応えがあるので、包丁供養とあわせて参拝してみてはいかがでしょうか。

一般の方が家庭の包丁を納められるかどうか、供養料がいくらかは公式サイトに記載がありません。持参する前に社務所へ問い合わせてください。

日時・料金
開催日時 毎月17日(月次祭・庖丁供養祭) 庖丁式の奉納は5月17日・10月17日・11月23日
依頼・参加方法 社務所へ事前に問い合わせ 社務所 TEL 0470-44-5625
持ち込み・郵送 要問い合わせ 郵送での受付は公式サイトに案内なし
供養代・料金 要問い合わせ 公式サイトに料金の記載なし
主な対象品

役目を終えた包丁

包丁 〇 対象 拝殿の左右にある包丁塚で供養される
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 包丁以外の扱いは事前に相談を
一般の方の持ち込み △ 要確認 調理師など関係者の参拝が中心
その他対象外の品・注意点
  • 家庭の包丁を納められるか、供養料はいくらかを事前に社務所へ確認してください
  • 庖丁式の奉納日は包丁供養祭と別の日なので、見学したい場合は日程を確認しておきましょう
  • 包丁は新聞紙や厚紙で刃を包み、安全な状態で持参してください
開催場所・ホームページ

高家神社
〒295-0012 千葉県南房総市千倉町南朝夷164
https://takabejinja.com/

 

走水神社「包丁供養祭」|神奈川県横須賀市

走水神社(はしりみずじんじゃ)は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)をお祀りする、横須賀市走水の神社です。

境内の包丁塚は、日本武尊がこの地でハマグリの料理を献上されて喜んだという故事にちなみ、神奈川県の調理師会の呼びかけで建立されました。

この供養祭の魅力は、一般家庭で使われなくなった包丁も当日持参して納められる点です。毎年5月5日に走水包丁塚保存会の主催で開かれ、包丁塚の前で神事と「包丁納め」が行われます。

あわせて庖丁式や居合剣舞が披露されることもあり、甘酒が振る舞われることもあります。こどもの日にあたるため、家族で参拝がてら足を運ぶのもおすすめです。

過去の案内では、包丁納めは3本まで1,000円、特別祈祷は3本まで3,000円とされていました。受付時間や料金は変わる可能性があるため、事前に神奈川県調理師会へ確認しておくと安心です。

日時・料金
開催日時 毎年5月5日 開始時刻・受付締切は事前に主催者へ確認
依頼・参加方法 当日、包丁を持参して受付 供養祭の開始前までに受付を済ませる
持ち込み・郵送 持ち込みのみ 郵送での受付は案内されていない
供養代・料金 包丁納め 3本まで1,000円 特別祈祷は3本まで3,000円(過去の案内)
主な対象品

一般家庭や飲食店で使われなくなった包丁

包丁 〇 対象 包丁塚の前で「包丁納め」が行われる
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 包丁以外の扱いは事前に確認を
一般の方の持ち込み 〇 可能 一般家庭の包丁も奉納されている
その他対象外の品・注意点
  • 受付は当日のみです。供養祭の開始前に受付が締め切られるため、時間に余裕をもって到着してください
  • 供養料は本数に応じて設定されています。本数が多い場合は事前に相談しておきましょう
  • 問い合わせ先は神奈川県調理師会(TEL 045-451-5210)です
開催場所・ホームページ

走水神社
〒239-0811 神奈川県横須賀市走水2-12-5

(主催関係団体)

 

北海道神宮「庖丁塚供養祭」|北海道札幌市

北海道神宮は、大国魂神(おおくにたまのかみ)・大那牟遅神(おおなむちのかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)などをお祀りする、北海道開拓の守護神として知られる神社です。

第二鳥居の下にある「庖丁塚記念碑」は、調理に欠かせない魚・鳥・菜を慰霊し、役目を果たした庖丁に感謝を捧げるため、昭和47年に建立されました。

現在は札幌市調理師団体連合会が運営を受け継ぎ、例年7月に「庖丁塚供養祭」を行っています。記念碑の周りには調理師たちが植えた約300株のアジサイがあり、ちょうど見頃の時期に供養祭が行われます。

