シーサーの正しい置き方は?方角・場所・向き、処分方法を分かりやすく解説

シーサー 神棚 縁起物

沖縄では必ずといっていいほど、各家庭に飾られているシーサー。
シーサーは沖縄土産としても人気があり、定番のお土産の1つです。

シーサーを購入したは良いものの、シーサーの置き方が分からずお困りの方も多いのではないでしょうか?

オス・メス2体セットのシーサーには正しい置き方があり、反対に置いてしまうと本来の効果が発揮できない可能性があります。

本記事ではシーサーの置き方に困っている方に向けて、シーサーの正しい向きと置き方、処分方法を詳しく解説します。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

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でも、ゴミとして捨てるのは抵抗がある…

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シーサーの意味と由来

シーサー

シーサーとは、沖縄の伝統的な獅子(しし)の置物で、災いを追い払う家の守り神として、寺社やお城をはじめ、一般家庭の屋根や門柱の上にも置かれています。

シーサーの由来は、中国の獅子が日本に伝わったと推測されています。

古くはエジプトにまで遡ると言われており、古代エジプトの王・神を守るシンボルのスフィンクスが中国に伝わり、現在の獅子として沖縄に伝わったとする説があります。

 

シーサーの種類

シーサー

シーサーには、

  • 宮獅子(みやじし)
  • 村落獅子(そんらくしし)
  • 家獅子(いえしし)

の3種類があり、一般家庭にあるシーサーは「家獅子」に分類されます。

宮獅子(みやじし)

宮獅子は、寺社やお城・お墓などに置かれているシーサーです。
沖縄にシーサーが伝わった初期の頃に作られたものが多く、左右に対で置かれています。
現存する数が少ない貴重なシーサーで、

  • 浦添ようどれ
  • 玉陵
  • 末吉宮

の3ヶ所では、現在でも宮獅子を見ることができます。
首里城の歓会門前でも復元された宮獅子を見ることができます。

村落獅子(そんらくしし)

村落獅子は、村や町を守るために置かれた石獅子です。
沖縄では「マジムン」と呼ばれる悪霊の侵入や災いを防ぐ守護神として、集落の入り口や高い場所に1体のみ置かれています。

南 =午(うま)の方角
…火難を防ぐ役割

北東 =艮(うしとら)の方角
…鬼門、暴風雨などを防ぐ役割

など、シーサーの向いている方角によってその役割が異なります。
上記以外にも、さまざまな厄災を防ぐ存在として沖縄の各地に置かれています。

家獅子(いえしし)

宮獅子や村落獅子が民間に普及し、一般家庭にも置かれるようになったのが家獅子です。
置く場所によっても名称が異なり、以下のような特徴があります。

屋敷獅子
石で作られているものが多く、石垣の囲いや玄関前など、家の敷地内の様々な場所に置かれるシーサーです。

屋根獅子
屋根の上に置かれたシーサーのことで、明治時代以降に普及しました。「やちむん」という沖縄の焼き物・漆喰で作られており、対ではなく単体で置かれていることが多いです。

門獅子
魔除けや家を守る目的で、門柱の上に左右に対で置かれているシーサーです。市販されているシーサーの多くが門獅子に分類されます。

 

シーサーのオス・メスの見分け方

shisa osumesu miwakekata

オスとメスの2体のペアで制作されることが多いシーサー。
見分け方は、口が開いている方がオス・閉じている方がメスです。

口を大きく開けているオスのシーサーは「あ」、口を閉じているメスのシーサーは「ん」と言っているように見えることから、仏教の「阿吽(あうん)」を表していると言われています。

 

シーサーを置く方角

shisa 置き方. 方角jpg

シーサーはどの方角に向けても問題はありませんが、守り神としてのシーサーの本来の目的を発揮するには、玄関や窓際など人の出入りがある場所に置くと良いでしょう。

シーサーを置く方角として一般的なのは南と北東です。それぞれ次のような意味があると言われています。

  • 南の方角→火難から守る
  • 北東(鬼門)の方角→水難から守る

シーサーを南や北東に向けておく場合は、置きたい方角に顔を向けるように置いてください。

向けたい方向に壁が直面していたり、シーサーの顔が見えない場所は良くないと言われているので、障害物がある場合は避けるようにしましょう。

 

シーサーの並べ方・向き

シーサー

シーサーを置く際は、正面から見てオス(口が開いている方)を右に、メス(口が閉じている方)を左に置きます。

オスが福を呼び込み、メスが呼び込んだ福を逃がさないようにする役割があり、オスの開いた口が悪霊のマジムンを追い払い、災いから守ってくれるとも言われています。

オスとメスの置き方を左右逆にしてしまうと、メスが福を跳ね除け、オスが福を逃してしまう可能性があるので、間違えないようにしましょう。

顔を正面に向ける理由は、外からやってくる悪霊を捉えるためなので、お尻を出入口の方向に向けないよう注意してください。

中には顔と胴体の向きが異なるシーサーもありますが、その場合も顔が正面に向くように並べましょう。

2体のシーサーを並べる際は、オスとメスを少し離した方が、守り神としての効果がより発揮されやすいと言われています。

 

シーサーを置くと良い場所

シーサーを置く場所は、屋根の上や門柱の上、玄関前がおすすめです。
賃貸や集合住宅で外に置くのが難しい場合は、玄関の中に置いても問題ありません。

床に直置きしても構いませんが、シーサーを置く場所は、必ずきれいにして清潔を保ちましょう。

 

【場所別】シーサーの効果的な置き方

玄関・門柱

ーサーを玄関の両端に置くと、家に入ってこようとする邪気や悪霊から守ってくれると言われています。また、顔を玄関の外に向かって置くようすると、家の門・門柱に置くと家全体に結界が張られ、邪気や悪霊が入って来れなくなるそうです。

