神社などで購入できる御札ですが、「買ったもののどこに飾ればいいのか分からない」「神棚への正しい置き方を知りたい」という方も多いのではないでしょうか?
御札は一般的に神棚などに納めますが、正しい納め方や注意点があります。
本記事では、御札の置き方にお悩みの方に向けて、お札の神棚への正しい納め方・置き方と注意点を詳しく解説します。
また、御札を交換・処分するタイミングや、古い御札の返納・処分についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
近くに、御札を返納できる神社・お寺がない!
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✅ 神棚・人形など御札以外の物もまとめて受付可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
寺社への持ち込みが面倒な方、今すぐ古い御札を手放したい方はぜひ活用してみてください。
御札(お札・お神札)とは?
御札(お神札)とは、神社で頒布される和紙や薄い木の板のことです。
御札には神様の御霊が宿るとされており、厄除け、開運、お祈りなどの効果があるとされています。
御札には神社の名前と印が記載されており、主に以下の4つの種類があります。
神宮大麻 | 伊勢神宮で奉製される御札で、全国各地の神社でも頒布される |
氏神神社のお神札 | その土地ごとの神社で頒布される御札 |
崇敬神社のお神札 | 地縁や血縁関係以外で、個人的に崇敬している神社の御札 |
御祈祷札/護摩札 | 御祈祷を受けた御札や、お寺で授かる御札 神棚には納めず神棚に向かって左側に置く |
伊勢神宮では⽇本の総⽒神である「天照⼤御神様」が祀られており、伊勢神宮で頒布されるお神札の「神宮大麻」は、全国各地の神社で授けていただけます。
御札は神棚に納めておくのが一般的な置き方ですが、神棚が自宅に無い場合の置き方も次項で詳しくご紹介します。
神棚への御札の納め方・置き方
御札の置き方|三社造りの場合
三社造りの神棚は、中央と両脇の3枚扉があるタイプの神棚を指します。
御札の置き方は以下の通りです。
- 中央:神宮大麻
- 右側:氏神神社の御札
- 左側:崇敬神社の御札
基本的に、中央が最上位の御札となり、右、左と続きます。
それ以外にも他の神社から授かった御札がある場合は、崇敬神社の後ろに重ねて納めましょう。
御札以外にも「神具」と呼ばれる祭祀に使われる道具を一緒に祀る場合もあります。
神具には以下のような種類があります。
神具の種類 | 置き方 |
神鏡 | 中央のお宮の前に配置する鏡 |
榊立×2 | 榊の木を入れてお宮の左右脇に配置 |
瓶子×2 | ・お神酒を入れて榊立の内側に一つずつ配置 ・蓋を取って置く |
水玉×1・皿×2 | ・水を入れる器と、米・塩を入れる皿 ・神鏡の前に向かって「水・米・塩」となるように配置 ・蓋を取って置く |
八足台または三宝 | 水玉や皿を乗せる台 |
御札の置き方|一社造りの場合
一社造りは扉の数が1枚タイプの神棚です。
三社造りと異なり、御札を納める場所が1ヶ所しかないため、3枚を重ねて納めます。
納める順番は以下の通りです。
- 手前:神宮大麻
- 2番目:氏神神社の御札
- 3番目:崇敬神社の御札
その他に授かった御札がある場合は、崇敬神社の後ろに順番に重ねてください。
なお、一社造りと三社造りは「どちらが優れている」などの優劣はありません。
価格でいえば三社造りの方が高額になる傾向にありますが、素材や作りなどによっても異なります。
三社造りの場合は左右の扉の大きさの都合上、御札が納まらない場合もあるので、御札が納まる大きさの神棚を購入しましょう。
また、自宅に置けるサイズであることも重要なポイントです。
御札が神棚に入りきらない場合
御札が神棚に入りきらない場合は、お宮の横に立てかけておいても問題ありません。
立てかける位置は神棚の作りによって少し異なるので、以下のように置いてください。
御札の種類 | 三社造り | 一社造り |
神宮大麻 | 中央のお宮の前 | お宮の正面 |
氏神神社の御札 | 右側のお宮の前 | お宮の右側 |