ただし、この供養祭は調理師団体の行事として行われており、一般の方が包丁を持ち込めるかは案内されていません。家庭の包丁を供養したい場合は、主催団体へ問い合わせるか、後述する通年受付の依頼先を検討してください。

日時・料金
開催日時 例年7月 日程は札幌市調理師団体連合会が決定
依頼・参加方法 主催団体へ問い合わせ 札幌市調理師団体連合会 TEL 011-215-6125
持ち込み・郵送 案内なし 一般の方の包丁受付は案内されていない
供養代・料金 案内なし —
主な対象品

調理に使われてきた庖丁(調理に欠かせない魚・鳥・菜の慰霊もあわせて行う)

包丁 〇 対象 役目を果たした庖丁への感謝を捧げる供養祭
ハサミ・ナイフなど他の刃物 × 案内なし —
一般の方の持ち込み × 案内なし 調理師団体の行事として斎行
その他対象外の品・注意点
  • 一般の方の包丁受付は案内されていません。参加や奉納を希望する場合は主催団体へ問い合わせてください
  • 開催日は毎年異なります。7月が近づいたら主催団体の告知を確認しましょう
  • 庖丁塚記念碑は円山公園側、北海道神宮の第二鳥居下にあります
開催場所・ホームページ

北海道神宮 庖丁塚記念碑
〒064-8505 北海道札幌市中央区宮ヶ丘474
https://www.sacchouren.jp/memorial/

 

八坂神社 刃物神社「例祭・ふいご祭」|京都府京都市東山区

八坂神社の境内には、刃物の神さま「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」をお祀りする末社「刃物神社」があり、そばには「刃物発祥地」の石碑も建てられています。

刃物神社では、毎年11月8日の「刃物の日」に「例祭・ふいご祭」が行われ、刃物の供養が営まれます。当日は包丁研ぎが行われることもあり、刃物に親しむ一日として参拝者を集めています。

刃物にちなんで「悪縁を断ち切る」「未来を切り開く」ご利益もあるとされ、祇園観光のついでに立ち寄りやすい立地も魅力です。

包丁を持参して供養してもらえるか、受付時間や供養料については、公式に詳しい案内がありません。持参を考えている方は、事前に八坂神社へ問い合わせてください。

日時・料金
開催日時 毎年11月8日 時刻は事前に八坂神社へ確認
依頼・参加方法 当日参拝 包丁の持参・受付の可否は要問い合わせ
持ち込み・郵送 要問い合わせ 郵送での受付は案内されていない
供養代・料金 要問い合わせ —
主な対象品

包丁・ハサミなどの刃物

包丁 △ 要確認 刃物供養が営まれるが、持参の可否は事前確認を
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 刃物全般の神さまを祀る神社
一般の方の持ち込み △ 要確認 参拝は誰でも可能
その他対象外の品・注意点
  • 包丁を持参する場合は、受付の可否と時間を事前に確認してください
  • 祇園の中心部にあるため、当日は混雑することがあります。公共交通機関の利用がおすすめです
  • 刃物神社は本殿とは別の末社です。境内の案内図で場所を確認しておきましょう
開催場所・ホームページ

八坂神社 刃物神社
〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
https://www.yasaka-jinja.or.jp/

 

鵜森神社「庖丁供養祭」|三重県四日市市

鵜森神社(うのもりじんじゃ)は、かつてこの地を治めた田原氏の浜田城跡にある神社で、古くから地域の信仰を集めてきました。

境内の「庖刀塚」は、料理人でつくる四日市日本料理研究会泗友会によって建立されたもので、現在は四日市地区調理師協会が受け継いでいます。

もともと庖丁供養は元日に関係者だけで行われていましたが、「一般の人にも参加してもらいたい」との思いから、平成30年より「いい刃の日」の11月8日に開催されるようになりました。調理関係者だけでなく一般の参拝者も参列し、家庭で使われた包丁も祭壇に供えられています。

