茶筅供養とは?意味と由来、有名な茶筅供養祭と開催時期について解説

茶筅供養 意味 由来 開催時期 有名 供養 お焚き上げ

茶道を嗜む方にとって、お稽古をともにしてきた茶筅は大切な道具のひとつです。

しかし茶筅は竹でできた消耗品で、穂先が折れたり黒ずんだりしたら、新しいものに替える必要があります。

役目を終えた茶筅をゴミとして捨てることに、ためらいを感じる方も多いのではないでしょうか?

そんな茶筅に感謝を伝えて手放す方法が、神社・お寺で供養・お焚き上げしていただく「茶筅供養」です。

茶筅供養の多くは、茶筅塚のあるお寺で年に一度だけ行われる行事です。
茶道団体の会員が中心となって参列するところも多く、一般の方が茶筅を持ち込める場所は限られています。

本記事では、茶筅供養の意味と由来に加え、茶筅供養を行っている全国のお寺を、例年の開催時期や一般参加の可否とあわせてご紹介します。

\ 迷ったらここ! /
茶筅供養の依頼先
タイプ おすすめ依頼先 供養料 開催・受付期間 受付方法
持ち込み 相応寺
愛知県名古屋市
浄財はお気持ちで
「相応寺のつどい」への参加は別途申し込み
例年11〜12月
「相応寺のつどい」の日に実施
申し込み不要
開始時間までに茶筅を持参するだけ/日本最初の茶筅供養の地
郵送 神社のお焚き上げ
佐賀県・祐徳稲荷神社
レタータイプ 2,980円〜
ロングタイプ3,980円〜/送料無料
通年
Webからの申し込みは24時間
いつでも発送できる
茶杓・帛紗など茶道具もまとめて/個数制限なし

 

  1. 「茶筅供養」とは?意味と由来
    1. 始まりは相応寺(昭和9年)、全国に広めたのは護国寺(昭和44年)
    2. 茶筅塚とは
  2. 茶筅供養ができる全国のお寺【例年の開催時期】
    1. 成田山新勝寺「茶筅供養会」|千葉県成田市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    2. 正楽院「茶筅供養・お茶会」|東京都立川市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    3. 信松院「茶筅供養茶会」|東京都八王子市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    4. 建長寺「茶筅供養」|神奈川県鎌倉市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    5. 川崎大師「茶筅供養」|神奈川県川崎市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    6. 興聖寺「宇治茶まつり 茶筅塚供養」|京都府宇治市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    7. 善通寺「茶筅供養」|香川県善通寺市
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    8. 相応寺「相応寺のつどい&茶筅供養」|愛知県名古屋市千種区
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
    9. 池上本門寺「茶筅供養」|東京都大田区
        1. 日時・料金
        2. 主な対象品
        3. その他対象外の品・注意点
        4. 開催場所・ホームページ
  3. 茶筅を手放す前に確認したいこと
    1. 茶筅の寿命と替えどき
    2. お稽古場・流派でまとめて供養していないか確認する
  4. 茶筅供養に関するよくある質問
    1. 茶筅をそのままゴミに捨てるとバチが当たりますか?
    2. 茶道を習っていなくても茶筅供養に参加できますか?
    3. 流派が違っても茶筅を持ち込めますか?
    4. 茶筅供養の供養料の相場はどのくらいですか?
    5. 茶杓・帛紗・棗など、茶筅以外の茶道具も一緒に供養できますか?

「茶筅供養」とは?意味と由来

茶筅供養 とは 意味

「茶筅供養(ちゃせんくよう)」とは、役目を終えた茶筅を神社・お寺で供養し、お焚き上げしていただく儀式です。

針供養や筆供養と同じように、日頃お世話になっている道具に感謝を伝える「道具供養」のひとつで、茶筅塚と呼ばれる石碑の前で営まれるのが一般的です。

茶筅は、抹茶を点てるたびに穂先がしなり、少しずつ傷んでいく消耗品です。
使い続けるうちに穂先が折れたり、黒ずんだりして、いずれは交換が必要になります。

茶筅供養には、お稽古や茶会をともにしてきた茶筅へ「これまでありがとう」という感謝を伝える意味があります。
あわせて、今後のお稽古の上達や、茶道のさらなる発展を祈る場でもあります。

