錆びて切れなくなったハサミを処分する際に、ゴミとして処分するのに抵抗を感じる方は多いでしょう。
美容師など、仕事で頻繁にハサミを使う方は尚更、長年愛用してきた物を捨てるのは罪悪感がありますよね。
そんな時におすすめなのが、神社・お寺などで行っている「ハサミ供養」です。
最後に感謝の気持ちを伝えることで、気持ちよく手放すことができます。
本記事では、ハサミ供養とは何なのか?その由来と「ハサミの日」について、ハサミ供養を行っている場所を詳しくご紹介します。
古いハサミを処分したい
でも、ゴミとして捨てるのは抵抗がある…
そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、ハサミを封筒や箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
✅ ハサミ以外の物もまとめて受付可能
✅ 個数制限なし、規定サイズ内なら何個でも受付可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
古いハサミの処分に困っている方はぜひ活用してみてください。
ハサミ供養とは?
「ハサミ供養」とは、長年愛用したハサミを寺社などで供養してもらう儀式です。
ハサミは文房具としてだけでなく、裁縫や剪定、散髪など様々な場面・職業で必要不可欠な道具です。長年使えば愛着も湧きますね。
錆びて使えなくなった、役目を終えたハサミをゴミとして処分するのに抵抗がある方は、神社やお寺で供養してもらうことで、ハサミに感謝の気持ちを伝え、罪悪感なく手放すことができます。
ハサミ供養にまつわる「ハサミの日」
1977年、美容家で学校法人「山野学苑」の創設者でもある山野愛子氏の提唱により、8月3日が「ハサミの日」とされました。
制定以降、毎年8月3日に理美容関係者を対象とした「ハサミ供養」が東京・増上寺で行われており、1978年には、増上寺境内に「聖鋏観音菩薩像」が建立、開眼されました。
また、2019年には、文具や事務用品メーカー「プラス株式会社」が文具はさみ市場の発展を目的に「文具はさみの日」提唱し、認定されています。
工作でハサミを使う子どもが増える時期であり、数字の「8」 を真ん中で切ると右側が「3」になる点や、8と3で「ハ(8)サ(3)ミ」の語呂合わせとなる点が由来となっています。
ハサミ供養ができる場所
増上寺「ハサミ供養」 ※山野学苑関係者のみ
東京・芝にある「増上寺」は、令和6年に開宗850年を迎える浄土宗の「七大本山」の一つに数えられるお寺です。
酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって創建された、徳川家と縁のある由緒正しいお寺で、増上寺の中門である「三解脱門」をはじめ、複数の指定文化財が納められています。
境内には、彫刻家・北村西望氏制作の「聖鋏観音菩薩像」が祀られています。
毎年8月3日に行われる「ハサミ供養」では、学校法人「山野学苑」の関係者、生徒200名以上が法要に参加します。
開催日時 | 毎年8月3日 午後3時~ |
注意点 | 学校法人「山野学苑」の関係者のみ参加可能 |
大本山 増上寺
住所:〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-35
公式HP:https://www.zojoji.or.jp/
京都八坂神社「理容美容感謝祭」 ※理美容関係者のみ
京都の祇園にある八坂神社は、全国の素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る神社の総本社です。
境内には縁結びや厄払いなど20以上の社があり、繁華街から近いこともあって連日多くの観光客が訪れる人気観光スポットでもあります。
境内には、美容の神様である「美御前社」が祀られており、毎年11月第3月曜日には、理美容関係者が集まり、長年使用したハサミへの感謝を伝えると同時に技術向上と発展を祈願する儀式「理容美容感謝祭」が開催されています。
関係者のみの参列行事ですが、境内で行われているため見学は可能です。当日近くを訪れた際はお参りしてみてはいかがでしょうか。
開催日時 | 毎年11月第3月曜日 |
注意点 | 理美容関係者のみ参加可能 |
八坂神社
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
公式HP:https://www.yasaka-jinja.or.jp
「刃物供養祭」岐阜県関市
刃物の生産地として有名な岐阜県関市では、毎年11月8日、岐阜県関刃物産業連合会の主催により「刃物供養祭」が開催されています。
ハサミだけでなく包丁やナイフなど、全国各地の回収ボックスで集められた刃物が、関鍛冶伝承館にて供養されるという行事で、供養された刃物は大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼㈱」により、新しい鋼材へとリサイクルされます。
同日、関市内各所で行われる「刃物祭り」では、刃物の販売やワークショップなども開催されるので、ぜひ興味のある方は足を運んでみてください。
開催日時 | 毎年11月8日 午前10時~ |
受付方法 / 日時 | 全国各地の回収箱に投函 / 随時 |
供養料 | 基本無料(郵送の場合送料負担) |
注意点 |
|
関鍛冶伝承館
住所:〒501-3857 岐阜県関市南春日町9-1
公式HP:https://www.city.seki.lg.jp/kanko/0000001558.html
ハサミ供養なら「神社のお焚き上げ」がおすすめ
ハサミ供養について詳しくご紹介しましたが、増上寺、八坂神社いずれも一般の参加不可のため、実際にハサミ供養を依頼できる寺社がなくお困りの方も多いかと思います。
個人でハサミ供養を依頼したいという方におすすめなのが、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社が行っている郵送お焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」です。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、郵送でのお焚き上げを通年で受け付けており、専用サイトから「お焚き上げキット」を購入し、ハサミを神社に送るだけ。
最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
申し込み・利用手順は以下の通り。
- サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- キットが自宅に届く
- 封筒(または箱)にハサミを入れて神社に送る
- 神社でご祈祷・お焚き上げが行われる(※ハサミは焼納不可のため、産業廃棄物として処理されます)
- お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く
キットの購入にはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用できるほか、送料も全て神社が負担してくれるので、時間・お金をかけずに、自宅にいながら簡単にハサミ供養を依頼することができます。
「お焚き上げキット」は物の種類、サイズに応じて様々なタイプがあり、長さ20cm以下のハサミであれば「レタータイプ S」のキットで1,980円税込〜、長さ30cm以下のハサミであれば「レタータイプ 普通」のキットで2,980円税込〜依頼することができます。
供養したいハサミがたくさんある場合は、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめです。
いずれのキットも個数制限はなく、ハサミ以外の物も受け付けてもらえるので、お守りや御札、人形、神棚など、他にもお焚き上げしたいものがある方、捨てにくいものがある方は一緒に送りましょう。
長く愛用してきたハサミ、故人が生前使っていたハサミなど、処分に困っているハサミがある方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
合わせて読みたい