供養を終えた包丁は、刃物の町・岐阜県関市へ送られ、リユースやリサイクルに回されているそうです。役目を終えた包丁が次の資源になるのも、この供養祭ならではのポイントです。

日時・料金
開催日時 毎年11月8日 時刻は主催者へ確認
依頼・参加方法 四日市地区調理師協会の主催 包丁の預け方は事前に主催者・神社へ確認
持ち込み・郵送 持ち込み 郵送での受付は案内されていない
供養代・料金 要問い合わせ —
主な対象品

役目を終えた包丁、今後も安全に使うための祈祷を受けたい包丁

包丁 〇 対象 家庭で使われた包丁も祭壇に供えられている
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 包丁以外の扱いは事前に確認を
一般の方の持ち込み 〇 可能 一般の方の参加を呼びかけている
その他対象外の品・注意点
  • 包丁を預ける方法や時間は、事前に主催者または神社へ確認してください
  • 供養を終えた包丁は関市でリユース・リサイクルされるため、返却はできません
  • 刃は新聞紙や厚紙で包み、安全な状態で持参しましょう
開催場所・ホームページ

鵜森神社
〒510-0074 三重県四日市市鵜の森1-13-6
http://www2.cty-net.ne.jp/~unomori-j/

 

関鍛冶伝承館「刃物供養祭」|岐阜県関市

刃物の町として知られる岐阜県関市では、毎年11月8日の「刃物の日」に、岐阜県関刃物産業連合会の主催で「刃物供養祭」が行われます。

会場は関鍛冶伝承館の敷地内にある刃物塚の前です。全国から集まった包丁やハサミ、ナイフなどがずらりと並べられ、神官が祝詞を上げて、役目を終えた刃物に感謝を捧げます。

ここを紹介したい一番の理由は、供養祭は年1回でも、刃物の受付は通年で行っている点です。関市内をはじめ全国の刃物店・ホームセンターなどに「刃物回収ボックス」が設置されているほか、一般の方は郵送でも刃物を送ることができます。

供養を終えた刃物は、金属メーカーの協力のもと新しい鋼材にリサイクルされたり、まだ使えるものはメンテナンスのうえリユースされたりします。供養してもらったうえで資源として生かされるので、「ただ捨てるのは忍びない」という方にもぴったりです。

当日は関鍛冶伝承館が無料開放され、供養のあとには鞴祭の風習にならって餅やみかんが振る舞われます。刃物や日本刀に興味がある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

日時・料金
開催日時 毎年11月8日(刃物の回収は通年) 関鍛冶伝承館の刃物塚前で斎行
依頼・参加方法 回収ボックスに入れる/郵送する/当日持参する 回収ボックスの設置店は公式サイトで確認できる
持ち込み・郵送 持ち込み・郵送のどちらも可 郵送は品名に「不要刃物回収」と書いて岐阜関刃物会館へ送る
供養代・料金 無料 郵送の送料のみ自己負担
主な対象品

包丁、ハサミ、ナイフ、カミソリ、鉈(なた)など使わなくなった刃物全般

包丁 〇 対象 供養後はリサイクル・リユースされる
ハサミ・ナイフなど他の刃物 〇 対象 刃物全般を受け付けている
セラミック包丁 × 対象外 セラミックの刃物は受け入れ不可と案内されている
その他対象外の品・注意点
  • セラミックの刃物は受け付けていません
  • 郵送する場合は刃をしっかり梱包し、品名に「不要刃物回収」と記載してください
  • 集められた刃物はリサイクル・リユースされるため、返却はできません
  • 11月8日当日に持参して供養してもらうこともできます
開催場所・ホームページ

関鍛冶伝承館 刃物塚前
〒501-3857 岐阜県関市南春日町9-1
郵送先:岐阜県関刃物産業連合会(岐阜関刃物会館)
〒501-3874 岐阜県関市平和通4-12-6
https://seki-japan.com/recycle/

 