多くの茶筅供養では、僧侶の読経のなか、参列者が一人ずつ茶筅を火にくべてお焚き上げします。

茶会や献茶式が同じ日に開かれることも多く、流派を越えて茶道愛好家が集まる交流の場にもなっています。

 

始まりは相応寺(昭和9年)、全国に広めたのは護国寺(昭和44年)

茶筅供養の始まりとされるのが、愛知県名古屋市の相応寺です。

昭和9年(1934)、相応寺の境内に茶筅の形をした石碑「茶筌塚」が建立されました。
開眼式には全国の茶人・雅客約500名が参列し、これが「日本最初の茶筅供養」とされています。

その後、昭和44年(1969)には東京茶道会によって東京都文京区の護国寺に茶筅塚が建立され、毎年12月第1日曜日に「茶筅供養会」が開かれるようになりました。

各流派の家元が集まって茶筅を焚き上げるこの供養会をきっかけに、茶筅供養は全国の寺院へ広がっていきます。

茶筅供養は大正から昭和にかけて広まった比較的新しい習わしで、決まった作法はありません。
供養だけを行うところもあれば、茶会や献茶式、精進料理の席を設けるところもあり、寺院や流派によってさまざまな形で受け継がれています。

 

茶筅塚とは

茶筅塚とは、使い終えた茶筅を供養するために建てられた石碑です。
茶筅の形をかたどったものや、「茶筅塚」の文字を刻んだものなど、形はさまざまです。

多くは、茶道の流派や茶道団体が節目の年を記念して寺院に寄進したもので、川崎大師の茶筅塚は茶道裏千家淡交会川崎支部が千利休居士四百年遠忌を記念して建立しました。

茶筅供養は、この茶筅塚の前で読経を行い、茶筅をお焚き上げするのが一般的な流れです。

 

茶筅供養ができる全国のお寺【例年の開催時期】

茶筅供養を行っている全国のお寺を、開催月の順に9か所ご紹介します。

茶筅供養は、ほとんどが年に一度だけ行われる行事です。4月の成田山新勝寺から12月の池上本門寺まで、開催月はお寺によって大きく異なります。

また、茶道団体の会員が中心となって参列する供養会も多く、一般の方が茶筅を持ち込めるかどうかはお寺ごとに違います。申し込み不要で茶筅を持参できると明記しているのは相応寺、一般の方や流派を問わない参加を案内しているのは正楽院と池上本門寺です。下の表の「一般参加」の欄を先に確認してください。

※開催日や受付方法は年によって変わることがあるため、参加前に各公式サイトや電話でご確認ください

依頼先 供養料 開催日 受付・会場 一般参加 茶会
成田山新勝寺
千葉県成田市
要問い合わせ 例年4月28日
近年は毎年4月28日に実施
成田山公園内の茶筅塚
書道美術館前庭でお焚き上げ
△ 要確認 △ 要確認
正楽院
東京都立川市
要問い合わせ 毎年5月第2日曜
年により異なる場合あり
10:00〜16:00
茶筅を持参
〇 参加可 〇 3席
信松院
東京都八王子市
要問い合わせ
茶席は入場券制
毎年6月第1日曜
9時ごろから開始
9:00〜
主催は八王子茶道連盟
△ 要確認 〇 2席
建長寺
神奈川県鎌倉市
参加費あり
金額は要問い合わせ
例年初夏
近年は5〜6月ごろ
方丈(龍王殿)
茶筅塚は唐門の横
△ 要確認 △ 要確認
川崎大師
神奈川県川崎市
要問い合わせ 毎年10月初旬
近年は10月4日前後
9:30〜
中書院前の茶筅塚
△ 要確認 △ 要確認
興聖寺
京都府宇治市
要問い合わせ
茶席・点心は有料
毎年10月第1日曜
宇治茶まつりの日
11:30〜
興聖寺山門前の茶筅塚
△ 要確認 〇 茶席あり
善通寺
香川県善通寺市
要問い合わせ 要問い合わせ
過去に10月の実施記録あり
要問い合わせ △ 要確認 △ 要確認
相応寺
愛知県名古屋市
お気持ち
浄財として納める
例年11〜12月
「相応寺のつどい」の日
申込不要
開始時間までに茶筅を持参
◎ 申込不要 〇 呈茶あり
池上本門寺
東京都大田区
要問い合わせ
茶席を含む
毎年12月中旬
11:00〜大堂で法要
茶席は9:30〜15:00
客殿で開催
〇 流派不問 〇 茶席あり