崇敬神社の御札 | 左側のお宮の前 | お宮の左側 |
神棚は中央が上座となり、右・左の順に続きます。
御札が入りきらない場合は、順番に注意して置くようにしましょう。
御札の置き方|神棚がない場合
自宅に神棚がない場合でも、正しい置き方であれば問題ありません。
以下のようなポイントを意識して置くようにしてください。
- 目線より高い位置に置く
- 御札の正面が南か東に向くよう置く
- 綺麗で明るい場所を選ぶ
- 出入口や水気のある場所を避ける
上記のポイントに気をつけていれば、箪笥や本棚の上などに置いても大丈夫です。
基本的な考え方として、「神様が落ち着いてくつろげるような場所」を意識して設置するのが良いでしょう。
賃貸物件に住んでいる方や、神棚を置くスペースが無い方には、市販されている「御札立て」やお宮の無い「モダン神棚」などもおすすめです。
神棚、御札を置く方角に決まりはある?
南または東の方角に向かって置く
神棚、御札を置く方角に厳密な決まりはありませんが、天照大神は太陽の神様なので、太陽が昇り日差しの降り注ぐ東や南向きに置くと良いと言われています。
必ずしも東と南どちらかでないといけない、という決まりはなく、別の方角に飾っても問題はありません。
また、東と南のどちらが良いという優劣は無いため、生活動線なども考えながら、清潔で明るい場所に設置しましょう。
大事なのは日々の信仰心です。できるだけ目につきやすい、明るい場所を選んで置くようにしましょう。
鬼門・裏鬼門を避けて置く
一般的に、神棚を設置する際には「鬼門」「裏鬼門」の方角を避けた方が良いと言われています。
鬼門、裏鬼門はそれぞれ以下の方角になります。
- 鬼門:北東の方角
- 裏鬼門:鬼門と正反対の方角
他にも、以下のような場所を避けて置くのが無難です。
- 水回り(キッチン、トイレなど)の近く
- 人の往来が激しい場所(出入口の下、廊下など)
- 汚れやすい場所
- 仏壇と向い合わせになる場所
仏壇と同じ部屋に設置すること自体は問題ありませんが、向い合せにするとどちらかにお尻を向けることになるため避けた方が良いとされています。
住宅事情によって置ける場所が限られていたり、避けられない場所もあるため、あまり神経質に考えず、あくまでも目安として参考にしてみてください。
御札の返納・処分方法
授かった神社・お寺に返納する
古くなった御札は、「授かった神社・お寺に返納する」のが最も正しい処分方法になります。
神社・お寺の境内には、古いお守りや御札を返納するための「古神札納所」や「納札所」が設置されているので、そこに返納しましょう。
返納場所がない場合や、社務所でのみ受け付けているところもあるため注意が必要です。
納札所の近くに賽銭箱を置いてある場合が多いので、気持ちの分だけお賽銭を入れてください。
近くに賽銭箱がない場合も、きちんと参拝をしてお賽銭を納めるようにしてください。
授かった場所とは別の寺社、異なる宗教・宗派の寺社に返納することはマナー違反になるため、極力授かった場所に返納するようにしましょう。
中には郵送での返納を受け付けている寺社もあるので、遠方で直接返納が難しい場合は確認してみましょう。
やむおえない理由で授かった寺社への返納ができない場合は、できるだけ同じ宗教・宗派の神社・お寺に返納しましょう。
中には自社以外の物の返納を受け付けていないところもあるため、事前に確認するようにしましょう。
「どんど焼き」に持ち込む
初詣で返納しそびれてしまった場合や、返納できない事情がある場合、小正月の時期(毎年1月15日頃)に行われる「どんど焼き」に持ち込むのが良いでしょう。
どんど焼きは、正月の飾り物やお守り・御札などをまとめてお焚き上げする行事のことで、地域の伝統行事として全国各地で開催されています。
毎年1月15日に行う場合がほとんどですが、数日間行われる場合や、休日の関係で1日程度前後するところもあります。開催場所によって受付日時も異なるため、事前に開催情報を確認してください。
費用は無料の場合がほとんどですが、場所によっては数千円費用がかかる場合もあるため合わせてチェックしておきましょう。
燃えるゴミとして処分しても良い?