通年で包丁供養を依頼できる場所

供養祭の日程に合わせるのが難しい方のために、通年で包丁の供養を受け付けている場所を3か所ご紹介します。

包丁は金属製の「燃えない品」なので、お焚き上げを受け付けている神社・お寺でも対象外とされることがほとんどです。ここで紹介するのは、包丁の受付を公式に案内している依頼先に絞っています。

とくに刃物の産地である大阪府堺市には、刃物店や刃物の組合が包丁供養を受け付けている窓口があります。郵送で無料で受け付けているところもあるので、遠方の方も利用しやすいでしょう。

なお、前述の関鍛冶伝承館「刃物供養祭」も、刃物の回収自体は通年で行っています。全国の回収ボックスに入れるか郵送すれば、11月8日の供養祭でまとめて供養されるので、あわせて検討してみてください。

※受付時間や料金は変わることがあるため、依頼前に各公式サイトや電話でご確認ください

依頼先 供養料 受付期間 受付日時 郵送 他社製の包丁
総持寺
大阪府茨木市
要問い合わせ
公式サイトに料金の記載なし
通年
境内の庖丁塚に奉納
開門6:00〜17:00
電話受付は8:00〜17:00
△ 要確認 〇 可能
堺刃物商工業協同組合連合会
大阪府堺市・堺伝統産業会館
要問い合わせ
公式サイトに料金の記載なし
通年
年1回、開口神社でまとめて供養
10:00〜17:00
休館日は第3火曜日
△ 要確認 〇 可能
實光刃物
大阪府堺市
無料
送料のみ自己負担
通年
店内の供養塔で供養
いつでも発送できる
電話は平日9:00〜18:00・土曜9:00〜16:00
◎ 郵送OK 〇 可能

 

総持寺|大阪府茨木市

総持寺(そうじじ)は、西国三十三所観音霊場の第二十二番札所として知られる高野山真言宗のお寺です。

総持寺を開いた藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)は、料理の腕前に優れ「庖丁道の祖」と崇められている人物です。その縁から、境内には包丁塚が設けられ、料理の神さまとしても信仰を集めています。

このお寺を最初に挙げたい理由は、「板前さんの庖丁は勿論、御家庭の庖丁も」奉納できると公式に明記している点です。料理人でなくても、長く使って使えなくなった家庭の包丁を、感謝を込めて納めることができます。

毎年4月18日には、山蔭卿にちなむ「山蔭流庖丁式」が奉納されます。烏帽子姿の庖丁師が包丁と真魚箸だけで魚をさばく古式ゆかしい儀式なので、包丁の奉納とあわせて見学してみるのもおすすめです。

奉納にかかる費用や受付方法は公式サイトに記載がないため、訪れる前に電話で確認しておくと安心です。

日時・料金
受付日時 通年(開門6:00〜17:00) 納経受付は8:00〜17:00
依頼・参加方法 境内の包丁塚に奉納 奉納の手順は事前に電話で確認(TEL 072-622-3209)
持ち込み・郵送 持ち込み 郵送での受付は公式サイトに案内なし
供養代・料金 要問い合わせ 公式サイトに料金の記載なし
主な対象品

板前さんの包丁、家庭で長く使って使えなくなった包丁

家庭の包丁 〇 可能 「御家庭の庖丁も」奉納できると公式に明記
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 包丁以外の扱いは事前に確認を
まな板・調理器具 △ 要確認 包丁塚は包丁を納める場所のため事前に相談を
その他対象外の品・注意点
  • 奉納の費用・手順は公式サイトに記載がありません。事前に電話で確認してください
  • 4月18日の庖丁式当日は混雑が予想されるほか、観覧に人数制限が設けられることがあります
  • 刃は新聞紙や厚紙で包み、安全な状態で持参してください
開催場所・ホームページ

総持寺
〒567-0801 大阪府茨木市総持寺1-6-1
http://sojiji.or.jp/events/hochoshiki/

 