 

成田山新勝寺「茶筅供養会」|千葉県成田市

成田山新勝寺は、真言宗智山派の大本山です。天慶3年(940)に寛朝大僧正が開山し、ご本尊の不動明王は「お不動さま」として関東一円から篤い信仰を集めています。

茶筅供養会は例年4月28日に営まれ、成田山公園内にある成田山書道美術館前庭の茶筅塚で、使い終えた茶筅をお焚き上げします。茶道文化のさらなる発展を祈る法要で、貫首が大導師を務めます。

近年の法要には表千家同門会千葉県支部の会員が多数参列しており、茶道団体の会員がまとまって茶筅を納める形が中心です。

一般の方が茶筅を持ち込めるかどうかは公式に案内されていません。行事ごとに参加の方法が異なるため、参列や茶筅の奉納を希望する場合は、事前に寺務所へ問い合わせてください。

日時・料金
開催日時 例年4月28日 近年は毎年4月28日に実施。開始時刻は要問い合わせ
依頼・参加方法 要問い合わせ 参列者の多くは茶道団体の会員。個人での参加可否は事前に確認
持ち込み・郵送 郵送の案内はなし 茶筅の奉納方法は寺務所に確認
供養代・料金 要問い合わせ 公式サイトに記載なし
主な対象品

使い終えた茶筅

茶筅 〇 供養の対象 茶筅塚の前でお焚き上げされる
一般の参列・持ち込み △ 要確認 公式な案内なし。行事ごとに参加方法が異なる
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 開始時刻や参列方法は公式サイトに掲載されていないため、必ず事前に問い合わせてください
  • 茶道団体単位で参列するのが中心です。所属する流派の支部やお稽古場で取りまとめていないか確認すると安心です
  • 会場の成田山公園は境内の奥にあります。当日は時間に余裕をもって向かいましょう
開催場所・ホームページ

成田山新勝寺
〒286-0023 千葉県成田市成田1
TEL:0476-22-2111
https://www.naritasan.or.jp/

 

正楽院「茶筅供養・お茶会」|東京都立川市

正楽院は、大日如来をご本尊とする真言宗智山派の寺院です。多摩88ヶ所霊場の第26番札所で、JR南武線の西国立駅から徒歩1分という便利な場所にあります。

住職が江戸千家の教授として茶道教室を開いている茶縁の深いお寺で、境内には平成9年(1997)に建立された茶筅塚があります。碑面の「茶筅塚」の文字は、江戸千家宗家の川上閑雪大宗匠の揮毫です。

茶筅供養は毎年5月第2日曜日に「茶筅供養・お茶会」として行われ、公式サイトで「一般の方々も参加可能」と案内されています。茶道を習っている方はもちろん、流派の行事に参加する機会がない方にとっても足を運びやすい供養会です。

供養のあとには三席の茶会が開かれ、毎年200名前後が集まります。使い終えた茶筅を持参して参加しましょう。

日時・料金
開催日時 毎年5月第2日曜日 10:00〜16:00 開催日は年によって異なる場合があるため要確認
依頼・参加方法 当日、使い終えた茶筅を持参 問い合わせは電話(080-3020-4504)または公式LINE
持ち込み・郵送 持ち込みのみ 郵送の案内はなし
供養代・料金 要問い合わせ 茶会券の料金も含め事前に確認
主な対象品

使い終えた茶筅

茶筅 〇 供養の対象 茶筅塚の前で供養・お焚き上げされる
一般の参列・持ち込み 〇 可能 「一般の方々も参加可能」と公式に明記
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 公式サイト内で「毎年5月第2日曜日」と「開催日は年によって異なる」の両方の案内があります。参加前に日程を問い合わせてください
  • 毎年200名前後が集まる行事です。茶会に参加する場合は時間に余裕をもって向かいましょう
開催場所・ホームページ