御札は一般の家庭ごみとして捨てても良いのでしょうか?
答えはNOです。
御札は神様の分身とも考えられているため、ぞんざいに扱うことはマナー違反になります。必ず近くの神社・お寺に返納するようにしましょう。
多くのメディアでは、塩で清める、白い紙に包むなどして燃えるゴミに出す方法も紹介されていますが、これは正しいお浄め方法ではないため、自身で処分するのはNGです。
御札の処分に困ったら「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ
御札の返納・処分方法をご紹介してきましたが、旅行先で購入した御札や、家に古くからある御札など、やむおえない事情で授かった寺社への返納が難しい場合もあるかと思います。
そんな時には、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社が行っている郵送お焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」がおすすめです。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送でのお焚き上げを受け付けており、全国どこからでも、専用サイトから「お焚き上げキット」を購入し、御札を神社に送るだけ。
最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらうことができます。
申し込み・利用手順は以下の通り、
- サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- キットが自宅に届く
- 専用封筒(または箱)に御札を入れて神社に送る
- 神社でご祈祷・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く
キットの購入にはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が使用可能なほか、送料は全て神社が負担してくれるので、お金・時間をかけずに、自宅にいながら御札を返納、お焚き上げすることができます。
「お焚き上げキット」は物の種類、サイズに応じて様々なタイプがあり、御札数枚を返納したい方には、「レター普通」サイズのキット(2,980円税込〜)がおすすめです。
個数制限はなく、規定サイズ内であれば御札に限らず何個でも受け付けてもらえるので、お守りや写真など、他にもお焚き上げしたいものがある方は一緒に送りましょう。
神棚・人形など大きめの物もまとめてお焚き上げしたい方には、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめです。
こちらのキットも個数制限はなく、不燃性のものも受け付けてもらえるので、形見の品や遺品などをまとめて処分したい方におすすめです。
異なる宗教・宗派の御札も受け付けているので、自宅に古い御札が溜まっている、お焚き上げしたい物が複数ある方は、ぜひ利用を検討してみてください。
御札を返納・処分するタイミングは?有効期限はある?
御札の有効期限は厳密に定められているわけではありませんが、一般的には授かってから約1年間でその効力が弱まると言われているため、御札は極力1年おきに返納し、新しいものに取り替えましょう。
初詣の際に購入した御札は、翌年の初詣の際に授かった神社へ返納し、1年の感謝の気持ちを込めて参拝した後、新しい御札を購入しましょう。
喪中・忌中で返納できない場合
喪中・忌中のため初詣に行けない、御札の返納ができない場合は、故人が亡くなった日を確認しましょう。
神社に入れない期間は、忌中(亡くなった日から49日間)とされているため、四十九日を過ぎていれば返納に行くことができます。
御札は1年を過ぎて持ち続けても特に問題はないため、急いで返納する必要はありません。落ち着いたタイミングで返納するようにしましょう。
古い御札はなるべく早く返納・処分しよう
今回は、御札の正しい置き方・飾り方、神棚への納め方と処分方法をご紹介しました。
古い御札を持ち続けていても特に問題はありませんが、暗くて不衛生な場所に放置したままでおくのは好ましくないため、不要になったタイミングで早めに返納するようにしましょう。
自宅に古い御札が溜まっている方、御札の処分に困っている方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスを活用してみてください。
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