堺刃物商工業協同組合連合会(堺伝統産業会館)|大阪府堺市

包丁の一大産地として知られる堺では、堺刃物商工業協同組合連合会が包丁供養を年中受け付けています。

窓口となるのは、堺の伝統産業を紹介する「堺伝統産業会館(堺伝匠館)」です。館内2階の刃物ミュージアムのスタッフに声をかけると、供養の手続きをしてもらえます。

集まった包丁は年に1度、堺の総鎮守として知られる開口神社(あぐちじんじゃ)でまとめて供養されます。会館には2羽のフクロウがあしらわれた「刃物の供養塔」もあるので、探してみてください。

刃物のプロが集まる産地の組合が受け付けているため、和包丁・洋包丁を問わず安心して任せられるのが魅力です。館内では堺の包丁の展示・販売も行われており、新しい包丁を選ぶついでに古い包丁を納める、という使い方もできます。

受付の詳しい条件や費用は公式サイトに記載がないため、訪れる前に会館へ電話で確認しておきましょう。

日時・料金
受付日時 通年(開館10:00〜17:00) 休館日は第3火曜日
依頼・参加方法 2階刃物ミュージアムのスタッフに声をかける 集まった包丁は年に1度、開口神社で供養
持ち込み・郵送 持ち込み 郵送での受付は要問い合わせ(TEL 072-227-1001)
供養代・料金 要問い合わせ 公式サイトに料金の記載なし
主な対象品

寿命を迎えた包丁

包丁 〇 可能 堺刃物商工業協同組合連合会が年中受付
他社製・他産地の包丁 〇 可能 堺製以外の包丁の扱いも念のため事前に確認を
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 包丁以外の扱いは事前に確認を
その他対象外の品・注意点
  • 受付の条件や費用は、訪れる前に電話で確認してください
  • 供養は年に1度まとめて行われるため、預けてすぐに供養されるわけではありません
  • 会館の駐車場は5台分と少ないため、公共交通機関の利用がおすすめです
開催場所・ホームページ

堺伝統産業会館(堺伝匠館)
〒590-0941 大阪府堺市堺区材木町西1丁1-30
https://www.sakaidensan.jp/

 

實光刃物(じっこう)|大阪府堺市

實光刃物は、明治33年創業の堺の包丁専門店です。堺本店のほか、大阪・京都・東京(合羽橋)などに店舗を構えています。

ここを紹介したい一番の理由は、包丁供養を無料で受け付けており、全国から宅配で送れる点です。かかるのは送料だけなので、「費用をかけずに供養したい」「近くに受け付けてくれる寺社がない」という方にぴったりです。

お店には包丁を供養するための供養塔があり、職人が魂を込めて作った包丁と、それを長く使ってきた持ち主への感謝を込めてお祓いしています。供養を終えた包丁はリサイクルされます。

實光刃物の包丁に限らず、お持ちの包丁を送れば一緒に供養してもらえます。送る際は、「包丁供養お願いします」と書いたメモを同封しましょう。

日時・料金
受付日時 通年(いつでも発送できる) 電話受付は平日9:00〜18:00・土曜9:00〜16:00(日祝・休業日を除く)
依頼・参加方法 「包丁供養お願いします」のメモを添えて送る 宛名は「實光刃物 包丁供養」
持ち込み・郵送 郵送(宅配)で受付 店舗への持ち込みは事前に問い合わせを
供養代・料金 無料 お店までの送料のみ自己負担
主な対象品

使わなくなった包丁(實光刃物以外の包丁も可)

包丁 〇 可能 供養塔でお祓いしたあとリサイクルされる
他社製の包丁 〇 可能 「お持ちの包丁も送って頂ければ一緒に供養」と案内
ハサミ・ナイフなど他の刃物 △ 要確認 包丁以外の扱いは事前に確認を
その他対象外の品・注意点
  • 送料は依頼者の負担です。着払いで送らないよう注意してください
  • 「包丁供養お願いします」と書いたメモを必ず同封してください
  • 刃を厚紙や段ボールで包み、配送中に飛び出さないようしっかり梱包しましょう
  • 供養後はリサイクルされるため、返却はできません
開催場所・ホームページ