正楽院
〒190-0021 東京都立川市羽衣町2-42-27
https://shorakuin.jp/sado/

 

信松院「茶筅供養茶会」|東京都八王子市

信松院は、武田信玄の四女・松姫が開いた曹洞宗の寺院です。天正18年(1590)の創建で、八王子七福神の布袋尊をお祀りしています。

毎年6月第1日曜日には、八王子茶道連盟の主催による「茶筅供養茶会」が開かれます。近年は朝9時ごろから始まり、境内に茶席が2席ほど設けられています。

茶席は毎年複数の流派が担当しており、宗徧流・表千家・江戸千家・裏千家など、年によってさまざまな流派の席を楽しめるのも特徴です。

行事の運営は八王子茶道連盟が行っており、寺からは「ご連絡は全て八王子茶道連盟さまへ」と案内されています。茶筅の持ち込みや入場券の入手方法は、連盟へ問い合わせてください。

日時・料金
開催日時 毎年6月第1日曜日 9:00〜 開始時刻は年によって前後するため要確認
依頼・参加方法 八王子茶道連盟へ問い合わせ 茶席は入場券に記載された受付時間に入る方式
持ち込み・郵送 郵送の案内はなし 茶筅の持ち込み可否は連盟に確認
供養代・料金 要問い合わせ 入場券の料金は公式に記載なし
主な対象品

使い終えた茶筅

茶筅 〇 供養の対象 境内で茶筅供養が営まれる
一般の参列・持ち込み △ 要確認 茶席は入場券制。持ち込みの可否は連盟に確認
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 問い合わせ先は寺ではなく八王子茶道連盟(042-644-6607)です
  • 茶席には、入場券の上部に記載された受付時間に入ります
  • 担当する流派は年によって変わります
開催場所・ホームページ

信松院
〒193-0931 東京都八王子市台町3-18-28
https://shinshouin.or.jp/

 

建長寺「茶筅供養」|神奈川県鎌倉市

建長寺は、鎌倉五山の第一位に数えられる臨済宗建長寺派の大本山です。建長5年(1253)に鎌倉幕府5代執権・北条時頼が開基となり、蘭渓道隆を開山に迎えて創建されました。日本で最初に「禅寺」を名乗った寺としても知られています。

方丈(龍王殿)の正門にあたる唐門の横には、茶筅塚と茶碗塚が並んで建っており、茶道にゆかりの深い禅寺であることがうかがえます。

茶筅供養では、茶道の各流派の人々が方丈に集い、使い古した茶筅を焚き上げて供養します。

近年は5〜6月ごろに行われていますが、開催日は年によって変わり、荒天で中止になった年もあります。参加する場合は、公式サイトのお知らせで日程を確認してください。

日時・料金
開催日時 例年初夏 近年は5〜6月ごろ。日程は毎年公式サイトで告知
依頼・参加方法 要問い合わせ 参加費が必要な行事
持ち込み・郵送 郵送の案内はなし 茶筅の持ち込み可否は寺に確認
供養代・料金 参加費あり(金額は要問い合わせ) 公式サイトに金額の記載なし
主な対象品

使い古した茶筅

茶筅 〇 供養の対象 方丈で焚き上げて供養される
一般の参列・持ち込み △ 要確認 公式な案内なし
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 台風など荒天の場合は中止になることがあります
  • 参加費が必要な行事です。申し込み方法と金額は事前に問い合わせてください
  • 境内の拝観には別途拝観料がかかります
開催場所・ホームページ

建長寺
〒247-8525 神奈川県鎌倉市山ノ内8
TEL:0467-22-0981
https://www.kenchoji.com/

 

川崎大師「茶筅供養」|神奈川県川崎市

川崎大師(平間寺)は、「厄除けのお大師さま」として知られる真言宗智山派の大本山です。大治3年(1128)の創建で、ご本尊の厄除弘法大師を拝みに全国から多くの参拝者が訪れます。

境内の中書院前には、茶道裏千家淡交会川崎支部が千利休居士四百年遠忌を記念して建立した「茶筅塚」があります。平成2年(1990)10月7日に開眼法要と茶筅供養が行われ、以来、毎年10月に茶筅供養が営まれています。