マンション、集合住宅の場合は、窓から気の乱れが起きやすいため、玄関よりも窓に向かって置くことをおすすめします。

下駄箱の上

下駄箱の上にシーサーを置く場合は、顔が玄関の扉や外に向くように置きましょう。

注意したいのは、下駄箱の上に龍の置物を置いている場合です。
シーサーと同じく神様として扱われる龍は、プライドが高いため他の生き物と並んで置かれることを嫌うと言われています。

プライドの高い龍と一緒にシーサーを並べてしまうと、逆効果になってしまう可能性があるため、龍の近くは避けて置くようにしましょう。

屋根

屋根にシーサーを置く場合は、オスのシーサーの役割でもある「福を呼び込む」と「外部からの邪気を払う」という意味で、オス(口を開けている方)1体のみを設置します。

雨風に晒されても壊れない焼き物や漆喰で作られたシーサーを置きましょう。
設置する際は、外れて落下しないよう専門業者へ依頼することをおすすめします。

窓側・出窓

窓の近くから外に向けてシーサーを置くと、外から入ってくる邪気を跳ね除けてくれると言われています。
オス・メス2体のシーサーを、間隔を空けて置くとより良いでしょう。

リビング・寝室

もしリビングや寝室に鬼門(北東)がある場合は、北東の方角に顔を向けて置くことでシーサーの効果を発揮します。
ただし、顔を向けた方向に壁が直面する場合は、置き方を工夫して壁から離れた位置へ置くようにしましょう。

トイレ・洗面所

トイレ、洗面所にシーサーを置いても特に問題はありません。
水回り付近は邪気が溜まりやすいため、シーサーがその邪気を払ってくれます。

 

シーサーを置くときの注意点

置く場所はきれいにする

シーサーは守り神ですので、シーサーを置く場所は、定期的に掃除をして清潔な状態を保つ必要があります。

汚れやホコリが溜まった場所に置いてしまうと、シーサーの邪気を払う力が薄れてしまう可能性があります。物が散乱している状態も良くないため、整理整頓を心がけましょう。

(2体置く場合)シーサーの大きさを揃える

シーサーを2体対で置く場合は、大きさや高さを揃えて置きましょう。

見栄えやバランスの問題もありますが、2体の大きさや高さがバラバラだと隙間が生まれ、そこから邪気や悪霊が入ってきてしまうと言われています。

 

シーサーの処分方法・捨て方

シーサー

シーサーは一般の家庭ゴミとして、自治体のゴミ回収に出すことができます。
ゴミとして処分する場合は、必ず自治体のルールに従って分別してください。

陶器など不燃性の素材でできているシーサーは、多くの自治体では「燃えないゴミ」に分類されます。

30cm四方を超える大きいサイズのシーサーは、多くの自治体では「粗大ゴミ」に分類されるため、自治体の分別ルールを確認しましょう。

 

捨てられないシーサーは、「お焚き上げ」がおすすめ

お寺 菩提寺 お焚き上げ

中には、長年家を守ってくれたシーサーをゴミとして捨てるのに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。
そんな時には、神社やお寺で供養・お焚き上げしてもらう方法がおすすめです。

全国には、お守りや御札と同じように、故人の遺品や思い入れのある品々の供養・お焚き上げを受け付けている神社・お寺があり、シーサーを受け付けてもらえるところもあります。

お焚き上げとは、思い入れのある品を火で燃やし、天にお還しする日本古来の宗教儀式で、感謝の気持ちと共にお焚き上げすることで、罪悪感なくシーサーを手放すことができます。

供養代は寺社により異なりますが、1体当たり3,000〜1万円、ダンボール1箱あたり1〜3万円が相場となります。

近年では環境負荷への配慮から、不燃物を受け付けている寺社はごくわずかとなっており、陶器など不燃性のシーサーは受け付けてもらえない可能性が高いため、依頼する際には必ず対象品を確認しましょう。

 

シーサーを送るだけ!「神社のお焚き上げ」がおすすめ

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  • 近くにお焚き上げを依頼できる神社・お寺がない
  • 今すぐシーサーをお焚き上げしたい

という方には、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)が行なっている「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。

「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、郵送でのお焚き上げを通年で受け付けており、公式サイトから「お焚き上げキット」を購入し、シーサーを神社に送るだけ。
最短1.5ヶ月でお焚き上げしていただくことができます。

多くの神社・お寺では不燃物は対象外となっているところがほとんどですが、「神社のお焚き上げ」サービスでは不燃物も受け付けてもらえるので、陶器・プラスチックなど不燃性のシーサーも供養していただけます。
※不燃物はご祈祷後、産業廃棄物として処理されます

申し込み〜供養の手順は以下の通り。

  1. サイトから「お焚き上げキット」を購入する
  2. お焚き上げキットが自宅に届く
  3. シーサーを箱に詰めて神社に送る
  4. 神社で供養・お焚き上げが行われる
  5. お焚き上げ終了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く(郵送も可能)

支払いにはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用できるほか、送料も全て神社が負担してくれるので、家にいながら簡単にお焚き上げを依頼することができます。

お焚き上げキットはお品の種類、サイズに合わせて様々な種類があり、家庭用のシーサーであれば「ボックスタイプ」のキットで7,480円税込〜依頼可能です。

いずれのキットも個数制限はなく、規定サイズ内であれば何点でも受け付けてもらえるので、お守り・御札など、他にもお焚き上げしたいものがあれば一緒に送りましょう。

古いシーサーの処分にお困りの方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。

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