實光刃物 包丁供養
〒590-0931 大阪府堺市堺区錦之町西1-1-9
https://www.jikko.jp/c/knowledge/detail/shobun/knife-kuyou

 

包丁を供養に出す前に確認したいこと

包丁は「燃えない品」なので受付不可の寺社が多い

お焚き上げを通年で受け付けている神社・お寺は全国にありますが、その多くは「燃えるもの」に限っており、金属製の包丁は対象外とされています。

金属を受け付けている依頼先でも、包丁は「危険物」として扱いが分かれることがあります。「お焚き上げ」「もの供養」と書かれていても、包丁を受け付けてもらえるとは限りません。持ち込む・送る前に、包丁が対象かどうかを必ず確認してください。

なお、包丁を受け付けている依頼先でも、実際に火で焚き上げるわけではありません。お祓いや読経で供養したあと、リサイクルに回されたり、産業廃棄物として適切に処分されたりするのが一般的です。

 

郵送・持ち込み時の梱包方法

包丁を持ち運ぶときや送るときは、自分や配送業者がけがをしないよう、しっかり梱包することが大切です。

  1. 刃の部分を厚紙や段ボールで挟み、テープでしっかり固定する
  2. さらに新聞紙などで全体を包み、刃先が飛び出さないようにする
  3. 箱に入れる場合は、中で動かないよう隙間に緩衝材を詰める
  4. 外箱や伝票には「刃物在中」「包丁」など中身がわかるように記載する

配送業者によっては、刃物の扱いに条件を設けていることがあります。発送前に、利用する配送業者の規約も確認しておきましょう。

 

汚れや錆を落としてから出す

神道では「血の穢れ」を嫌うとされるため、神社に包丁を納める場合は、食材の汚れや脂をきれいに洗い流し、乾かしてから持ち込むのがマナーです。

錆びている包丁や刃こぼれした包丁でも供養してもらえますが、可能な範囲で汚れを拭き取り、感謝の気持ちを込めて送り出しましょう。

 

包丁供養に関するよくある質問

包丁供養の費用相場はどのくらいですか?

包丁供養は、無料から数千円程度で依頼できるところがほとんどです。

堺の實光刃物や関の刃物供養祭のように、送料以外は無料で受け付けているところもあります。供養祭で包丁を納める場合は、数本ごとに1,000円程度の奉納料を設けている例もあります。

錆びた包丁や刃こぼれした包丁も供養できますか?

はい、供養できます。包丁供養は、役目を終えて使えなくなった包丁に感謝を伝えるためのものなので、錆や刃こぼれがあっても問題ありません。

ただし、セラミック包丁は受け付けていない依頼先もあるため、事前に確認が必要です。

ハサミやナイフ、まな板も一緒に供養できますか?

依頼先によって異なります。

関の刃物供養祭は包丁以外にもハサミやナイフなど刃物全般を受け付けていますが、包丁塚のある神社・お寺では、包丁以外の扱いがはっきりしないところも多くあります。ハサミやまな板などもまとめて供養したい場合は、事前に確認するか、包丁以外の品も受け付けている依頼先を選びましょう。

故人が使っていた包丁を供養したいときはどうすればいいですか?

故人の包丁も、通常の包丁と同じように供養を依頼できます。

料理人だった方の包丁であれば、ゆかりのある調理師会の供養祭に納めるのもひとつの方法です。遺品整理で包丁以外の品もまとめて供養したい場合は、遺品供養を受け付けている神社・お寺に、包丁も対象になるか相談してみてください。

一般の人でも包丁供養祭に参加できますか?

多くの包丁供養祭は一般の方も参列できますが、包丁を納められるかどうかは供養祭によって異なります。

走水神社や鵜森神社のように一般家庭の包丁も供えられている供養祭がある一方、北海道神宮の庖丁塚供養祭のように調理師団体の行事として行われ、一般の方の受付を案内していないものもあります。参加を考えている場合は、主催団体に事前に確認しておきましょう。