近年は10月4日前後の午前9時30分から、茶筅塚の前で執り行われています。当山貫首が大導師を務め、淡交会川崎支部の会員や茶道愛好家が参列し、愛用の茶筅を感謝を込めて炉の中に投じます。

一般の方が茶筅を持ち込めるかどうかは公式に案内されていないため、参列を希望する場合は事前に問い合わせてください。

日時・料金
開催日時 毎年10月初旬 9:30〜 近年は10月4日前後に実施。日程は公式サイトの10月の行事で確認
依頼・参加方法 要問い合わせ 淡交会川崎支部・茶道愛好家が参列
持ち込み・郵送 郵送の案内はなし 茶筅の持ち込み可否は寺に確認
供養代・料金 要問い合わせ 公式サイトに記載なし
主な対象品

愛用した茶筅

茶筅 〇 供養の対象 茶筅塚の前で炉に投じて供養される
一般の参列・持ち込み △ 要確認 公式な案内なし
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 電話での問い合わせは9時〜16時に受け付けています
  • 同じ10月には、大本堂での「ご供茶式」と山内の茶会も別日に行われます(例年10月中旬)
開催場所・ホームページ

川崎大師
〒210-8521 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
TEL:044-266-3420
https://www.kawasakidaishi.com/event/oct/

 

興聖寺「宇治茶まつり 茶筅塚供養」|京都府宇治市

興聖寺は、曹洞宗の開祖・道元禅師が天福元年(1233)に深草で開いた、曹洞宗最初の寺院です。慶安2年(1649)に、宇治七名園のひとつ「朝日茶園」があった現在の地で再興されました。

毎年10月第1日曜日には、宇治茶の振興を祈る「宇治茶まつり」が開かれ、その行事のひとつとして興聖寺の山門前にある茶筅塚で「茶筅塚供養」が営まれます。

茶筅塚供養は例年、昼前の11時30分ごろから行われます。住職を先頭に読経が行われるなか、参列者が順に焼香し、1年間使った茶筅を火にくべて供養します。

当日は、宇治橋での名水汲み上げの儀や、興聖寺本堂での茶壺口切の儀・献茶式も行われます。茶席や点心席に参加する場合は、有料の茶席券が必要です。

日時・料金
開催日時 毎年10月第1日曜日 11:30ごろ〜 宇治茶まつりは毎年10月第1日曜日 9:00〜15:00
依頼・参加方法 宇治茶祭奉賛会へ問い合わせ 事務局は宇治商工会議所(0774-23-3101)
持ち込み・郵送 郵送の案内はなし 茶筅の持ち込み可否は事務局に確認
供養代・料金 要問い合わせ 茶席・点心席は有料の茶席券が必要(受付は例年14時ごろまで)
主な対象品

1年間使った茶筅

茶筅 〇 供養の対象 茶筅塚の横で焚き上げて供養される
一般の参列・持ち込み △ 要確認 茶筅塚供養への参加方法は公式に案内されていない
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 行事の内容は年によって変わる場合があります
  • 茶席・点心席の受付は例年14時ごろまでです
  • 当日は宇治橋周辺から興聖寺まで行事が続きます。時間に余裕をもって参加しましょう
開催場所・ホームページ

興聖寺
〒611-0021 京都府宇治市宇治山田27-1
TEL:0774-21-2040
宇治茶まつり(宇治茶祭奉賛会):https://ujicha.or.jp/event/%E5%AE%87%E6%B2%BB%E8%8C%B6%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A/

 

善通寺「茶筅供養」|香川県善通寺市

善通寺は、弘法大師・空海が誕生した地に建つ真言宗善通寺派の総本山です。京都の東寺、和歌山の高野山とともに弘法大師三大霊跡に数えられ、四国八十八ヶ所霊場の第75番札所としても多くのお遍路さんが訪れます。

公式サイトでは、過去に10月に茶筅供養が行われたことが写真付きで報告されています。

ただし、年中行事の一覧には掲載されておらず、毎年決まった日に開催されているかは確認できません。四国で茶筅供養を検討している方は、開催の有無と日程を事前に寺務所へ問い合わせてください。

