本厄・前厄・後厄など、神社・お寺でお祓いをお願いし授かった厄除け(厄払い)の御札。
御札を授かったは良いものの、「家のどこに置いて良いのか分からない」とお困りの方も多いのではないでしょうか?
厄除け(厄払い)の御札は神棚に置くのが一般的ですが、神棚がない場合の置き場所や方角を誤ると、御札の効果が最大限に得られない可能性があります。
本記事では、厄除け(厄払い)の御札の置き方、方角、注意点について詳しく解説します。
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厄除け(厄払い)の御札は2種類ある
厄除けの御札には、神社で授かる「厄除い」の御札と、お寺で授かる「厄払け」の2種類あり、儀式や考え方が異なります。
厄除け | お寺で行う儀式 災厄が寄ってこないよう予防する |
厄払い | 神社で行う儀式 自身についた悪いものを祓う |
お寺で行う厄除けの儀式は「護摩行」で行われることが多く、薪に点火して厄災や煩悩を浄火します。
一方、神社で行う厄払いの儀式では、神主の方などが大麻を振り、祝詞を読み上げるのが一般的です。
御札の置き場所(神棚・仏壇がある場合)
神社(厄払い)の御札→神棚に置く
神社で授かった御札の場合、神棚に置くのが一般的です。
神棚には主に「三社造り」と「一社造り」の2種類ありますが、いずれの場合も神棚の中(本殿)には納めず、棚板(神棚を置いている板)の上に置くのが一般的です。
神棚は向かって右側が上座となるため、厄払いの御札は本殿の左側(下座)に立て掛けておきましょう。
お寺(厄除け)の御札→神棚に置く
お寺(厄除け)の御札も神棚に置くことができます。
ご自宅に神棚と仏壇両方ある場合は、神棚に置くようにしましょう。
「仏教のものを神棚に置いても大丈夫なの?」と心配される方もいらっしゃると思います。これには、
- 祈願事は神棚
- 供養は仏壇
という神仏習合の考えが元となっており、祈願・厄除けの御札はお寺で授かったものであっても神棚に置いて良いとされています。
神棚に置く場合、本殿の中に納めるのはNGです。厄払いの御札と同じく、必ず本殿の外(棚板の上)に置いてください。
仏壇に置いてもOK
ご自宅に神棚がない場合、お寺(厄除け)の御札は、仏壇に置いても問題ありません。
設置する際には、御本尊・絵像掛け軸の前を避けて置くようにしましょう。
御札の置き場所(神棚・仏壇がない場合)
明るく清潔な場所に置く
御札には神様の御霊が宿るとされているため、神棚・仏壇がない場合は、なるべく明るく清潔な場所に置きましょう。
神棚が無い場合は「札立て」や「モダン神棚」などコンパクトな製品も販売されているので、購入を検討してみてください。
また、御札はお守りと同じ役割があるため、リビングや寝室など普段目につきやすく、生活の中心となる場所に置くのがおすすめです。
御札を置く場所はこまめに掃除し、綺麗な状態を保つように心がけましょう。
目線より高い位置に置く
御札はできるだけ目線より高い場所に設置しましょう。
神様を敬うという気持ちから、見下ろす形になるのを避けるためです。
神棚が無い場合は、タンスや棚の上に置いても構いません。
マンションの低層階など、上の階を人が通る可能性がある場合は、御札を設置する上の天井に「天」「空」「雲」などと書いた紙を貼ると良いでしょう。
厄除け(厄払い)の御札を置く方角
南 or 東の方角に向かって置く
御札は南または東の方角に向かって置くのが一般的です。
伊勢神宮の御祭神である「天照大御神」は太陽を司る神様なので、日光が当たりやすい南・東の方角が良いとされています。
部屋の構造上、どうしても東や南向きに設置できない場合は、北や西向きに設置しても構いません。
鬼門・裏鬼門を避けて置く
御札を置く際は、鬼門・裏鬼門を避けるようにしましょう。
鬼門や裏鬼門は風水で不吉とされる以下のような方角のことです。
鬼門 | 家の中心から見て北東の方角 |
裏鬼門 | 家の中心から見て南西の方角、鬼門と反対の方角 |
どちらも災難を呼び込む方角とされているので、御札を置く場所としては避けるのがおすすめです。
晴明神社(京都府)など、一部の神社で頒布されている「鬼門封じ(除け)」の御札は、鬼門の方角に置くことができます。
厄除け(厄払い)の御札を置く際の注意点
人通りが激しい場所は避ける
御札を置く際には、玄関・廊下・ドアの上など、人通りが多い場所は避けるようにしましょう。
玄関のように雨風が入りやすく、騒がしい場所では神様がくつろげないためです。
また、ドアの真上などは振動で御札や神棚が落ちる可能性もあるため、安全性の観点からも設置する際はよく検討してください。
不衛生な場所・水回りは避ける
不衛生な場所や水回りは避けて置くようにしましょう。
御札は紙・木などカビが発生しやすい素材でできているため、浴室・トイレ・洗面所などの水回り、玄関や窓付近など湿気が溜まりやすい場所は避けるのがベターです。
