毎年小正月の時期(1月15日頃)に、全国各地の神社やお寺、河川敷など開催される「どんど焼き」。
どんど焼きは地域の伝統行事として知られていますが、環境負荷への配慮や少子高齢化により年々開催数は減少しており、馴染みのない方にとっては「一体どのような行事なのか?」と疑問に思われるかと思います。
本記事では、どんど焼きの意味と由来、全国の有名などんど焼きについて詳しくご紹介します。
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でも、どんど焼きへの持ち込みが難しい…
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✅ 個数制限なし、規定サイズ内なら何点でも受付可能
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「どんど焼き」とは?
「どんど焼き」とは、毎年小正月の時期(1月15日頃)に、古いお正月飾りやしめ縄、お守り・御札を神社・お寺や河川敷に持ち寄り、お焚き上げする日本の伝統行事です。
どんど焼きには、お正月にお迎えした歳神様がどんど焼きの煙とともにお帰りになるのを、感謝をこめてお見送りする意味があると伝えられています。
どんど焼きの煙や火の粉にあたることで、無病息災や家内安全が叶うといわれており、新年の健康と幸せを祈願する行事でもあります。
どんど焼きの火で焼いたお餅やお団子を食べると健康に一年間過ごせる、といった言い伝えもあり、焼いたお餅を入れたお汁粉がふるまわれる地域もあります。
小正月にあたる1月15日前後に行われることが一般的ですが、開催場所によっては15日に近い日曜日や、その他の時期にも開催されます。
どんど焼きの由来
どんど焼きには、地域によって様々な名称があり、関西では「左義長(さぎちょう)」という呼び名で親しまれています。
どんど焼きの由来として、平安時代の宮中行事「三毱杖(さんぎちょう)」が、次第に左義長と呼ばれるようになったという説があります。
三毱杖とは、室町時代から始まった、木の毱を杖で打ちあう「毬杖(ぎっちょう)」の杖を3本立て、扇をつるして焼く儀式のことで、正月を迎えて災いを除くため、爆竹を鳴らす中国の風習が渡来したものと考えられています。
さらに時代を遡ると、古墳時代に火を用いて国家安泰や五穀豊穣を祈り、穢れを払う儀式からきているとする説もあります。
どんど焼きは何をする行事?
お正月飾り・しめ縄をお焚き上げする
どんど焼きの主な目的は、松の内に飾り終えたお正月飾りやしめ縄をお焚き上げし、煙にのって天にお戻りになる歳神様をお見送りすることです。
お焚き上げの煙や火の粉にあたり、無病息災や五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄などを祈願します。
御神札(お守り・御札・縁起物など)をお焚き上げする
御神札(お守り・御札・破魔矢など)は授かってから1年を目処にその効力が失われると言われており、初詣に授かった神社・お寺に返納するのが恒例となっていますが、どんど焼きでもお焚き上げしていただくことができます。
1年間お世話になった御神札をお焚き上げしてもらうのが一般的ですが、1年以上経過している物も持ち込むことができます。
その他、酉の市で購入した熊手などの縁起物もお焚き上げすることができます。
神社・お寺によっては自社のもの以外を受け付けていないところもあるため、持ち込む前に対象物を確認しましょう。
お守りや書初めをお焚き上げする
お正月飾り・御神札・縁起物の他に、お正月に書いた書き初めをお焚き上げする地域もあります。
書き初めをお焚き上げした火が高く上がると「字が上手になる」「学業が成就する」とも言われています。
お餅やお団子を焼いて食べる
どんど焼きの火で焼いたお餅やお団子をいただくと、一年間の無病息災が叶うと言われています。
丸くしたお餅やお団子を木や竹に刺して焼きますが、最近ではアルミホイルに包んで焼くこともあるようです。
鏡開きした鏡餅を焼くと、ますますのご利益があるといった言い伝えもあります。
するめや昆布を炙って食べる
お餅やお団子以外のものとして、神様にお供えしたするめの他昆布を炙る地域もあります。
新潟の「さいの神」とよばれるどんど焼きでは、するめを炙っていただくことで有名です。
さつまいもやみかんなどを、その土地ならではの特産品を焼く地域もあり、いずれもご神火で焼いたものをいただいて無病息災を祈願するという意味があります。
地域ならではの特色も
どんど焼きには地域ならではの特色があり、開催場所によって対象物も異なります。
ダルマの生産量全国1位を誇る群馬県高崎市では、毎年各家庭でダルマを新調する風習があり、どんど焼き会場には大量のダルマが持ち込まれます。