日時・料金
開催日時 要問い合わせ 過去に10月の実施記録あり。年中行事一覧には掲載なし
依頼・参加方法 要問い合わせ 開催の有無から事前に確認
持ち込み・郵送 要問い合わせ 公式な案内なし
供養代・料金 要問い合わせ 公式サイトに記載なし
主な対象品

使い終えた茶筅

茶筅 〇 供養の対象 過去に茶筅供養の実施記録あり
一般の参列・持ち込み △ 要確認 公式な案内なし
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 毎年の開催は確認できていません。必ず事前に開催の有無を問い合わせてください
  • 善通寺では毎年1月5日に筆供養も行われていますが、茶筅供養とは別の行事です
開催場所・ホームページ

善通寺
〒765-8506 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
TEL:0877-62-0111
https://zentsuji.com/

 

相応寺「相応寺のつどい&茶筅供養」|愛知県名古屋市千種区

相応寺は、尾張藩初代藩主・徳川義直の生母であるお亀の方(相応院)の菩提寺として知られる浄土宗の寺院です。昭和9年(1934)に現在の千種区へ移転し、総門と山門は令和6年に名古屋市の文化財に指定されました。

境内の茶筌塚は、移転と同じ昭和9年に建立されたものです。開眼式には全国の茶人・雅客約500名が参列し、「日本最初の茶筅供養」が執り行われた場所として知られています。塚の「茶筌塚」の三字は、遠州流家元主鑑・堀田宗達宗匠の筆によるものです。

茶筅供養は、秋に開かれる「相応寺のつどい」の日に茶筌塚の前で行われます。近年は11月〜12月上旬に開催されています。

今回紹介する中で、申し込み不要で、当日茶筅を持参するだけで供養してもらえると明記されているのは相応寺だけです。浄財はお気持ちで納める形なので、流派の行事に縁がない方や、茶道をやめた方も気軽に参加できます。

同じ日の「相応寺のつどい」では、本堂での呈茶や歴史講演、コンサートなども楽しめます(つどいへの参加は事前申し込み制)。

日時・料金
開催日時 例年11〜12月「相応寺のつどい」の日 近年は11月〜12月上旬。茶筌供養は15分ほどの法要
依頼・参加方法 申し込み不要。開始時間までに茶筅を持参 「相応寺のつどい」への参加は事前申し込み制・有料(定員あり)
持ち込み・郵送 持ち込みのみ 郵送の案内はなし
供養代・料金 浄財はお気持ちで 本堂での呈茶は有料
主な対象品

使用後の茶筅

茶筅 ◎ 供養の対象 茶筌塚の前で供養される
一般の参列・持ち込み ◎ 申し込み不要 「ご供養をご希望の方は開始時間までに茶筅をお持ちください」と案内
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 受付の可否は公式に案内されていない
その他対象外の品・注意点
  • 開催日は年によって変わります。公式サイトのお知らせで確認してください
  • 相応寺には駐車場がありません。公共交通機関を利用しましょう
  • 雨天でも決行されますが、暴風警報が出た場合は中止になることがあります
開催場所・ホームページ

相応寺
〒464-0045 愛知県名古屋市千種区城山町1-47
TEL:052-751-0435
https://sououji.com/torikuyou/tudoi-chasenkuyo.html

 

池上本門寺「茶筅供養」|東京都大田区

池上本門寺は、日蓮聖人が弘安5年(1282)に入滅した霊跡に建つ日蓮宗の大本山です。大堂に安置される日蓮聖人像は正応元年(1288)の造立で、国の重要文化財に指定されています。

茶筅供養は毎年12月中旬に行われ、公式サイトでは「各流派にわたり広く多くの皆様方にご参加いただける茶筅供養会」と案内されています。流派を問わず参加しやすいのが大きな特徴です。

当日は午前11時から大堂で法要が営まれ、法要のあとに紅葉坂の大玄関前で茶筅がお焚き上げされます。茶筅をはじめ、日頃使っているお道具に感謝し、茶道の隆昌を祈る供養会です。