キッチンやダイニングも、調理油などが飛びやすく、御札が汚れる原因となりやすいため注意が必要です。
画鋲等で壁にかけるのはNG
壁にから落ちないよう「御札を画鋲で貼り付けたい」と考えてしまいがちですが、画鋲を使うのはNGです。神様の分身なので穴を開けることは失礼にあたります。
両面テープやセロテープを張るのはOKなので、裏側に見えないように貼り付けましょう。
どうしても画鋲を使いたい場合は、御札を台紙などに貼り、台紙に画鋲を刺して貼り付けてください。
厄除け(厄払い)の御札はいつまで飾る?返納・処分のタイミング
御札の返納・処分のタイミングに厳密な決まりはありませんが、御札・お守りの効力は1年程度で弱まると考えられているため、授かってから1年を目処に返納するのが一般的です。
そのため、厄除け(厄払い)の御札も、授かってから1年が経過したタイミングで、神社・お寺に返納しましょう。
厄除け(厄払い)の御札の返納・処分方法
授かった神社・お寺に返納する
厄除け(厄払い)の御札の最も最適な処分方法は、授かった神社・お寺に返納することです。
授かった場所に直接参拝できる場合は、なるべく御札を持参し感謝の気持ちと共に返納しましょう。
厄除け(厄払い)の御札は、境内にある「古札納所」に納めることができます。
返納は無料ですが、気持ちの額だけお賽銭を納めるようにしましょう。
返納の際には、なるべく「御札を授かった神社・お寺」に返納するようにしましょう。
授かった場所に持ち込むのが難しい場合も、同じ宗教・宗派の寺社に返納するようにしてください。
神社で授かった御札をお寺に、お寺で授かった御札を神社に返納するのはマナー違反のため、注意しましょう。
中には郵送での返納・お焚き上げを受け付けている寺社もあり、遠方から返納することもできます。
「どんど焼き」に持ち込む
厄除け(厄払い)の御札は、毎年小正月の時期(1月15日頃)に神社・お寺などで開催される「どんど焼き」に持ち込み、お焚き上げしてもらうこともできます。
どんど焼きとは、正月飾りや御札などを持ち寄り、神社や寺社、地域の広場などでまとめてお焚き上げする伝統行事です。
費用も多くの場合無料ですが、神社やお寺の場合はお賽銭を納めるようにしましょう。
ゴミとして捨てるのはNG
神社・お寺で授かる御神札(お守り・御札)は神様の分身としての役割があるため、ゴミとして処分するのはマナー違反になります。
神社・お寺に返納する、どんど焼きに持ち込むなどして、きちんとお焚き上げしてもらうようにしましょう。
御札を送るだけ!「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ
御札の返納・処分方法をご紹介しましたが、中には
- 神社・お寺に直接持ち込むのが難しい
- どんど焼きに参加しそびれた
など、様々な事情で古い御札が自宅に溜まっている方もいらっしゃるかと思います。
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申し込み・利用手順は以下の通り。
- サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- 「お焚き上げキット」が自宅に届く
- 封筒(または箱)に御札を詰めて神社に送る
- 神社で供養・お焚き上げを実施
- お焚き上げ完了後、「お焚き上げ証明書」と「ご祈祷動画」がメール(または郵送)で届く
送料は神社側が負担してくれるほか、支払いにはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用可能です。
「お焚き上げキット」は物の種類・サイズに応じて様々なタイプがあり、20cm以下の御札であれば「レタータイプ S」のキットで1,980円税込〜依頼可能です。
30cm以下の御札をお焚き上げしたい場合、「レタータイプ 普通」のキット(2,980円税込〜)がおすすめ。
いずれのキットも個数制限はなく、規定サイズ内であれば何点でも受け付けてもらえる他、御札以外のものも送れます。
神棚・しめ縄・人形など、大きめのものも一緒にお焚き上げしたい方には、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめです。
多くの神社・お寺では不燃性のものを受け付けていないところがほとんどですが、「神社のお焚き上げ」サービスでは不燃性の物も受け付けている他、宗教・宗派に関係なく引き受けてもらえるので、自宅にいながら安心して御札を返納することができます。
古い御札の処分にお困りの方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
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