四国の一部の地域では、どんど焼きのことを「おみかん焼き」と呼び、お焚き上げの火で炙ったみかんを食べる風習があります。
どんど焼きでお焚き上げできるもの/できないもの
どんど焼きには主に以下のような物を持ち込み、お焚き上げしていただけます。
- お正月飾り
- しめ縄
- お守り・御札
- 縁起物
- 書き初め
- だるま
- 神棚
人形や不燃性の物は対象外のため注意が必要です。
金属・ビニールなど不燃物が含まれるお守りは事前に分別してから持ち込むようにしましょう。
対象品は開催場所により異なるため、持ち込む前に必ず確認してください。
どんど焼きに行けない時は「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ
- 近くにどんど焼きを開催している神社・お寺がない
- 当日持ち込みが難しい
など、お正月飾りやお守りの処分にお困りの方も多いのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのが、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)が行なっている「神社のお焚き上げ」サービスです。
祐徳稲荷神社では郵送でのお焚き上げを受け付けており、ネットでお焚き上げキットを購入し、お品を神社に送るだけ。
最短1.5ヶ月でお焚き上げしていただくことができます。
【申し込みからお焚き上げまでの流れ】
- 公式サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- 封筒(または箱)お品を詰めて神社へ送る
- 神社で供養お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く(郵送も可)
送料は全て神社が負担してくれるので、無駄な時間・お金をかけずにお焚き上げを依頼することができます。
お焚き上げキットはお品の種類や大きさに合わせて様々な種類が用意されており、小さめのお正月飾りやお守り数個であれば、「レタータイプ」のキットで1,980円税込〜依頼可能です。
破魔矢や御札など、長さがあるお品には「ロングタイプ」のキット(3,980円税込〜)。
大きめのお正月飾りやしめ縄を送る場合は、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込~)がおすすめです。
いずれも個数制限はなく、規定サイズ内ならいくつでもお焚き上げしてもらえるので、神棚・人形など、他にもお焚き上げしたい物があれば一緒に送りましょう。
多くのどんど焼き会場では不燃物が対象外となっていますが、「神社のお焚き上げ」サービスでは不燃物も受け付けてもらえるので、分別の手間なくまとめて送れるのも嬉しいポイントです。
お焚き上げしたいものがある方はぜひ「神社のお焚き上げ」サービスを活用してみてください。
どんど焼きに参加する際の注意点
火の粉や灰が飛んできてもいい服装にする
新年の無病息災や家内安全を祈願する際には、どんど焼きの煙や火の粉にあたるとよいとされています。
そのためできるだけ火に近づきたいところですが、火のなかで木がはぜて大きな火の粉が飛ぶと衣服に穴が開く場合が少なくありません。
また、衣服に煙の匂いがつきますので、汚れや匂いが気にならない服装で行くことをおすすめします。
手袋があると便利
寒さ対策のほかに、どんど焼きでお餅やお団子を焼くときには手袋の持参をおすすめします。
お餅やお団子がつかみやすいだけでなく、火傷対策にもなります。
小さなお子さんと参加する場合も手袋があると安心です。
地域・寺社ごとのルールを確認する
どんど焼きの対象品や受付時間・方法は開催場所により異なるため、必ず事前に確認しておきましょう。
神社・お寺で開催される場合、他の寺社のお守り・御札を受け付けてもらえない可能性があるため注意が必要です。
受付時間を厳守する
近年では環境保護や近隣への配慮から、どんど焼きの開催時間を短縮しているところが増えています。
午前中に受付を終了してしまう場合もあるため、受付日時を必ず確認しましょう。
当日参加が難しい場合は、事前持ち込みや郵送での参加を受け付けているところを探してみましょう。
どんど焼きの地域ごとの名称・特色
どんど焼きは全国各地で行われており、地域によって様々な呼び名があります。
ここからは、地域ごとの名称を詳しくご紹介します。
東北「どんと焼き」「どんど焼き」
代表的な冬の風物詩として「どんと焼き」「どんど焼き」と呼ばれ親しまれています。
山形県では「おさいとう」「おさいど」と呼ぶ地域もあります。
京都/滋賀/愛知/北陸「左義長」
主に「左義長(さぎちょう)」と呼ばれています。