客殿では午前9時30分から午後3時まで茶席が設けられ、年によっては茶道の家元が大堂の祖師像に濃茶・薄茶を供える「御供茶式」を勤めることもあります。

日時・料金
開催日時 毎年12月中旬 11:00〜(大堂で法要) 茶席は客殿で9:30〜15:00。日程は年ごとに公式サイトで確認
依頼・参加方法 要問い合わせ 受付は紅葉坂大玄関
持ち込み・郵送 郵送の案内はなし 茶筅の持ち込み方法は寺に確認
供養代・料金 要問い合わせ 茶席・点心の料金もあわせて確認
主な対象品

茶筅をはじめとする茶道のお道具

茶筅 〇 供養の対象 法要のあと紅葉坂大玄関前でお焚き上げ
一般の参列・持ち込み 〇 流派不問 「各流派にわたり広く多くの皆様方に」と公式に案内
茶杓・帛紗など他の茶道具 △ 要確認 「お道具に感謝し」とあるが、茶筅以外の受付は要確認
その他対象外の品・注意点
  • 開催日は毎年変わります。公式サイトの年間行事・今後の予定で確認してください
  • 茶席や点心は事前予約や定員が設けられている場合があります
  • 境内は石段や坂が多いため、歩きやすい靴で向かいましょう
開催場所・ホームページ

池上本門寺
〒146-8576 東京都大田区池上1-1-1
TEL:03-3752-2331
https://honmonji.jp/outline/gyoji.html

 

茶筅を手放す前に確認したいこと

茶筅の寿命と替えどき

茶筅の寿命は使用頻度によって大きく変わります。
毎日のようにお稽古で使う場合は数か月、たまに使う程度なら1〜2年ほどが目安です。

次のような状態になったら、新しい茶筅への替えどきです。

  • 穂先が何本も折れている、または欠けている
  • 穂先が黒ずんでいる、カビが生えている
  • 穂先の形が崩れて開いたままになり、きれいに点てられない

折れた穂先がお茶に混じると口当たりが悪くなるだけでなく、客人にお出しする際にも失礼にあたります。形が崩れた茶筅は無理に使い続けず、感謝を込めて供養しましょう。

 

お稽古場・流派でまとめて供養していないか確認する

茶道を習っている方は、まずお稽古場の先生や所属する流派の支部に相談してみましょう。

成田山新勝寺には表千家同門会千葉県支部、信松院には八王子茶道連盟が参列するなど、茶筅供養の多くは茶道団体が中心となって参列しています。

お稽古場や支部で使い終えた茶筅を取りまとめ、供養会へまとめて納めている場合もあります。

個人で依頼先を探す前に、身近なところで供養の機会がないか確認しておくとスムーズです。

 

茶筅供養に関するよくある質問

茶筅をそのままゴミに捨てるとバチが当たりますか?

茶筅をゴミとして捨てたからといって、バチが当たるという考え方はありません。

ただ、長年お稽古をともにしてきた茶筅を、ほかのゴミと一緒に捨てることに抵抗を覚えるのは自然な感覚です。その気持ちを大切にしたい方のために、茶筅供養という方法があります。

茶道を習っていなくても茶筅供養に参加できますか?

お寺によって異なります。

相応寺は申し込み不要で、開始時間までに茶筅を持参すれば供養してもらえると案内しています。正楽院も「一般の方々も参加可能」と明記しています。

一方で、茶道団体の会員が中心となって参列する供養会もあるため、事前に参加できるかどうかを問い合わせてください。

流派が違っても茶筅を持ち込めますか?

池上本門寺は「各流派にわたり広く多くの皆様方に」参加してほしいと案内しており、流派を問わず参加できます。

特定の流派の支部が中心となって営まれる供養会もあるため、流派が異なる場合は事前に確認しておくと安心です。

茶筅供養の供養料の相場はどのくらいですか?

茶筅供養の供養料は、多くのお寺で公式に案内されておらず、「お問い合わせください」とされています。

相応寺のように浄財をお気持ちで納める形のところもあれば、茶席や点心とセットで参加費が設けられているところもあります。茶会に参加する場合は、茶席券の料金もあわせて確認しましょう。

茶杓・帛紗・棗など、茶筅以外の茶道具も一緒に供養できますか?

茶筅供養は茶筅を対象とした行事のため、茶筅以外の茶道具を受け付けているかどうかは、ほとんどのお寺で案内されていません。持ち込む前に必ず問い合わせてください。