2日間にわたって開催される福井県勝山市の奇祭「勝山左義長まつり」が有名です。
長野/山梨/埼玉/神奈川「道祖神祭」
関東甲信越では「道祖神祭」と呼ばれることも多いです。
野沢温泉道祖神祭りや大磯の左義長は、国の重要無形民族文化財に指定されています。
静岡「さいと焼き」
静岡県の多くの地域で「どんど焼き」と呼ばれています。
御殿場市など一部の地域では「さいと焼き」という呼び名で親しまれています。
関西/中国「とんど焼き」
関西・中国地方では、一般的に「とんど焼き」と呼ばれます。
潮の満ち引きにより毎年開催時間が異なる広島・厳島神社のとんど祭りが有名です。
九州「ほうげんきょう(ほんげんきょう)」「鬼火焚き」
九州でも多くの地域でどんど焼きと呼ばれています。
一部の地域では、「ほうげんきょう」「鬼火焚き」ともいわれ、五穀豊穣や家内安全に加えて海上安全を願う新年の火祭り行事として親しまれています。
全国の有名などんど焼き行事
全国には、他県からも人が集まるような大規模などんど焼きもあります。
ここからは、全国の有名などんど焼きについてご紹介します。
大磯の左義長|神奈川県
セエノカミサン(道祖神)の火祭り、国指定重要無形民俗文化財の「大磯の左義長」は大磯北浜海岸で行われる壮大な火祭りです。
砂浜に立てられた高さ7〜8メートルの9つのサイトに点火し、盛大に火が焚かれます。
この火で焼いたお団子を食べると風邪を引かない、松の燃えさしを持ち帰り屋根にのせると火災除けのおまじないになるといわれています。
大磯の左義長
開催日時:1月中旬
住所:〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯1990先
大磯町観光情報サイト公式HP:http://www.town.oiso.kanagawa.jp/isotabi/meguru/pagedate/14419.html
左義長まつり|滋賀県
国選択無形民俗文化財に指定された天下の奇祭「近江八幡左義長祭」。
その歴史は古く、織田信長も町衆と一緒に躍り出たといわれる歴史ある伝統行事です。
各町がその年の干支をテーマに作り上げたダシを2日間の祭りの最後に、厄除け・火除けの願いとともに奉火します。
左義長まつり
開催日時:毎年3月14日、15日に近い土・日曜日
住所:〒523-0828 滋賀県近江八幡市宮内町257
公式HP:https://www.sagicho.net/
道祖神まつり|長野県
壮大な規模で行われる野沢温泉の「道祖神まつり」は、日本を代表する道祖神行事の一つとして、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
祭りの最後には、前日から作られた社殿に火が入れられ、大きな炎が空高く燃え上がりフィナーレを迎えます。
道祖神まつり
開催日時:毎年1月15日
住所:〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷
野沢温泉観光協会公式HP:https://nozawakanko.jp/record/dosojin/
春日大社「春日の大とんど」|奈良県
春日大社表参道に面した広大な芝生の飛火野で、伝統行事の「大とんど」が行われます。
大きな火炉が設けられ、お正月飾りや古いお札、お守りなどがお焚き上げされます。
このご神火は同じ日に行われる若草山の火種となります。
春日大社「春日の大とんど」
開催日時:1月27日 午後1時~午後6時頃
住所:〒630-8212 奈良県奈良市春日野町 飛火野
公式HP:https://narashikanko.or.jp/event/kasuganootondo_kasugataisha/
大善寺玉垂宮「鬼夜」|福岡県
日本三大火祭りのひとつ、福岡県・大善寺玉垂宮の火祭り「鬼夜」は、重要無形民俗文化財に指定された1600年余りの歴史を誇る伝統行事です。
長さ13メートル、重さ1.2トンの日本一といわれる大松明6本が境内を巡り、その火の粉がかかると難を逃れられるといわれています。
大善寺玉垂宮「鬼夜」
開催日時:毎年1月4〜7日
住所:〒830-0073 福岡県久留米市大善寺町宮本1463−1
公式HP:https://tamataregu.or.jp/
日本全国のどんど焼き開催情報
日本全国のどんど焼き開催情報を地域ごとにまとめています。
↓気になる地域をクリックして詳細をご確認ください
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秋田県 | |
山形県 | |
東京・関東 のどんど焼き開催情報 |
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